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石田さんのバックロードバスレフ(2)

延び延びになっていたバックロードバスレフをまた少し弄ってみました。
今回は少しまじめに、インピーダンスを計ってみました。
インピーダンス特性は、スピーカーシステムの動作を概括するのに便利です。
ただし、インピーダンスを計測しても動作がすべて分かるわけではありません。
とくに多自由度バスレフにはその傾向が強いと思います。

さて、バックロードバスレフはどうでしょう?
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邪推は後にとっておいて、いきなり計測します。
計測は、一般的な方法ではありませんが、誰にでも分かりやすい方法です。
左がクランプメータで、ケーブルのうち1線をクランプして渦電流を測定し、間接的に電流を測る方式です。
中央は、スピーカーの端子間の電圧を測ります。
今回は、50Hzで1Vとし、ヴォリウム位置を固定します。
アンプは負荷インピーダンスが変わっても電圧が変わらないのが理想ですが、そうはいかないので、電圧も同時に記録します。
簡単に云うと、スピーカー端子に電圧を掛け、その電圧と、電流を測り、オームの法則で計算するだけです。
これを、オシレータの周波数を変えながら、なるべく多くのポイントで計測します。
端子に入力する周波数を変えながら、電圧と電流をメモしていきます。
これが耳に結構堪えます。
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これを見ても良く分かりませんが、結果を下に載せます。
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この結果を見ると、40Hz前後から、振動板に負荷がかかるようです。
負荷はブロードにかかり、更に90Hzから110Hzくらいのレンジで負荷がかかり、その上はあまり箱による付加的な負荷がかからないようです。
低音に焦点を当ててリニアスケールで書いたものが、下の図です。
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120Hzの少し上にも負荷のかかる部分があります。
負荷がかかる部分とは、インピーダンスのディップの部分です。
負荷がかかるので、電流を多く消費するという理屈だそうです。

バックロードバスレフは、多自由度バスレフよりも、山谷がはっきり分からないようです。
ということは、ブロードに負荷がかかる優れた方式と云えるかもしれません。
現時点では、まだ、石田さんの設計の詳細を知っているわけではありません。
ですので、その前に、少し邪推をしておきたいと思います。

バスレフとして明確に動作している周波数は100Hz前後でしょう。
ダクトの詳細を調べれば、等価容積を推定できるでしょう。
これは後の楽しみです。
120Hzの少し上の凹みは、スロート部分の動作でしょうか?
スロートがダクトとして動作すると仮定すると、出側に抵抗があるので、ダンプが強いはずです。
このため、インピーダンスのディップが小さいのでしょうか?

問題は、40Hzから上のなだらかなディップです。
音道がダクトとして動作していると考えると、共振点が見掛け上下がると考えられます。
これが、バックロードバスレフたる動作なのでしょうか?

解明はこれからですが、バックロードバスレフの特長は、バックロードよりバスレフに近いということかもしれません。
多自由度バスレフが、離散的(デジタル的)モデルなのに対し、バックロードバスレフは、アナログ的バスレフなのかもしれません。

まだまだ弄り足りませんが、バックロードバスレフは、多自由度バスレフに近いのかもしれません。
そういえば少し音も似ているように聴こえてきました。
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by mcap-cr | 2015-04-19 18:49 | 計測 | Trackback | Comments(0)