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工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR
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QCオーディオの勧め

いままでもいろいろ書いてきたし、これからも書いてゆくと思いますが、一部のオーディオマニアは、差が小さければ小さいほど多くを投資します。
これはどういうことかと言うと、品質管理(QC)手法と全く逆のアプローチをするということです。
QC手法は原始的な手法ですが、某大手自動車メーカーのカンバン方式等とは違って、仮定がひとつ崩れると全部崩れるようなものではなく、いつどこで何に対してどのように使っても効果が出ます(たとえば、カンバン方式なんて、取引上有利な立場を利用して下請けに押付けてるだけですから、下請けが耐えきれなくなったら一気に崩れます)。

結果に対する影響度を表す図が、パレート図と呼ばれるものです。
下のリンクはパレート図の例です(特にお勧めしているわけではありませんが、ウィキペディアのパレート図が気に入らなかったので下のリンクを見たらそれらしい図が出ていました)。
パレート図は、影響度の大きな要因が左から順に描かれ、右にいくほど些細な要因であることを示します。
で、オーディオ装置では、左側に何が来るかというと、部屋とスピーカーシステムです。
もっと言ってしまえば、環境騒音なんていうのも見逃せません。
オーディオ全体では、ソースも外せませんが、ソースはソースで別なパレート図を作って論じるべきです。

ところが、スーパーマニアになると、主要因は対策が尽きたのかもしれませんが、全体のパフォーマンスに影響があるかどうか分からない要因(パレート図の右側の項目)に対策を求めます。
こういうのは、評論家の先生方が、出版物の中に書いて布教してきたので、スーパーマニアだけのせいではありませんが、私の書いていることに疑問があったら、目隠しして、家族に繋ぎ変えてもらって、差があるかどうか確認してみてください(一回ごとに外すのは忘れないでくださいね。そうしないとどれを使っているのかバレてしまいますから)。

QC手法については、ウィキペディアその他に詳しく出ていますが、私も、常にQC手法的に問題を解決してゆきます。
QC手法は、一見すると、普通と違うようなアプローチもあります。
例えば、不良の要因分析に用いる特性要因図(魚の骨)なんていうのを書くと、大骨ではなく、コストのかからない小骨から対策してゆきます。
そして対策を繰り返してゆくと、重大な問題が絞られてゆき、最終的には不良発生要因の大骨に対する処置法が見つかっていたり、解消されていたりします。
いわば、コストをかけずに、出来るところからやるのがミソです。
他にも、ブレインストーミング(考えついたことを否定せずに全部列挙してから整理する)など有効な手法がいろいろとあります。
ブレインストーミングは、考えられることを全部列挙する訳ですから、思い込みも、もしかしたら、も全て評価することになり、結果として思い込みを排除できるかもしれません(考えの違う人を含めて複数で行うほうが効果的です)。

特性要因図では、カネのかからないところから、と書きました。
特性要因に漏れがなければ、心理要因がいろいろ出てくるはずです。
例えば、『心配事がある』、『部屋が臭い』、『部屋が散らかっている(私のこと)』...なんていうのは、結果に対する影響として大きいのですが、対策はコストをかけずにできたりします。解決できないものもありますが。
絶対にあるのは、『それ以外あり得ない(と思い込んでいる)』ということです。
こういうのは、『それはあり得ない』とマインドをコントロールして聞いてみましょう(コストゼロです)。
発想の転換で自分に暗示をかける:それ以外あり得ないそれはあり得ない
これで評価が変われば、思い込みが間違っていたということになります。
たとえば、私は、ずっとケーブルで音が変わると感じてきましたが、あるとき、ふと疑問に思い、音なんか変わるわけがない、と自分に暗示をかけたら、それ以降は、ケーブルの違いを感じなくなりました。
そうなれば、解決方法がまるっきり変わってきますから、投資すべき部分が明確になるし、カネの掛からない方法も次々と出てきます。
そして、カネをかけずに出来ることを全部やってしまったら、それから出費を始めても遅くありません。
できれば、出費する前に、しばらく冷却期間を置くほうが良いと思います。
時間が経つと、『これでも問題ないか...』となることも往々にしてあります。

間違っても最初からハイコストオーディオを目指すべきではありません。
効果を見極めずにハイコストオーディオに走ると、過程をすべて失います
趣味においては、過程を楽しむべきであって、過程がなければ続きません。
例えば、釣りやゴルフだって練習して上手になるからこそ趣味として成り立つはずです(自分はどれもヘタクソですが)。
もちろん、ハイコストオーディオを購入するための金稼ぎが趣味なら別ですが。

QC手法は、趣味生活でも役立つので、是非とも実践していきましょう。




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by mcap-cr | 2017-03-28 21:37 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)