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工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR
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カテゴリ:オーディオ一般( 148 )

差がなくなってきた

かつては、旨いと評判のラーメン屋とかに行ってみたかったのですが、最近は、あまり評判を試してみたいとは思わなくなりました。
以前を思い起こしてみると、学生時代を福岡で過ごし、茨城に就職した後は、福岡のラーメンがなつかしく思えました。
当時は、関東にちゃんとした九州のラーメンを出す店を、ひとつも知りませんでした。
なんちゃって九州ラーメンのようなものはときどきあり、試してみましたが、全然別物でした。
東京の伝統的なラーメン(支那そば)はそれはそれで、九州のラーメンより旨いと思うので、良いのですが、以前は、九州のラーメンはそれだけでもてはやされていました。
最近では、九州と変わらないラーメンを都内でも普通に食べられるので、時代は変わったと思います。
それと、以前は、不味いラーメンも多かったのですが、最近は、不味いラーメンが減ってきたので、どこで食べても、これがなかなかの味です。
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上の写真は、うちの近所のラーメン屋さんのものですが、これも旨いです。
他にも旨いところはたくさんあって、何度も試してみた有名ラーメン屋に劣らない味だと思うので、行列する必要はなくなりました。

こういうのは、オーディオ製品も同じで、何十年も前は、カセットデッキとか、アンプとかの音には差がありましたが、最近は、差が極小になってきて、気合を入れて聞かなければ、安物と中高級品との差も判別できないので、自分にとっては、機器にこだわる必然性がなくなりました。
いってみれば、これも、ラーメン屋さんの(旨い不味いの)差がなくなったのと似ているのかもしれません。

従来のオーディオの楽しみ方のひとつには、ブランドのこだわりなんかがあったと思うのですが、価格差ありのものを含めても、これだけ差がなくなってくると、あとは、気持ちの問題だけになります。

気持ちを込められなければ、まあ、いいか...

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by mcap-cr | 2017-08-20 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)
OWKさんのリスニングルームでは、いろいろな発見があります。
その部屋は、廃材を使った、OWKさんの手による完全手作りです。
ご自身の人件費は1千万円を超えていたでしょうが、材料費は、全部で30万円程でしかないそうです。
その理想的とは云えなそうな部屋でも音は素晴らしくいいので、部屋は、まあ理想に近づいたと考えてもよいでしょう。
ところが問題は装置のほうです。
OWKさんはオーディオのプロでもあるので、高級なアンプとかスピーカーがゴロゴロと無造作に転がっています。
スピーカーなんかは、往年の銘器や、劇場用のオールホーンまであるので、マニアが涙を流しそうでもあります。
しかし、劇場用のオールホーンだと、この部屋でも狭すぎます。
いわば、ホーンの究極でしょうが、せっかく理想的になった部屋でも持て余すので、せっかく追求したホーンも、結果としてはかえって理想から遠ざかります。

スピーカーシステムで、生と同等のエネルギを出そうとすると、振動板の大きさがものをいいます。
振動板が大きなシステムは、振動板が重くなります。
振動板が重いと駆動するのが大変なので、高性能のアンプが必要になります。
高性能といっても、100万で済む話ではなく、キロワット級のアンプになるので、ん百万以上かかります。
そういうアンプになると、家庭用のコンセントでは容量が足りないので、専用の電源盤が必要になります。
100Vだと40Aとか50Aになってしまうので、200V、まだ足りない、400Vだ。
すると外国製品では電圧が合わないので、480Vだ。
となってしまいます。
専用の変電所を増設するか、個人の趣味としてはどうなのでしょう?
一層のこと、発電所でも作るか?
化石燃料では地球温暖化になるので、エコ(のつもり)で、太陽光発電、風力発電と思いを巡らせても、発電量が安定しないので、そのままではオーディオ用に使うことはできません。
ということで、売電のシステムを利用することになりますが、電力会社の買い取りって、電力会社が不安定な電力を買い取る訳ですから、発電量の制御にノイズが入り込みます。
オーディオマニアが云う電源ノイズのような些細なものではなく、日がさしてどっと太陽光の発電が増えたら、ボイラを止めたり、出力を落としたりものすごく効率の悪い運転をしなければならなくなります。
火力発電で効率が落ちれば、地球温暖化の原因になってしまうので、本末転倒の感じです。
電力の買取制度は、要は、似非エコの尻拭いを電力会社にさせているので、電力会社には迷惑な話ですが、電力会社は、料金に上乗せできるので、結局は、国民負担になって跳ね返ってきます。
電力買取制度は、民主党政権が太陽光パネル屋に設けさせるためにでっち上げた負の遺産なので、そのうち、電力会社で対応できなくなってくれば、廃止されるでしょう。
オーディオとは関係ない話ですが。

