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工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


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カテゴリ:音楽( 11 )

思い出させるもの

私の好きな作曲家にショスタコービッチがいます。
交響曲全集だけでなく、オペラもあるし、弦楽四重奏曲やピアノ曲などの室内楽曲も多くあります。

ショスタコービッチはロシアではなくソ連時代の作曲家で、どちらかといえば、肌触りの悪い、耳に優しくない曲を多く作っている(と思う)ので、現代音楽の走りみたいな感じで敬遠している人が多いかもしれません。

私は、高校生のころに、FM放送でショスタコービッチの作品を知りました。
最初に聴いた作品は、交響曲第一番だったと思います。
第一番は、比較的肌触りの悪さのないものでした。
19歳のときに作曲したそうで、やはり天才なんだと思います。

その後、交響曲第八番を録音して何度も聴いているうちにだんだんとはまっていきました。

その頃には知らなかったのですが、バレエ組曲という曲をずっと後になって知りました。
その中のワルツ・スケルツォという部分を聴いて考えてしまいました。

クラシックの作曲家では有名なのは、バロックから古典派〜ロマン派と言われる人の作品でしょう。
バッハ、ヴィアルディ、ヘンデル、モーツァルト、ベートーヴェン...
こういう有名大作曲家の作品も大好きです。
こうした作品は、なんというか、具体的なイメージを持って聴く曲が多いのではないかと思います。
それが、近代に向かっていくと、だんだんと、具体的なイメージでは聴きにくくなってきます。

ショスタコービッチは、まさに、具体的なイメージよりも、良くわからない、心の葛藤のような印象を持ちます。
作品に対して、聴く側のイメージで相対する、そんな感じがします。
きっと、演奏するだけでは足りなくて、聴く人がいて初めて真価が発揮されるように作曲してあるのでしょう。

上記のワルツ・スケルツォは、ショスタコービッチとしては例外的に肌触りの良い、耳に心地良い曲なのですが、それ以前の大作曲家の有名作品とは少し違います。
この曲を聴いて思い出すことがあります。
聴いていた頃の思い出ではありません。
この曲を知るずっと前の、具体的な経験ではなく、思い出すのは、気持ちという具体性のない記憶です。
こんな気持ちだったことがある、というような、内面の記憶が蘇るので、今聞くとじわっとした気になります。

具象だけでなく抽象が重要であるということが何となく感じられます。


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by mcap-cr | 2017-09-19 00:00 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
私は、中学生のころからパガニーニが好きです。
パガニーニは、小中学校の音楽室には肖像がありませんでしたが、ヴァイオリンの演奏技術を高めた作曲家ということで、演奏家や愛好家にはよく知られていました。
パガニーニについては、私が聴き始めた当時の音楽評論家の評判はすこぶる悪く、深みが足りないなんて書かれていました。
それでも、音楽家はパガニーニを敬愛する人が多く、演奏会でも度々取り上げられています。
私がパガニーニを知った頃には、協奏曲の楽譜が紛失されていたとかで、レコードは、協奏曲第1,2、4番しか見つからないとか、レコードの解説に書いてありました。
今と違ってインターネットで情報を得られなかったので、実際には見つかっていたのかもしれませんが、素人が知るまで情報が降りてくるのには時間がかかったのでしょう。
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このCDは新譜から年月が経過して安くなった後に購入したものです。
録音されたのは1970年台なので、上記の私が知らなかったのは、情報をとる能力が低かっただけのことでした。
このレコードは6枚組で、協奏曲が1~6番の全曲以外のヴァイオリン曲が収録されています。
私は、パガニーニを聴くと心が安らぐので、時折思い出したように集中して聴きます。

録音は、というと、当時の普通の録音なのですが、決して不自然な録音ではありません。
ヴァイオリンは美しいし、オーケストラもきれいに録音されています。
特に、協奏曲の第三番は、40Hz以下の周波数まで録音されいるようです。
音場感は、並といったところで、音場型のPUP5D-CR ver.2で聴いてもメリットが特段大きいわけではありませんが、それでも音場型の効果はあります。
スーパーツィータの調整には適切な録音だと思います。
高域はしっかりと録音されているので、スーパーツィータの効果が結構あります。
この録音で聴くと、コンデンサは、0.33μFで適切でした。
0.33μFでは、近くに行かないとよく分かりませんが、2mくらい離れても音がすっきりと華やかになります。
アッカルドのヴァイオリンに酔いしれることができました。



