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工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR
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MCAP-CRの等価モデル(2)

すこし物理っぽく近寄りにくい内容を含む記事ですが、理系の方は、お読み下さいね。

前回、MCAP-CRの等価モデルについて書きました。
そこでは、シングルバスレフ、ダブルバスレフの振り子による等価モデルを紹介し、続いてMCAP-CRの振り子モデルについても書きました。
その中でモデルの不完全性についてコメントしましたが、それだけでは不十分と思いますので、補足したいと思います。
修正した等価モデルは下記のとおりです。
a0246407_16211873.png
振り子だけでは表現できず、バネを使っています。
バネがないと、モデルを正しく表現することができません。
MCAP-CRの面倒なのは、内部に隠れているダクトの相互の影響です。
当初からウェブサイトで紹介している運動方程式モデルには、それがすべて表現されているのですが、図にするのが難しく、振り子の形にはできませんでした。
いままで使用してきた図も、この部分は、円形とか四角形で表現してきました。
振り子モデルに表現するにしても、相互に結び付けるのが大変なので、バネが6本も追加されています。
こういった部分を曖昧にしてしまうと、動作を正しく計算することができず、いつまでたっても、仮説の話に終止してしまいます。
技術者としては、科学的か、工学的アプローチが何にもまして重要で、オーディオ装置のような機材に音楽性がどうたらと云っているのでは、他の世界の技術者からは、オーディオマニアッたら...とバカにされます。

電源ノイズを減らすために、専用の電柱とトランスを準備するのも一考ですが、それだったら、専用の発電機を設置するほうが徹底してすっきりするでしょう。私だったら絶対にやりませんが。
何より、最終的には使用する直流でノイズが少なければよいのですから、電源の交流の段階で、二次側からトランスに入ってくるノイズを気にする必要性はよくわかりません。アンプその他機器内部の直流部分の出力をオシロで見て、専用トランスの使用でこんなに直流部分が完璧になった、というのなら分かりますが、例の記事からはそういう検証は、読み取れませんでした。
いままでメーカーが散々技術的に改善してきた電源部ではなく、分電トランスに拠り所を求めてしまう発想は、一部オーディオマニアの宗教的とも言える取り組みで、近寄りがたさを感じます。電線教と同じようなものでしょうが...

いずれにしても、オーディオの世界には、似非科学が蔓延しているので、そうしたものとは慎重に向き合い、怪しいと思うことが大切です。
まあ、図や数式に書けないようなものは、だいたい怪しいと思ったほうがいいでしょう。


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by mcap-cr | 2017-03-30 21:59 | 科学 | Trackback | Comments(0)