電力買取制度とかの影響で電源の電圧が変動すると、電源ノイズガー、なんていう可愛らしい話ではないので、オーディオ的にも聞いて分かる差が出てくるだろうと思います。
なにより、折角効果なシステムを使っても、電圧が変動しては台無しです。

話がぐちゃぐちゃになってしまいましたが、書きたかったのは、理想を追求してゆくと、いままでは、問題でなかったものが、問題となって現れてくるということです。

マクベスの教訓みたいな話だなあ。



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by mcap-cr | 2017-08-16 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)
BS日テレの長岡花火大会の中継を録画しましたが、これを見るのは骨の折れる作業でした。
私は、花火は、目だけでなく耳でも楽しむものと思っていますが、世の中の要求は、花火は見るだけのものみたいです。
花火の音だけだったら戦争みたいで嫌ですが、光っている姿を見ると、平和の象徴の感じがします。
前回、語りとコマーシャルに悩まされながらなんとか見たのですが、再び、視聴を試みました。
ヴォリウムを右に回したり左に回したり忙しいのですが、前回少し慣れたと思っていました。
今回は、前回見ていない部分も見てみました。
三尺玉は期待していましたが面白くないです。
まず、ものものしくサイレンが鳴ります。
よほど危険なのでしょう。
しかし、ずっと鳴っている。
いい加減止めないと音量上げられません。
すでに、前奏のナイアガラが始まっています。
このナイアガラも規模が大きいのですが、サイレンが煩いので音量を上げられません。
三尺玉が上がり始めた頃ようやくサイレンが止まって音量を上げましたが、大したことありません。
放送側でダイナミックレンジを圧縮していたのか、自分のシステムが対応できていないのか、多分両方でしょうが、期待していたほどではありません。
小規模の花火のほうが、音がダイナミックです。

一番困ったのは、BGMです。
このBGMは、放送局が付け加えたものではなく、花火大会の主催者がかけているみたいです。
花火が炸裂している間中ずっと鳴りっぱなしです。
『やめてくれよ。JASRAC来るぞ!』
と思ってもしょうがありません。
特に立派な花火の間中ずっとです。
結婚式の行進じゃないんだから、花火の音を効かせてくれよ。
結局この間は音なしで見ています。
つまらない...

現地に行って自分で録画するしかないんでしょうか...


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by mcap-cr | 2017-08-07 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

録音

録音のことについて、いろいろと書いてきましたが、長岡先生の著書に、録音についてのわかりやすい記述がありました。
現在、録音の99%は超オン・マイクのマルチ・モノである。これを鮮度を損わずにミキシングして2chのソースに作り上げた場合、通常のスピーカーで再生すれば、すべての楽器がリスナーの耳から2、3mの距離で鳴っているのと同じになり、指揮台で聴く音どころではないヒステリックな音になってしまう。ミキシング、トラックダウンの際に、鮮度を落としたとしても、距離感の調整は難しい。とすれば、スピーカーの方で距離感を作るしかない。一番いいのは5〜10m離れて聴くことだが、それは不可能なので、ロースピード・タイプのスピーカーを使うとか、スピーカーをうしろに向けて反射音を聴くというのもひとつの手だ。
マイク・でっティングとその後のミキシング、イコライジング、エフェクター処理等によって、ソースは千差万別となっており、こちらの規格統一ができていない以上、万能の理想的スピーカーというものはありえない。特定のソースに大しての理想的スピーカーは考えられるが、考えるだけであって実現は不可能だろう。
長岡先生は、マルチ・モノという用語を使っています。

