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工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


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長岡の花火大会の音

前回、隅田川花火大会の音、という記事を書きました。
そこで、もう少しちゃんと聴いてみたいので、NHK BSで8月2日放送の長岡の花火大会を録画するつもりでした。
確認してみると何故か録画されていません。
ガッカリ...
と思ったら、その時間に偶然にも、BS日テレで長岡の花火大会を中継していました。
長岡の花火大会は1日では終わらないみたいです。

ついでなので、ちょっと聴いてみました。
隅田川の花火大会は、テレビ東京の収録で、花火から近いところで収録していましたが、BS日テレの長岡花火大会は、かなり遠くから収録しています。
花火の音は、あまり高いレベルで入っていません。
解説やコマーシャルがうるさいので、音を絞っておいて、花火のところだけヴォリウムをあげます。
最初、ヴォリウムは9時位で止めていましたが、花火の部分の音は、かなり小さいので、少しずつヴォリウムを上げていきました。
すると、隅田川花火大会の中継の音とは随分違うことに気付きました。
隅田川のほうは、花火の近くから鮮明に収録されていた代わりに、花火の高さは再生できませんでした。
長岡の花火は、遠くから収録しているので、高音が弱く、遠景の音ですが、その代わりに、花火の高さがよく再現できます。
低音のほうも、隅田川のほうがいい感じで収録されていましたが、長岡のほうは、本当に遠くで花火が鳴っている感じで、低音も隅田川ほど感じなかったのですが、更に音量を上げると、ズズズズ...という感じがあります。
これは、隅田川ではあまり感じなかった音域の音みたいです。

まだ、少し聴いただけなので、あとでちゃんと聴いてみたいと思いますが、テレビ中継の問題があらわになりました。
まず、中継の声が煩いです。
花火が始まると何も言わなくなるので助かりましたが、花火の音に比べると相当な大音量になります。
花火をちゃんと聞こうとすると、中継が大音量になってしまい、雰囲気もぶち壊しです。
このため、中継を見ながらヴォリウムを操作しなければいけません。
いま使っているアキュフェーズのC-2000には、リモコンもあるのですが、リモコンは誤操作で、スピーカーを飛ばす危険があるので一切使っていません。
毎回、ヴォリウムの位置を確認するのですが、リモコンではそれは出来ません。
このため、ヴォリウム操作のため長岡花火大会の中継は、立って見ることになりました。
特にCMがとんでもなくうるさく、また、特にBSではキモチワルイ映像のオンパレードです。
解説もCMもない中継はないものでしょうか?
無理だろうな。


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# by mcap-cr | 2017-08-05 00:00 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)
前回、ダブルバスレフの公式の中の、第一共振周波数については、矛盾しないことを書きました。
問題は、第二共振周波数の計算になります。

長岡先生の説明の中には、公式を使うにあたっての重要なメッセージが隠れています。
再掲します。

第二共振周波数
『第一、第二キャビネットを合算して、(1)第一ダクトは単なる気流抵抗(2)わりと小さい)と見て、第二ダクトの共振を計算する』
もう一度式を見てみます。
公式はわかりにくいので、多自由度バスレフの計算で使ってきた形のほうを見てみます。
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ここで、上記の長岡先生の解説を見てみると、(1)については、式に織り込まれておらず、(2)については、『無視できる』という内容に変わっています。
この条件を考慮しないで、ダブルバスレフを自由に設計すると、計算式と合わなくなります

長岡先生は、計算式と合わせるために、第一ダクトの断面積を第二ダクトの断面積よりもかなり大きくとっています。
また、第一ダクトの気流抵抗の影響を小さくするもう一つの方法として、副空気室を主空気室よりも十分に大きくとっています。
これは、多少の気流抵抗があったとしても、元々小さな主空気室の影響がなくなるだけなのでモデル公式の誤差が出にくい、ということです。

こうした条件を守らずに、ダブルバスレフを計算すると、当然のことながら計算誤差(正しくはモデルの誤差)が大きくなるので、結果が合わなくなってきます。
計算がモデル公式に合わないことを誤魔化すために、空気室の算定方法を変えて独自解釈したFナントカ社みたいなところもありますが、こういうのは、よくありません。
技術者であれば、結果がモデル公式と合わなければ、合わない理由を検証して計算を修正するか、最悪でも、合わない理由を紹介すべきです。

