ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。


訪れたのは、6月18日(日)開館時間の9:30に合わせて行きましたが既に行列ができていました。
前売り券買っておいて良かったです。それでも並びましたが。

今回の目玉は、ブリューゲルの『バベルの塔』は、他にもあります。
私は、2005年にウィーンで別の作品を見ることができました。
今回のボイマンス美術館の『バベルの塔』は、私が見たものよりも後の作品で、更に進化したものです。

まず、最初は、同時代の他の作品を見てから、ヒエロニムス・ボスの作品が展示されていました。
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はがきを低解像度でスキャンしたので、ぼやけていますが、この作品は極めて細密に描かれており、その解説がありました。
『放浪者』という作品ですが、注意していないと見落としてしまうようなところに細かく描写されています。
いろいろありますが、背中に背負っている荷物に猫の毛皮がぶら下がっているのが気になりました。
どうして猫なんだろうか...
きっと意味があるのでしょう。

他にも素晴らしい作品が目白押しでしたが、バベルの塔については、実作品の他にも説明のための工夫が凝らしてあります。
実際の作品はさほど大きいわけではありません。
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これも低解像度なのでよくわかりませんが、実際の作品がどれくらい細密にできているかは、展示会の中では、これがどれくらいすごいのかわかるように工夫されていました。
塔の中央部分には、人や機械等が細かく描写されています。
それが、拡大されて壁いっぱいに展示されています。
その拡大図を見ても、解像度が足りないと思わせるだけの細かさです。
もうひとつの目玉は3DのCGを見られたことです。
ブリューゲルのすごいところは、この絵を設計図として実際に建造できるくらい正確に描写しているところです。
そのことは、3DのCGを見ると実感できます。
こういうのは、ボイマンス美術館に行っても見られないかもしれません。
こういう企画展示会は、現地でも見られないほどの詳細な説明を見ることができます。

描写力は、観察力なので、この絵を書こうと思ったら、工学知識が必要です。
部材(石等)それぞれの重量はどの程度か、それを揚げるためにはどの程度の巻揚機が必要か、どのような順番で組立てれば、上部構造を支えることができるのか...
バベルの塔は実在するものではないので、観察することさえできません。
それを単に妄想したって描けるわけでなないので、上記のように自分で設計し、建造手順書を作らなければこのような絵を描くことはできません。

いやいや、素晴らしい展覧会でした。


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by mcap-cr | 2017-06-20 00:00 | 美術 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


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