楽器の近くにマイクをセットして、高域の空間減衰のない音を捉える。
これを、多チャンネルに分けて記録する。
多チャンネルを音量、エコー、ディレイなど処理しながら2チャンネルに振り分ける。
こうして2チャンネルのステレオ録音の出来上がり。

こういうのがマルチ・モノ録音です。
ステレオ録音の技術の発展過程で出てきた技術なので、きっと、聞こえてくるはずのそれぞれの楽器の音を聴こえる形で収録したかったのでしょう。
一旦混ざってしまったものを分離するのは困難です。→エントロピー増大の法則
こうすることで、発展してきたのが、マルチ・モノ録音という技術だと思います。

ところが、このときに重要な要素をいくつか見落としていたのではないかと思います。
まず第一が、位相と時間差の問題。
人間が聴くことを想定すると、音源の位置が違えば、位相差と時間差がありますが、録音位置がバラバラになると位相と時間が狂ってしまいます。

第二に、空間を通してのクロストークの問題。
オーケストラなどは、バラバラにマイクを配置しても、それぞれのマイクにほぼ全部の音が、入ります。
完全に分離することはできないので、それぞれのチャンネルに全部の音が音量差を付けて記録されます。
同じ音源の音がいろいろなマイクで、位相差、時間差、音量差が付いて収録されます。
言ってみれば、クロストークがあるような感じです。

これでいいのか、というと、どうやらこれでは、音場感は出ないようです。

ところが、先日気づいたのは、マルチ・モノ録音のほうが、大型スピーカーには適しているようだ、ということです。
小型フルレンジのシンプルなシステムは古い録音のソースを綺麗に鳴らしますが、大型スピーカーシステムでは、こういうのは、左右がバラバラ、中抜けした音場になります。

逆に、小型フルレンジは、マルチ・モノ録音のソースは苦手ですが、大型スピーカーシステムでは、マルチ・モノ録音が上手に再生できます。

初期には、小型フルレンジで、低音まで鳴らすような箱の技術がなかったので、大型システムに合わせた録音をしていたのでしょう。
そもそも、レコードは高価で、ぜいたく品だったので、装置のほうも大型システムが多かっただろうと思います。
かつては、小型の装置は性能が悪かったので、マルチ・モノ録音の欠点なんて分からなかったと思います。

こう考えてみると、再生装置の性能に合わせて録音方法が変わってきたのでしょう。
長岡先生の記述の行間には、こんな内容が含まれているのかもしれません。


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by mcap-cr | 2017-08-06 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

長岡の花火大会の音

前回、隅田川花火大会の音、という記事を書きました。
そこで、もう少しちゃんと聴いてみたいので、NHK BSで8月2日放送の長岡の花火大会を録画するつもりでした。
確認してみると何故か録画されていません。
ガッカリ...
と思ったら、その時間に偶然にも、BS日テレで長岡の花火大会を中継していました。
長岡の花火大会は1日では終わらないみたいです。

ついでなので、ちょっと聴いてみました。
隅田川の花火大会は、テレビ東京の収録で、花火から近いところで収録していましたが、BS日テレの長岡花火大会は、かなり遠くから収録しています。
花火の音は、あまり高いレベルで入っていません。
解説やコマーシャルがうるさいので、音を絞っておいて、花火のところだけヴォリウムをあげます。
最初、ヴォリウムは9時位で止めていましたが、花火の部分の音は、かなり小さいので、少しずつヴォリウムを上げていきました。
すると、隅田川花火大会の中継の音とは随分違うことに気付きました。
隅田川のほうは、花火の近くから鮮明に収録されていた代わりに、花火の高さは再生できませんでした。
長岡の花火は、遠くから収録しているので、高音が弱く、遠景の音ですが、その代わりに、花火の高さがよく再現できます。
低音のほうも、隅田川のほうがいい感じで収録されていましたが、長岡のほうは、本当に遠くで花火が鳴っている感じで、低音も隅田川ほど感じなかったのですが、更に音量を上げると、ズズズズ...という感じがあります。
これは、隅田川ではあまり感じなかった音域の音みたいです。

