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大エルミタージュ美術館展に行ってきました

六本木で開催されている大エルミタージュ美術館展に行ってきました。
美術は音楽と似たところ、似てないところがありますが、共通するところは、気持ちを穏やかにしてくれたり、掻き立ててくれたり、心に訴えてくるところでしょう。
エルミタージュ美術館には行ったことがないので、収蔵作品については殆ど知りませんでした。
ポスターを飾るのがクラーナハの渋い聖母子像ということで、有名でない名作が来ているのだろうとか、勝手に邪推していました。
訪れたのは、六本木で、日曜の昼過ぎだったにもかかわらず、運良くあまり混み合っていませんでした。
この前ブログに書いたミューシャ展も、そのときは混んでいませんでしたが、今はかなり混み合っているようです。
こうした展覧会はなるべく早めに行ったほうがいいのかもしれません。

さて、足を踏み入れてみると、自分の知らないすごい作品がずらりと並んでいます。
はいっていきなり、カルロ・ドルチの『聖チェチリア』に目が吸い寄せられました。
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ドルチとい画家は知りませんでしたが、これは単に自分が不勉強なだけでしょう。
美しいです...
そして、ティツィアーノの『羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像』にも目が止まりました。
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このブログのリンクにも紹介している、desire_sanさんのブログを拝見して、ティツィアーノについて少し覚えたので、その魅力を更に感じました。
他にも素晴らしい作品がたくさんありましたが、中でもムリーリョの作品が目に止まります。
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『幼子イエスと洗礼者聖ヨハネ』は、キリストが特に堂々としていて、ジョヴァンニよりもずっと格上であることがひと目で伝わります。ムリーリョの構図じは、三角形になっているとか言われます。
一緒に行った女房は左下と右上が三角形になっていると言っていましたが、私には、左上と右下で三角形になっているように見えます。
左上は、キリストと天使、右下はジョヴァンニと羊ということで、一線を引いているように感じました。
正しい解釈ではないと思いますが。

そして注目したのは、同じくムリーリョの『受胎告知』です。
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中央の鳩を中心に、右下が聖母マリア、左下が大天使ガブリエレと配置されています。
私が受胎告知で注目するのは、大天使ガブリエレのほうです。
有名な、ダ・ヴィンチの出世作の大天使の羽は、ちょっといびつに見えます(教科書的には、生物学的に良く観察されていることになってます)が、ムリーリョのガブリエレの羽は自然で美しい形をしています。
ガブリエレの顔は、りりしくて美しい、女性のような男性の感じです。
顔は女性っぽいのですが、足は男性であることがよく現れています。
自分の好きな受胎告知のひとつとなりました。

ちょっと脱線しますが、2010年にパリに行ったときに、ルーブル美術館までほぼ毎日通いました。
そこで、毎回必ず立ち止まってしばらくかじりついて見た絵が、グイドー・レーニの『受胎告知』(下の写真)でした。
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ルーブルではフラッシュを炊かなければ写真撮影しても怒られないので、その絵も写していました。
レーニの絵も、注目するのは天使のほうで、美しいけれども恐ろしい美少女のようでした。
羽は飾りのようですが、受胎告知が一大イベントであることが強く感じられる作品だったと思います。

東京にいると、こういう美術館展にすごい作品がたくさんやってきます。
今年に入って見ただけでも、ティッツィアーノ展、シャセリオー展、ミューシャ展、エルミタージュ展と、素晴らしい作品を多く鑑賞できました。

人間の五感の中で、視覚は特に敏感なのだそうです。
目を隠して鼻をつまんだら味は分からないし、目を隠してオーディオの音を聞いても、音の違いは分かりにくかったりします。
音を比較するのでなければ、暗くすると音が大きく細かいところまで聞こえますが、機器の音の差は返ってわからなくなったりします。
それに対して、耳を塞いで、鼻をつまんで見ても、絵は見分けが付きます。
美術はオーディオよりも明確なので本質的議論ができそうですね。




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by mcap-cr | 2017-03-27 21:52 | 美術 | Trackback(1) | Comments(0)