上記のように長岡先生の紹介したモデル公式と、実態が合わない理由は、長岡先生が説明した条件を満たさずに使用するからです。

とりあえず、ダブルバスレフの公式をやっと理解できました。



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# by mcap-cr | 2017-08-04 00:00 | スピーカー設計 | Trackback | Comments(2)
ダブルバスレフの公式については、ずっと以前から気になっていました。
公式だけが独り歩きして、その式を元に、アマチュアだけでなく、プロの人まで右往左往している、そんな現状が気になっていました。
私は、その公式を使ったことはありませんし、深く考えたこともありませんでした。
公式の出典がどこなのかわかりませんが、長岡先生の著書には度々登場します。

その公式とは次のようなものです。

まずは、第一共振周波数です。
a0246407_22135107.png
次に第二共振周波数です。

a0246407_22144170.png
長岡先生の著書には、下記のような説明があります。

第一共振周波数
『第一ダクトによるバスレフのfdに準ずるが、第二キャビネットの影響を受けて少し上昇する』
第二共振周波数
『第一、第二キャビネットを合算して、第一ダクトは単なる気流抵抗(わりと小さい)と見て、第二ダクトの共振を計算する』

では、上記の公式の物理学的な意味を考えてみます。
公式は、2つのポートの寸法についての説明がないので、多自由度バスレフで扱ってきた記号を用いて書き直してみます。
公式は、容積の単位をリットル、長さの単位をcmとしいますが、多自由度バスレフの式では、全てSI単位に統一してあるので、混乱ご容赦ください。

まず、第一共振周波数の式です。
a0246407_22242693.png
上に書いたとおり、左側の赤枠の中は、主空気室のみのシングルバスレフの場合の共振周波数、右側の赤枠内は、副空気室の影響で、ダクトから見たバネ定数が増加したことによる影響の係数を表しています。
公式のほうは、係数を160と説明抜きに書いてありますが、多自由度バスレフの計算をするときは、一般の熱力学の式を使っているので少し違います。
公式で使われているγは、ダクトの長さの補正値です。
補正した長さをL3として定義すれば、もっと簡単な式になります。
多自由度バスレフの式では、ダクトの長さは補正値を使うということにしてあり、ずっとシンプルな形になっています。
γは、空気の比熱比を表すのに使っています。
これは、一般の熱力学の教科書の記号に倣ったものです。
空気の比熱比(Cp/Cv)は、1.4で、上記の式は、断熱条件の式になります。
等温条件を使う場合には、比熱比を1.0とした場合と同じになります。
一般的には、断熱条件が正しいとされています。
その他、ρは、空気の密度(1.2kg/m3)、Pは大気圧(101.3kPa)です。

では、公式の係数である160はどうなっているのか、というと、上記の式で計算すると、どちらでもありません。
容積と長さの単位を公式系に変え、係数をαとして書き直してみます。
a0246407_22320430.png
ここで、断熱条件では、α=173、等温条件では、α=146となり、公式の160とは、どちらも近いですが、一致はしません。
このようなモデルには、限界があるので、完全一致することは、まずあり得ません。
おそらく160が実験値に近いのだと思います。
『理論的にXXXになります。』等と断定的に書くような人は、モデルまで遡って検討したことのない人でしょう。
公式だけ覚えてきた人は、理屈を考えずに、試験結果として正解だったかどうかだけを重視するので、断定的なな書き方をしがちです。
文部省の教育方針の弊害だと思いますが、前川のような人が次官になる組織の方針なんてそんなものでしょう。
どのようなモデルが正しいのかは、実験により確かめるしかないですが、実験の検証にも不確かさが入り込むし、ダクト長さの修正モデルなどの不確かさも加わるので、簡単ではありません。
どのようなモデルにも限界があるので、100%理論的というのは、まずありえないことです。