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by mcap-cr | 2017-07-14 00:00 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

世界の国歌

私が見ているわけではないのですが、女房が朝7時半からNHKの朝ドラを見ているのでドラマの中の音楽とかが聞こえてきます。
その中でよくかかる曲が、どうもある曲のパクリのように聞こえます。
そのある曲とは国歌なのですが、どこの国歌か思い出せません。
そこで、手持ちのCDを聴き直してみたら、パナマ国歌でした。
国歌そのものも完全オリジナルとは限らず、ドイツ国歌もハイドンの弦楽四重奏曲からパクっていたりするので、まあいいかとも思いますが、ちょっと変えて使うのなら、借用のコメントぐらい欲しいなと思うのでした。
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岩城宏之指揮NHK交響楽団の古い録音です。
購入したのは20年以上前だと思います。
ソ連が崩壊したので、売ってるうちに買っとこう、とそんなノリだったと思います。
ソ連の国歌はロシアがパクって使っていますが、今はなき東欧圏の国歌が収録された貴重なCDです。
日本隣国の国歌は収録されていません。ちょっとホッとしたりして。いまだったら絶対収録するだろうな~。

ところで、パナマ国歌は、Youtubeにあったので貼っておきました。


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by mcap-cr | 2017-04-27 20:13 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ハイレゾソースの議論

メディアの違いって?
という記事に、ハイレゾソースの議論について書きました。
その中で、自分も書いていて、書ききれていないと思ったところがあったので、書こうと思います。下の図は、昨日の記事にあった図と同じものです。
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この図は、音楽が楽譜となってから、脳で感じるまでを影響の大きなステップごとに描いたものです。
例によって、入出力間がほぼ変化しないケーブル類は、省略してあります。
通常のCDフォーマットかハイレゾかという議論は、上の図の破線で囲った部分にある(F2)部分の違いを議論することになります。
そして、その他の部分は共通である、ということが前提となります。
実際の議論を見ていると、(D)や(F1)がごっちゃになって扱われている場合が少なくないと思います。
まず、有りがちなのは、特定のソースだけを聞いて、『CDとはこんなものだ』と自分の中で印象付けてしまうことです。
私は、CDを出た当初から見て(聞いて)きたので、最初は、CDもLPもいろいろなソースをバラバラに比較して、そのなかから自分の印象を作ってきました。
しかし、それが誤りであったのに気付いたのは、元が同じソースであっても、音の全く違うCDがあることを知ったからです。
同じソースでも、発売時期やプレスによって音がぜんぜん違う、ということは、LP時代には普通にありました。
外国の録音の場合には、概して、輸入盤のほうが音が良い場合が多かったので、LPは輸入盤、というのが定番になっていました。
CDが出現したころは、ソースにもデジタル録音のものが少なかったので、多くは、アナログ録音のもののCDへのコピーとなりました。
CDにコピーするにあたって、なるべくオリジナルに近いマスターテープ(アナログはコピーする度に劣化しました)を使ったり、CDの売りであるノイズの少なさを強調するために、ノイズ除去処理をしていました。
そんな理由で、上の図の(F1)の部分が違うものが出てきたので、そのことを知らないと、CDについて、偏見で印象が付いてしまいます。
ハイレゾについても、上の(F2)以外が全て同じであるという前提を守らなければ、全く違うものを評価してしまいます。
大山さんのメルマガで紹介されていた、伊勢崎手作りオーディオの会でのブラインドテストでは、ハイレゾからCDにダウンコンバートした音源を使用して比較したので、この条件は完璧に守られています。
ハイレゾのほうが圧倒的に良い、というような主張をする人は、こういう条件を守っていません。
フォーマット部分以外の条件が全て同じかどうかは確認するのが容易ではないので、ハイレゾをCDフォーマットにダウンコンバートしたソースをCDとして比較するのが正しい試験方法です。
そして、ハイレゾかCDかというブラインド試聴の結果、有為差は発見されなかったということでした。
私は、現状のCDというフォーマットは、必要十分な性能を要すると考えています。
こういうのは、いたずらに画素数を上げるコンデジと同じで、もっと重要な部分を無視して、解像度だけを上げているだけだと思います。
今後は、CDのクオリティを落とさずに圧縮する技術のほうが重要になってゆくのではないかと思います。
CDだって、小さいサイズなら、場所も食わずに便利ですし。