まだ、少し聴いただけなので、あとでちゃんと聴いてみたいと思いますが、テレビ中継の問題があらわになりました。
まず、中継の声が煩いです。
花火が始まると何も言わなくなるので助かりましたが、花火の音に比べると相当な大音量になります。
花火をちゃんと聞こうとすると、中継が大音量になってしまい、雰囲気もぶち壊しです。
このため、中継を見ながらヴォリウムを操作しなければいけません。
いま使っているアキュフェーズのC-2000には、リモコンもあるのですが、リモコンは誤操作で、スピーカーを飛ばす危険があるので一切使っていません。
毎回、ヴォリウムの位置を確認するのですが、リモコンではそれは出来ません。
このため、ヴォリウム操作のため長岡花火大会の中継は、立って見ることになりました。
特にCMがとんでもなくうるさく、また、特にBSではキモチワルイ映像のオンパレードです。
解説もCMもない中継はないものでしょうか?
無理だろうな。


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by mcap-cr | 2017-08-05 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

隅田川花火大会の音

7/29土曜は、恒例の隅田川花火大会でした。
銀座線は、昼過ぎから浴衣姿の人々で混雑していました。
私も夫婦で、自宅からほど近い東都文京病院(旧日立病院)で屋上を開放してくれるのでそこから見ようかと思っていたら、雨になってしまいました。
多分延期になるのだろうと思い、出かけるのは中止としていました。
すると午後7時より前から時々花火のような音が聞こえます。
7時からテレビ東京の中継を見てみると、中止ではないようです。
見ているだけでは物足りないので、テレビを見ながら、メインシステムで花火の音を聴きました。
花火は、見て綺麗である他に、音も重要な要素だと思います。
本当に近くで録音したソースを大音量で聞いたらスピーカーユニットがとんでしまいますが、テレビの中継くらいなら大した負荷ではありません。
メインのシステムは、例の励磁型システムを使っています。
MCAP-CRの箱で、励磁の電圧は5Vと低めで使っています。
メーカー推奨値よりも随分低い値です。
メーカー推奨値では、狭い部屋ではきつい音になるので、励磁の電圧を下げて少しマイルドにしています。
それでも十分に細かく美しい音になります。
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このスピーカーでテレビ東京の花火中継を聴くと、臨場感が素晴らしいです。
自宅からでは生の音は遠くから聞こえるだけですが、このスピーカーで聞いていると、まるでその場で見ているようです。
テレビの画像も、以前と違って細かいので、実際に見るよりもきれいなのだと思います。
問題は、中継やゲストの声がうるさくて音量を上げられないことですが、花火が鳴っている間は黙っていてくれるので、まあ我慢できる範囲です。
テレビで近くから中継しているので、音の遅れはすくなく、遠くから見ているのとは大違いです。
高いところで破裂する音はズシンと、散らばって光るときは、パチパチと、実に生々しい音です。
このスピーカーは、オーディオ的な音ではありませんが、高域が特に美しいのが特徴です。
ただし、欲を云うと、花火の高さが再現できません。
スピーカーユニットの位置が低いのしょうがないのかもしれませんが、できれば花火は上から聞こえるようにしたい。

そういえば、PUP5D-CRがありました。
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これだったら高さも再現できるかもしれません。
低音はこちらのほうが強いので、花火のエネルギ感も増すかもしれません。
問題は、花火大会は録画しなかったことです。
ということで、放送局は違いますが、長岡の花火大会を録画して試してみようと思います。




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by mcap-cr | 2017-07-31 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

いつもと違って聞こえる

私のメインシステムは、FeastrexのNF5Exという励磁型フルレンジを使用したMCAP-CR型なのですが、これは、居間に置いてあるのであまり聴くことはありません。
その日に残った仕事を片付けるのに、居間でパソコンを開くようなときに聴いたりします。
この励磁型のユニットは中高音が素直で楽器の音を良く再現するので、好きなのですが、励磁型で電気が勿体無いとか、使っているアンプが、アキュフェーズの消費電力の大きいタイプとかいうケチな理由で、あまり聴くことはありません。
もっぱら自室にある音場型のPUP5D-CR ver.2を、Stereo誌の付録アンプLXA-OT1で使っています。
コストは対照的だし、音も違うのですが、安いからと云って聴けない訳ではありません。
例えば200万円の装置で聴けば2万円の装置で聴く同じ音楽CDを100倍楽しめるなんてワケはありません。
LXA-OT1は、製造コストは数百円でしょうが、音量を上げたときに破綻することを除けば、そこそこの低音までちゃんと鳴らせるので、頑張っているといえます。