では、第一共振周波数の副空気室による修正にはどのような意味があるのかというと、これは、ダクトのなかの空気塊をひとつの質点として見た場合に、主空気室の空気ばねと副空気室の空気ばねにより拘束されるという意味になります。
簡単に言えば、主空気室と副空気室とのバネ効果を加算したという式です。
わかりやすく書けば下記のようになります。
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確認のため、上記の式が成立することを示します。
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ダブルバスレフの公式の第一共振周波数については、上記の通り、多自由度バスレフの計算で扱ってきた式と矛盾しないことが確かめられました。

この先に、いろいろと面倒な議論がありそうです。

次に続きます。



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# by mcap-cr | 2017-08-03 00:00 | スピーカー設計 | Trackback | Comments(0)
いつもと違って聞こえるというエントリで、ピアノでさえオーケストラでは埋もれてしまって聞こえなくなったりするという経験について書きました。
それは、米国のピッツバーグに住んでおり、ピッツバーグ交響楽団の定期演奏会を聴いたときの経験でした。
オーケストラのパートとしてピアノが入るという曲はすくないようなので、貴重な経験だったのだと思います。
ということで、手持ちのCDで聞き直してみました。
プロコフィエフの交響曲第5番。
プロコフィエフの交響曲の中では有名な作品です。
1963年の録音で、エーリッヒ・ラインスドルフ指揮のボストン交響楽団の演奏です。
レーベルはRCAです。
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高域は弱い感じですが、低域が高いレベルで収録されています。
大太鼓が微かに鳴ると空気が揺れる感じて伝わってきます。
1963年では、マルチ録音があまり進んでいなかったので、ワンポイントに近い録音でしょう。
オーケストラはパートが混じり合って録音されています。
夫々のパートを分離して録音するスタイルではないので、コンサートホールで聴く感じに近い録音だと思います。
収録ホールの情報を探してみたのですが、同じCDに収録されている第3番のほうは、Symphony Hall, Bostonと書いているのに、第5番は記載がありません。
それで肝心のピアノの部分は、映像がないので、注意しないと聴き逃してしまいます。
第一楽章にはピアノのパートはあったかな?
第二楽章では、ピアノのパートが聞こえますが、そんなに目立ちません。
私は楽譜が読めないし持っていないので、どこにピアノのパートがあったのか記憶が曖昧ですが、生で聴いたときには、かなり多くのパートを頑張って弾いていたように見えました。
こうやってCDを聴いてみると、ピアノのパートは確かに聴こえますが、全部判るという感じはしません。
よほど注意していないと聞き取れないか、注意していても聴き取れないみたいです。
別な録音なら聴き分けられる可能性も否定できませんが、オーケストラのパートを聞き分けるというのは難しいことのようです。

ピアノ協奏曲の場合には、ピアノを引き立たせるために、オーケストラとは別の旋律を聴かせるようにしていたり、オーケストラが邪魔をしないように構成されていたり、また、ピアノが最前面で、指揮者より前に配置されますが、オーケストラの中に埋め込んでしまうと、やっぱり浮き立たないようです。

指揮者は、オーケストラのパートを溶け込ませているのに、分離して聴こうとするのがオーディオマニアです。
そういうオーディオマニアの天邪鬼志向も話を難しくさせているのでしょう。



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# by mcap-cr | 2017-08-02 00:00 | 音楽ソフト | Trackback | Comments(2)

試作品の処分

この日曜に、試作品であった、PUP5D-CRの初期型を処分しました。
処分といってもそのまま捨てると粗大ごみになってしまうので、面倒です。
自分で切断して捨てなければなりません。
桐の集成材なので、切断は簡単だろうとタカをくくっていましたが、結構大変でした。
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木目に沿って切るのは簡単だろうと思っていたら、桐の場合は、木目に逆らうほうが楽だったみたいです。
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細かく切断し、燃えるゴミとして処分しました。
ホコリがたくさん出て掃除が大変でした。
我が家は狭いので、役目を終えたものはさっさと処分しなければなりません。
そうしないと足の踏み場がなくなってしまいます。
可愛い試作品ですが、どうもありがとう。さようなら。




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# by mcap-cr | 2017-08-01 00:00 | 工作 | Trackback | Comments(0)