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by mcap-cr | 2017-03-18 17:29 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
NHKには捏造プロパガンダ番組が多いので、番組は選んで見ています。
昨日は、正月に録画しておいたニューイヤーオペラコンサートというのを見ていました。
去年は、愛用していたソニーの録画機が故障してしまったので、新しいパナソニックの録画機に買い換えました。
ところが新しい機種には、アナログ音声出力が付いていないので、せっかくのオーディオ装置に繋げません。
ということで、ディスクに移してハードディスクから消去し、古い東芝のレコーダーで鑑賞したりしていますがやっぱり面倒です。
録画機用のDAコンバータを買うのも癪に障るので、さて、どうしようかと思案しています。
何しろ、本体が2〜3万円なのに、数千円のDAコンバータを買うのは馬鹿げていると思います。
アキュフェーズのプリアンプをデジタル入力付きに買い換えるのは更に狂っています
アナログ音声出力ぐらい付けてくれよ、と思っても、時代遅れなのでしょう。

日本のオペラ界の著名歌手を集めたガラコンサートみたいなもので、いろいろな曲目をいろいろな歌手が歌っていきます。
最初は、イタリア語のオペラが中心でした。昨年の10月から、Babbelというサイトで、イタリア語を勉強しているので、少しわかるようになりました。
なるほど、こういうことを言っていたんだ、とか、ちょっと変だな、とかいろいろ思うところがありました。
上記のとおり、オーディオ装置につなぐことができずにテレビの音声で聞いていたので、音はあまりよく分かりません。
出演者は、殆ど知らない人でした。
最近はコンクールで、まだ、こういうところに出てこない人は知っているのですが、日本のオペラ界の人はあまり知りません。
生のコンクールの歌唱と、テレビのしょぼい音との比較は難しいのですが、正直いうと、コンクールで競っている人達のほうが凄い感じがしました。
実力通りに出演機会があるというわけではないので、既得権もあるのでしょうか?
よくわかりませんが、今回出演していた人の殆どよりも、コンクールで散っていった人々のほうが私に対しては感動を与えてくれたように思いました。

やっぱり、どの人も、平等に聞きたい人に聞いてもらう仕組みが必要なんだろうと思います。
そのためには、録音と配信が力を発揮するはずで、インターネットという配信手段で有名でない歌手や演奏家の演奏が聞けるようになれば、勢力図は随分と変わってゆくのだろうと思います。


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by mcap-cr | 2017-02-18 16:59 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
このブログではオーディオのことを書いているはずなのですが、ジャンルには『科学』を選択し、実際には、コンクールとかコンサートのことを喜んで書いています。
どうしてかというと、コンクールやコンサートは、オーディオで聴くより素晴らしいからです。
オーディオは、演奏家の作品を調べるための図鑑のようなものなのかもしれません。

さて、前回書いたとおり、清水勇磨さんの初リサイタルは素晴らしいものでした。
リサイタルが終わると、ご本人が会場の外で、公演に来られた人々にご挨拶をしていました。
自分も握手してもらおうかと思ったのですが、関係者の方も多いようで時間がかかっていたので、しばらく考えた末に、今後のご活躍をお祈りしながら失礼しました。
妻は、しばらく感激に浸っており、帰る間にも、ロビーにあるポスターとチラシを見ていました。
自分も、ふと見ると、東京文化会館で開催される、『イル・トロヴァトーレ』の出演者の中に、『杉浦隆大』という名前を見つけました。
妻に、教えると、杉浦さんの名前は覚えていませんでした。
昨年の東京音楽コンクールに決勝まで進んだ人だと教えると、驚いていました。
杉浦さんは、昨年の二次予選では素晴らしい歌唱を披露してくれましたが、決勝では不完全燃焼と感じました。
その結果、杉浦さんは入賞できず、清水さんが優勝だった訳ですが、二次予選終了時には、杉浦さんが優勝してもおかしくなかったと思っていました。
そして、すぐに、杉浦さん出場の公演チケット(イル・トロヴァトーレ/二期会)を購入しました。
優勝の清水さんが実力者であることは、よく分かっていましたが、杉浦さんだって劣らぬ実力者です。

リサイタルの後の高揚した気分で、上野から日本橋三越に向かいました。
三越では、夕食を購入し、とってもお馴染みのベルアメールでケーキを購入しました。
そして、ついでに、隣の三井ビルの地下にあるハンバーガーショップTHE BEAT DINERでビールを飲みました。