オーディオを趣味にしていると、いつもと違って聞こえることがよくあります。
1.『今日はちょっと歪みっぽいな?』
2.『今日は低音が出ないなあ?』
3.『こんな音入ってたかな?』
4.『今日は生気なく聞こえる』
5.『今日は速く聞こえる』
6.『こんな曲だったかなあ?』
7.『こんな演奏だったかなあ?』
本当に違うのかよくわかりませんが、原因に気付くこともあります。
低音の出方については、割と簡単で、居室のような小規模な部屋であれば、自分が位置を変えると低音の音量が全然違います。
これは、周波数ごとに、節の位置と腹の位置が違うためです。
節とか腹というのは、振幅の違いで、振幅が計算上ほぼゼロになるのが節、振幅が計算上最大になるところが腹の位置です。
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上の図は、部屋の定在波をイメージして描いたものです。
赤矢印が、腹となる部分で、位置は周波数ごとに違いがありますが、最も音圧が大きくなる部分です。
マゼンタ色で描いた矢印は、逆に、節の部分で、ここでは音圧が極小になります。
完璧なモデルなら完全にゼロとなるのですが、モデル通りになることはありえないので、極小という書き方をしています。

音は、粗密波の縦波なので、イメージしにくいですが、壁の部分が節になるので、反対側の壁が隣のもう一方の節になれば、壁と壁の真ん中付近で振幅が最大になります。部屋の壁以外に節があれば、節の位置では、振幅が極小になります。
ですから、場所が違うだけで、音が全然違います。

同じ部屋で複数の人が同時に聞いていれば、感想が違うのは当然のことです。
歪っぽいとかの音の差は、部屋の中のちょっとした置物(飾りという意味ではない)やカーテンの締まり具合、散らかり方等で音響的にも変わってきます。
それ以上に体調や気分の差が大きいでしょう。

自分の経験では、心が落ち着いていれば、音楽がゆったりと聞こえます。
実際に音がよく感じれば、ゆっくりと聞こえます。
理由は分かりませんが、音が良いと思うと脈拍が上がって体内時計が速くなるので、速さが変わらない音楽が相対的にゆっくりと聞こえるのかもしれません。
医師ではないので、いい加減なことしか考えられませんが。

今まで聞こえなかった音が聞こえるというのは、体調や、気分や、音響条件の、良い条件が重なったときでしょう。
一度気づいてしまえばそれ以降も聞こえるのだと思います。

以前、雑誌の付録のCDで、交響楽のなかのハープの演奏が聞こえるとか聞こえないとかで議論になったことがあります。
こういうのは、おそらく、楽譜が読める人には聞こえる可能性が高いと思います。
解説には、あたかも装置が良ければ聞こえるかのように書いてありましたが、それだけではないでしょう。
上記の知識のほうがよほど影響が大きいと思います。
たとえ最高のパフォーマンスのシステムで聞いても、楽譜が読めない人が聞こえるという例は、ずっとすくないのではないかと思います。
自分の場合は、聞こえたような聞こえないような...
暗示がかかれば、聞こえたように感じますから、きっと聞こえてなかったのでしょう。

ハープの音なんて、実際に目前でオーケストラを聞いていても、音が大きくなったら分かりません。
音の大きなピアノでさえも、交響楽のオーケストラと一緒では、聞こえないときがあります。
ピアノ協奏曲では、概ねピアノが引き立つように作曲してあるのでピアノの旋律はわかりますが、交響曲のパートをピアノが受け持つ場合には、フォルテシモでは、よく分かりません。
プロコフィエフの交響曲第5番を、ハインツ・ホールで聞いたときには、ピアノの熱演が見えていたのにピアノの旋律はよく分かりませんでした。

