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清水勇磨さん、初めてのバリトンリサイタル!ピアノも凄かった!

1月24日(日)に、清水勇磨さんのバリトンリサイタルが、東京文化会館少ホールでありました。
清水さんについては、すでに何度もこのブログに書いていますが、昨年の、東京音楽コンクール声楽部門の優勝者です。
器楽部門の優勝者には、十台の若い方が多くいますが、声楽部門には、もう少し熟練が要るようです。
清水さんは、昨年の優勝者で、今年は30になるくらいで、器楽部門の優勝者より少し年代が上ですが、若さに加えて円熟さに磨きをかけつつある途中です。
先週には、一昨年前の優勝者、同じくバリトンの岡昭宏さんのモーニングコンサートを聴くことができました。
岡さんは、清水さんよりも更に年齢が上で、同じように円熟さを増している最中です。
年初に東京文化会館大ホールで催された、昨年の東京音楽コンクール優勝者コンサートには、清水さんも晴れの舞台を飾りましたが、女房が都合で行けなかったので、そのときは、母と一緒に行きました。
そのときも清水さんは素晴らしい歌唱を披露してくれました。

前置きが長くなりましたが、清水さんのリサイタル、入りは、残念がら満員御礼とはいかず、二割くらいだったでしょうか。
折角の素晴らしいリサイタルだったのに残念でした。

今回は、清水さんのほぼ真正面の前から三列目で聴きました。
東京文化会館小ホールは、席のとり方が良く、どの席で聞いてもそれなりに良い条件で聴けるのですが、今回は、最初のほうに並んだので、こういう席を確保することができました。
じっくり聞くのならあと何列か後ろのほうが良かったと思いますが、間近で聴けるのも良いことではないかと思います。
おかげで、清水さんの細かな表情の変化や、伴奏の藤川志保さんの表情や、お互いのコンタクトなどをつぶさに観察することができました。
プログラムは以下のとおりです。

┃出演者
バリトン:清水勇磨
ピアノ:藤川志保

┃曲目
スカルラッティ ガンジス川に昇る太陽は
ジョルダーニ いとしい人よ
カッチーニ 愛の神よ、あなたは翼を持ち
ヴェルディ 哀れな男
ヴェルディ 「6つのロマンス」より 1.墓に近寄らないでほしい
ヴェルディ 「6つのロマンス」より 6.乾杯
瀧廉太郎 荒城の月
小林秀雄 落葉松
中田喜直 木兎
ロッシーニ 歌劇「セヴィリアの理髪師」より “私は街の何でも屋” 
モーツアルト 歌劇「フィガロの結婚」より “訴訟に勝っただと!”
プッチーニ 歌劇「エドガール」より“この愛をこの恥を” 
ヴェルディ 歌劇「アッティラ」より“フン族と休戦だ、、、”
トスティ 君なんかもう 
トスティ 最後の歌 

清水勇磨 Yuma Shimizu/バリトン
東京都出身。国立音楽大学附属音楽高等学校を経て国立音楽大学卒業、同大学院修士課程首席修了。最優秀賞受賞。第47回、50回日伊声楽コンコルソ入選。第12回東京音楽コンクール入選。第24回ABC新人オーディション合格、新人音楽賞受賞。横須賀芸術劇場「新しい声」2015日本代表に選出、ドイツ大会に出場。第13回東京音楽コンクール第一位受賞。公益財団法人野村財団より2013年度上期芸術文化助成を受け、イタリア・パルマにて研修。
静岡県オペラ協会公演「道化師」シルヴィオ役、国立音楽大学大学院オペラ「フィガロの結婚」伯爵役、国立音楽大学大学院新人演奏会、北海道帯広市若手育成プロジェクト歌劇「蝶々夫人」シャープレス役等出演。
小林一男、和田茂士、ラッファエーレ・コルテージの各氏に師事。
二期会会員。公益財団法人日伊音楽協会会員。国立音楽大学大学院演奏補助員。

藤川志保 Shiho Fujikawa/ピアノ
国立音楽大学付属音楽高等学校を経て、国立音楽大学音楽学部ピアノ科卒業。1996年よりモスクワ音楽院にてR.ロッシーナ氏に師事。帰国後、武蔵野音楽大学特修科にて、E.アシュケナージ氏に師事、研鑽を積む。第6回かながわ音楽コンクール第二位。神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。第14回飯塚新人音楽コンクール第二位。第7回ABC新人オーディション合格。摂津市音楽祭L.C.コンクール奨励賞受賞。イタリアマルサラ市国際コンクールにてファイナリストディプロマ賞受賞。ABC新人コンサート、ABCフレッシュガラ、ABCホームカミングコンサート、「未来から来る演奏家を聴く会」主催コンサート等に出演。ソロの他、リート、オペラ、器楽伴奏など幅広いアンサンブル活動で活躍中。素晴らしい音色で魅了し、共演者からの信頼も厚い。二期会オペラ研修所、国立音楽大学、及び同大学院オペラ科ピアニスト。


今回のリサイタルは、ピアノ伴奏なので、東京音楽コンクールの二次予選と同じ条件なのですが、ピアノの旋律が特に美しく感じました。
最初の一音から、途中の静寂で音が引けていく様子まで、今まで聞いたことのないくらい音が澄んでいました。
歌唱と同じ旋律を弾く部分も歌唱と見事なハーモニーを奏でます。
上記の藤川さんのプロフィールを読むと、オペラ科のピアニストということなので、リハーサルや教育でオーケストラの代わりを務める重要な役割を務めるなかでも達人演奏者なのでしょう。
清水さんの歌唱も当然も素晴らしかったのですが、今回の新発見は、ピアノ伴奏の威力でした。

- 澄んだ音色
- 歌唱に負けないインパクト
- 歌唱を支える旋律の美しさ

ここまで感じたのは本当に初めてでした。

こんなことを書くと、ピアノばっかり良かったのかとなりそうですが、
歌唱のほうも抜群でした。

ジョルダーニは、時代を感じさせる質素な旋律をしっとりと歌い上げ、
日本語の歌曲も、情感たっぷり、
ロッシーニ、モーツァルト、ベルディ、プッチーニといった、有名どころは、瞬発的に、かつ、伸びやかに。

最後のアンコールの前に、清水さん本人が少しだけ語ってくれました。
今回が初めてのリサイタルだったそうです。
ものすごく緊張して、音合せのために、9割くらい歌ってしまったそうです。
このような名手たちに、今後の音楽会を引っ張って欲しいと思います。

清水さんに関する過去の記事です。

第13回東京音楽コンクール 優勝者コンサート
2015年も東京音楽コンクールは素晴らしい!
2015年東京音楽コンクール声楽部門決勝!
第13回東京音楽コンクール、声楽部門優勝は清水勇磨さん!
第11回東京音楽コンクール 声楽部門第2次予選

最後に独り言を。

何千万円もオーディオに使うマニアは、その一部だけでも、新進演奏家のサポートに使って頂きたいなと思います。
リサイタルやコンサートの切符を購入して、演奏会で聴くだけでも、ものすごい力になると思います。
自分は、その素晴らしさを伝えることくらいしかできませんが、このブログを読まれている方は、是非とも、若い力を支えてください。
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by mcap-cr | 2016-01-25 12:21 | コンサート | Trackback(1) | Comments(0)