ハンバーガーショップでビールというのは、あまり関係なさそうですが、
このお店の特徴のひとつは、とにかく安いことです。
大ジョッキが800円!本当に大きいです。
食事もリーズナブルで、そこらの居酒屋では、とても太刀打ちできません。
男二人でも合わせて4,000円あれば十分です。
それに禁煙だし。

と、そこで飲みながら、先ほど女房が集めたチラシの中にある公演の話をしていました。
その中に、
マリインスキー劇場の日本公演
がありました。
指揮はお馴染みのゲルギエフでした。

曲目には、チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』があります。
さほど取り上げられない演目ですが、何年か前に、ロンドンのナショナルオペラで聞いて感激しました。
そこでは、英語での公演でしたが、分からないことに変わりはありませんでした。
私は、知ったかぶって英語のページも書いていますが、英語の歌を聞いて分かるかといえば、全く分かりません。
むしろ、殆ど分からないイタリア語のほうが、聞き取れる単語が多いくらいです。
今回の日本公演は当然ロシア語での演奏でしょうから、分からないことに変わりはないですが、
雰囲気はもっと出ているかもしれません。

と、議論しているうちに、チケットを購入しようということになりました。
文化会館のチケットオフィスに電話をすると、取り扱っているとのことだったので、
ビールを飲み終えて再び東京文化会館に向かいました。
幸いなことに二階席中央の最前列を購入することができました。
バブルの時代なら、こういう席はスポンサーのお得意様にしか回らなかったでしょうが、
バブルが弾けた後は、こんな席でも入手可能なようです(バブルとは古いが)。

と、後日談というより当日談のことだったのですが、
何故こんなにチケットを買ってしまったのか、
と考えるとそこには国立(くにたち)の縁があったようです。

先日の優勝者コンサートには、妻は行くことができませんでした。
その理由は、妻の母親の従姉妹の告別式に参加するためでした。
その人は、元国立音大の教授で、グランドピアノを3台も所有していたそうです。
そして、その告別式のために、妻が優勝者コンサートを聴くことができず、
代わりに、その日に私がもらったチラシに入っていた、清水勇磨さんのリサイタルに行きました。
清水勇磨さんは国立音大の出身です。
なんと主席だったそうです。
そして、リサイタルに来たら、自分はあまり見ようと思わないチラシに妻の目が止まりました。
と、上記のように二公演分もチケットを買ってしまいました。
義母の亡くなった従姉妹の縁でしょうか。
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by mcap-cr | 2016-01-26 19:43 | 音楽 | Trackback(1) | Comments(0)
昨晩、東京文化会館小ホールで行われたよりみちコンサートに行ってきました。
当日券で1枚500円。1時間枠と小規模ですが、この価格はお買い得です。

今回のテーマは『ダンス』ということでしたが、ダンスっぽくない曲目も含めての演目でした。
演奏者は若手で、ヴァイオリンは寺下真理子さん、ピアノは居福建太郎さん、サックスは田村真寛さん、コントラバスは高杉健人さんでした。
ふつうのコンサートは、黙って始まって黙って終わりますが、小ホールのコンサートでは、演奏者本人の解説があって別の楽しさがあります。

オーディオマニア(?)の自分は、音楽を楽しむのと同時に音を楽しみます。
今回は全自由席でしたが、ステージに向かって左側の中央通路のすぐ後ろの席を確保できました。
ステージまでは10mくらいで演奏者の表情がよく見える席です。

この位離れるとヴァイオリンは、きつすぎず、調度良い音色に聞こえます。
ピアノは、すぐ近くで聞くのとは違って、まろやかになり、筐体のグワングワンとした感じもあまりなく、ちょうどいい感じです。
サックスは、以前、軽井沢朗読館で坂田明さんから至近距離で聞いたのとは違い、しっとりとメロディーを奏でました。至近距離で、のりのりの演奏会とは別の味わいがあります。サックスは、オーケストラで聞くと、他の楽器に負けてしまうように感じますが、小編成では、こうも味を出せるのかと思いました。
意外だったのは、コントラバスでもちろんPAはありませんが、しっかりと聞こえました。コントラバスは自分には、音の小さい印象があったのですが、ピッツィカートでも弓でもしっかりと聞こえてきました。