そうはいいながらも、聞こえないからといって、その部分の演奏をカットしてしまえば違和感が出るのではないでしょうか。

オーディオメーカーや雑誌等は、『どうだ!聞こえるか?』ではなく、あるはずのものがないと『聞こえないから抜いてみたけど何か違う?』と違和感を感じるのか、そういう実験をやってほしいなと思います。

どうでも良さそうな議論ではありますが、装置の良し悪しよりも本質的なのかもしれません。

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by mcap-cr | 2017-07-29 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)

E-Audio

イー・オーディオ
というのは、既に使われている言葉かもしれませんが、私は私で使っている用語です。
工学的に考えるEngineering Audioであり、無駄には投資しないEconomic Audioでもあります。
しかし、普通は、アルファベットは同じ文字を3つ並べるほうが感じがいいみたいで、HHHとかAAAとかWWWとかあります。
日本でも3Kなんていうのがありますが、KKKだったらアメリカのレーシスト団体になってしまいます。
電気の規格にもIEEEなんていうのがあります。

ということで、E-AudioのEをもうひとつ追加したいと思い、考えてみました。

真っ先に思い浮かぶのが
Excellent
アメリカ人が大好きな単語です。
初めから最上級なので、TOEICとかの間違い探し問題に、"more excellent"とかが見つかれば、答えはそれだ!と一発で分かるような単語です。
しかし、Excellentかどうかを決めるのは、評価する側であって、自己評価がExcellentはどうもいけません。

Emptyじゃ空っぽだし
Easyではなさそうだし
Earningだったら全然嘘です。金にならないし。
"Excavating Audio"発掘するオーディオ。悪くないかも。
"Ecologic Audio"自分の財布にはエコですが...
"Eclectic Audio"取捨選択のオーデイオ。わかるようなわからないような。
"Effective Audio"そりゃ効果はありますが。
"Efficient Audio"確かに効果は高いかな?
"Eigen Audio"。Eigen Valueといえば、固有値ですが、eigen単独では英和辞書に出ていません。ドイツ語っぽいなあ。
"Elastic Audio"弾性オーディオか。いまひとつですね。
"Eccentric Audio"変人オーディオ。従来のオーディオマニアからすれば、まさしく"eccentric"なのですが、イマイチいい意味には捉えにくいのでボツ。
"Elegiac Audio"哀愁を帯びたオーディオ。.....
"Elegant Audio"数学なんかで解法が美しかったら"elegant"とか表現するので、こういうのもいいですね。
"Emotional Audio"感情的なオーディオ。やめましょう。
"Empirical Audio"経験的なオーディオ。これって、従来のオーディオそのものでした。

そして、決めたのが、"Encouraging Audio"。
"It is encouraging result."とか言うと、日本では、『よくがんばったね。Excellentまではいかないけど、努力の跡が見られるよ。』
なんていう感じでしょうか。

という努力の甲斐あったという願いを込めて、3つめは、Encouraging Audioと名付けました。

E-Audio(イー・オーディオ)
  1. Engineering Audio(工学オーディオ)
  2. Economic Audio(経済的オーディオ)
  3. Encouraging Audio(努力の結果のオーディオ)

ということで、とっても自己満足なE-Audioを推進してゆきたいと思います。



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by mcap-cr | 2017-07-08 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

音を聴くか音楽を聴くか

七夕ですね。
雨がこれ以上降らなければいいですが。
九州地方は大雨でしたが、私が福岡に住んでいた三十数年前にも大雨があり、そのときも長崎で眼鏡橋が流れたりして大きな被害が出ていました。
その直前は間伐で、給水制限が始まった日が大雨だったように記憶しています。
今回被害に遭われた方が一刻も早く立ち直られますことをお祈りいたします。