クラシックのコンサートではあまり演奏しない、ピアソラのリベルタンゴとか、モリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』などもあり、緊張せずに演奏そのものを楽しむことができました。

PA音楽を除けば、このような空気をオーディオで再生するのは所詮無理なので、生を楽しめるのだったら、高級オーディオは不要とあらためて感じました。

追伸:
マイナーオーディオ講座も更新していますので、覗いてみてください。
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by mcap-cr | 2013-06-22 08:13 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

明神能・幽玄の花

昨夜は神田明神で、『明神能・幽玄の花』を聴くことができました。
西洋のオペラは何度も聴いているのですが、日本の伝統芸能には殆ど縁がありませんでした。
会場は、神田明神境内に張ったテントの中で、ステージは、神田明神の前縁部分でした。
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座席は、一番後ろの24列目です。当日券まで事前に売ってしまったので、当日新たに作った席だそうです。
鑑賞していて気付いたのは、ビニールのテントでも結構反射音が聞こえることです。
遠くのステージの音がビニールのテントに反射して後ろからも聞こえてきました。
ひょっとしたら、PAスピーカが付いているのか思い、探しましたが中にも外にも見付かりませんでした。
柔らかいシートでもこれだけ音を反射するというのは、意外な発見でした。
風音もピューピュー聞こえてきて臨場感たっぷりでした。
頭上をヘリコプターが飛んだり、遠くの飛行機の音が聞こえてきたりと理想的な環境ではありませんでしたが、こういうのもいいものです。
それにしても、日本語なのに台詞はさっぱり分かりません。
正直云ってプッチーニ作品の台詞のほうが聞き取りやすいです。
野外会場では仕方ありませんが、舞台には字幕はあるのでしょうか?
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by mcap-cr | 2012-05-15 21:16 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
昨日の予選に引き続き、ガダニーニコンクールの本選を聞きました。
全員の演奏を聞いたのですが、発表を待っていたのは、演奏者と関係者らしい人ばかりで、居づらかったので結果を聞かずに帰ってしまいました。

という訳で、これを書いている時点では、結果を知りません。後でウェブ等で調べようと思います。

予選を聞いたときに、本選に進むだろうと思っていた、今高さん、大澤さん、北川さん、倉富さんは全員決勝に残っていました。

本選の課題曲は、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ作品27より任意の1曲(全楽章)です。
第3番を選んだのが3名、第2番と第6番がそれぞれ2名、第1番と第4番がそれぞれ1名でした。私はどの曲も聞いたことがありませんでした。

最初に登場した今高さんの演奏から圧倒され放しです。どの演奏者も、自分の音楽性を技術でアピールします。同じ曲でも、別の曲のように聞こえたりしました。
予選のときは、途中で音が変わってしまったり、音を鳴らしきっていないかも、と感じることもあったのですが、決勝だけあって、そういうことはありませんでした。

どの演奏者も素晴らしく、自分には、順位を付けることは出来ないレベルだったので、考えていたことを書きます。

まず、一般論として、早く登場する人が不利だと感じたことです。こういうコンクールの評価者はプロなので、絶対的な評価基準を持っているのだろうと思いますが、それでも、最初のほうの演奏は記憶が薄れてきます。最初の今高さんの演奏を聞いて素晴らしいと思ったのですが、自分のような素人には克明に記憶を呼び戻すことは出来ません。このコンクールは一般聴講者の評価はないので、問題ないのかもしれませんが、会場の入場者が判定するようなものでは、最後のほうの出場者が圧倒的に有利でしょう。どうしようもないことなのですが...

自分の印象が特に強かったのは、まず、4番目に登場した北川千紗さん(15歳!)です。

最初の強奏で弓の毛が1本切れてしまい、ヒヤヒヤしたのですが、ものともせず、圧倒的な音量と技巧で音楽を弾き切ります。自分も含め、曲を知らなかった人が多かったと見え、途中の楽章で拍手が入ってしまいました。それだけ鬼気迫る演奏だったと感じました。曲が長かったのは狙いなのでしょうか。

そして、見渡風雅さん(16歳)と倉富亮太さん(20歳)は同じ第2番で続けて勝負。
見渡さんは、美しい音を大きな音量で響かせました。これだけ鳴らすのは相当な腕が必要に違い有りません。音楽を鳴らすことに主眼を置いた演奏なのでしょうか。
続く倉富さんは、最初の部分から比較的小さな音で始まりました。音も見渡さんとは全く違い、倍音の少い感じです。楽器の差?、演奏者の差?、一体どうしてこんなに違うのか、混乱に陥りました。曲が進むと音量は徐々に大きくなりましたが、見渡さんの音よりは小さく聞こえました。しかし、演奏の表現がものすごく細かいのが印象に残りました。雑な部分は一切なく、部分部分で丁寧に表情を変えました。これも素晴らしかった。

最後の最も有利な順番に登場したのが、美島佑哉さん(18歳)。音楽の部分部分で瞬間的に表現を変え、胸にぐいぐい迫ってきます。音の美しさもトップクラス、技巧も素晴らしい。

全員聴き終わったら、イザイが結構好きになっていました。

全員に賞を差し上げたいですね。

演奏者の皆さん、主催の皆さん、どうも有難う御座いました。
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by mcap-cr | 2012-04-08 15:15 | 音楽 | Trackback | Comments(1)
上野の東京文化会館で、第2回ガダニーニコンクールを開催しています。
本日は予選、明日は、決勝というスケジュールです。入場は無料です。
3位までの入賞者は、ガダニーニなどのヴァイオリンの銘器を貸してもらうことができます、
余程の金持ちでない限り購入するのは無理でしょうから、才能のある若手に、貸与するというのは、素晴らしい賞品だと思います。

今日、予選に行ってきました。全部は聞かなかったのですが、2回目の休憩まで聴きました。
コンクールを聴くのは初めてのことで、あまり期待せずに行きました。
不忍池の桜を眺めながら少し遅れて到着です、
一人目の方の、途中だったので、2人目から入場できました。

期待しなかったのとは裏腹に、最初に聞いてみて、びっくりしました。

ものすごい熱気です。会場はガラガラなのに、演奏者の熱気が伝わってきます。

課題曲は、2演目です。
(1)パガニーニ 24のカプリース作品1より任意の1曲を選択
(2)バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番または第2番の第2楽章どちらかを選択

一人あたり10分程度の持ち時間で、それぞれの主張を伝えます。

同じ演目を別な演奏者、別な楽器で同じ条件で聞くという経験は初めてで、しっかり聞くには心構えが必要です。

見て、聴いていていろいろなことを発見しました。

それぞれの音楽性が違うことは当然ですが、この部分は、自分のような素人には云々できません。全員聞いたわけではありませんが、それぞれ素晴らしい音楽を聞かせてくれました。

発見したことの一つは、体力の違いによる聞かせ方の違いです。
概ね体力がありそうな奏者のほうが、表現の幅が増えます。弓使いのストロークを短くしながら強奏するとか、ストロークを長くして強奏するような使い分けも出来ます。しかし、体力の劣る印象の女性の奏者は、そのハンディをものともせず、丁寧な弓使いで、メロディを克明に奏でます。自分が特に優れていると思った奏者は、最初から最後まで音の質が変わらず、美しい音を奏でていました。
体力のある奏者は、表現の幅が広いだけ有利なようですが、その分、楽器の鳴らせ方が雑になるような印象も受けました。長所が短所で短所が長所になったりするのかもしれません。最初と最後とで、音がまるで変わってしまった奏者もいました。

そして、オーディオ趣味のある自分は、この音をオーディオ装置で出せるのかと考えながら聞いていました。結論から云うと、同じ音は超高級装置を使っても無理でしょう。むしろ、ハイエンドオーディオのほうがこういう生音の表現が苦手な感じがします。

ハイエンドオーディオの音にはハイエンドのオーラを感じます。独特の艶を載せた美音を奏でるのがハイエンドの特徴ではないかと思います。そのほうが、オーディオマニアに対して説得力があるからです。

しかし、実際は、演奏者が違い、楽器が違うとまるで別な音になります。独特の艶を載せた美音は、本当の音を伝える妨げになります。ひょっとしたら、録音時に艶を載せているのかもしれませんが、実際の音は艶よりも切れ込みが凄まじく、受け止める耳も神経も負担が大きくなります。

こうした生音の違いを目の前にすると、フルレンジを中心とした自分のオーディオの方向性は間違っていないように感じます。

明日も10時半から決勝なので、これを読んでいる方は是非とも東京文化会館小ホールに行きましょう!
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by mcap-cr | 2012-04-07 15:45 | 音楽 | Trackback | Comments(0)