さて、
自分は音楽を聴くためにオーディオを使っているつもりですが、それでも気がついたら、音を聴いていることがあります。
音楽ファンであるのと同時にオーディオファンでもあるので致し方ないのかもしれませんが、何となく音を聴くという自分の態度には抵抗があります。
オーディオにもそれなりにはお金を使いましたが、最近は、ゆとりゼロのオーデイオ投資を目指しています。
省略してE-Audio。
Engineering AudioでありEconomic Audioでもあります。
Engineeringは、現実の制約との葛藤を経て目的を果たします。
趣味の場合には、目的が、先にあるというより、その過程やツールが楽しみになっているので、制約はゆるくなり、目的も怪しくなる場合もあるかもしれません。
Engineeringというと職業的な響きがあります。
制約と戦い、明確な目標をクリアできなければ、Engineeringになりません。
自分の場合は、まだ、そこまでできていないので、E-Audioは、自分を買いかぶりすぎた表現です。
音楽の部分は趣味なので、いままで音楽関連に費やした金額を合計すると、そこそこのハイエンド装置を買えるくらいかもしれません。
それでも、オーディオで音楽を聴くのは別な楽しみがあるので、品質はハイエンドを目指したい、が、現実にはそこまではついていきません。
Economic Audioのほうは、結構達成できていて、部屋という最大の要素を除外すれば、ある意味ハイエンドが達成していない領域を達成していると思います。
達成した領域に興味がない人からみれば、私のEconomicシステムは、ゴミ同然でしょう。
この駄文を読んでいる方が、私がやっているのと同様なことを辿ってみて、『やった!』と感じられれば価値があるし、感じられなければ、普通の高級オーデディオを志向するほうが良いと思います。

音楽を聴く、という部分に重点を置くのであれば、入場料が無料だったり安かったりするコンクールで良いので、会場に足を運んで生演奏を聴いてみれば、E-Audioの価値が感じられると思います。
オーディオ装置から流れる音楽に特化するのであれば、E-Audioは、無駄な試行なのでしょうね。

音楽を聴くためのE-Audioですが、E-Audioの効果を確認するために音を聴くのもまた楽しいのだと思います。


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by mcap-cr | 2017-07-07 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)
ユージン・オーマンディの古い録音を久しぶりに聴いてみました。
1930年台~1940年台の録音です。
10枚組のCDです。
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ユージン・オーマンディは、私がオーディオに興味を持ち始めた頃は、評論家からの評判が極めて悪く、全然評価されていない感じでしたが、私は特に愛聴していました。
有名な評論家によると演奏に深みがないということでした。
しかし、何度も聴いていると、押し付けがなく、聴いている人の心の状態を反映する演奏なのではないかと感じられてきます。
今回書くのは、1970年台に私が聴いていた1950-1960年台のものよりも更にずっと古い録音です。
古い録音なので、モノラルだし、周波数レンジもダイナミックレンジも狭く感じました。
ところが、まさに迫真の演奏です。
演奏者の気迫が伝わってきます。
むしろ、新しい録音の作品よりも気迫が伝わってきます。
もちろん、演奏自体が違うので完全な比較は無理ですが、迫真度は、むしろ古い録音のほうが伝わるのかもしれません。

何故こんなことを書いたのかというと、加銅鉄平さんというオーディオコンサルトの方が、ご自身のページで、良いオーディオ装置の評価の基準のひとつとして『迫真度』を挙げていたからです。
加銅さんの説明には良いところもあったのですが、主張の中には首を傾げるものもすくなくありませんでした。
例えば、4畳半の部屋に40cmのシステムを置いても良い、なんていうのもそのひとつです。
そりゃあ、狭い部屋に大きな装置を置いても良いですが、性能は発揮できません。
むしろ、狭い部屋では、小さくて安い装置のほうがパフォーマンスが良いなんていうことも起こりえます。
そして、今回書いた迫真度、という評価基準も、こうやって古い録音を聴くと、いかに装置の評価と関係ない基準なのかよく分かります。
迫真度というのは、作品や演奏に対する評価指標であって、オーディオ装置の評価指標ではありません。
僕のオーディオ装置は安いけど迫真度は満点だな~、なんて。
迫真度は、ラジオで聴いても十分に伝わります。

オーディオがわけ分からないのは、このような、科学・工学技術と関係ない評価を持ち込むからだろうと思います。


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by mcap-cr | 2017-07-05 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)