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似非科学

気になった記事があったので書きました。






美味しんぼ描写に福島被災者「鼻血、聞いたことない」「偏見の助長心配(msn産経ニュース)

 福島県内外で暮らす被災者や、実際に被災者の相談を受ける医師らからも批判の声が上がった。

 「ストレスで血圧が上がることはあったが鼻血が出たことはない。周囲でもそんな話は聞かない」と話すのは、福島県田村市都路町で酒店を営んでいた遠藤テル子さん(69)。原発から半径30キロ圏内にある店舗兼自宅は除染が昨年11月に終わり、ようやく住めるようになった。「住民が戻らず仕事が成り立たないから帰れない人も多い。責任ある立場の人には、故郷に住めないとか住んではいけないとか簡単に言ってほしくない」という。

- 以下省略 -

この事件は、雁屋哲という漫画家が、漫画作品を通して、反原発の主張を始めたところに端を発します。
反原発という主張は、それはそれとして認めるとして、これは似非科学主張がふんだんに使われているので、それについて書いてみたいと思います。

似非科学には、

  1. 数字がない

  2. 数式や化学式が中途半端

  3. 定性的な表現を多用する

  4. 他の人に語らせる

  5. ...


と、このような特徴があります。
どこかの業界にはよくあるマーケッティング手法ですね。
雁屋哲の『美味しんぼ』にもこの手法が使われています。
まず、『鼻血』については、具体的な人数がありません。
前双葉町町長の井戸川という人物が、『たくさんいます』と発言するのですが、どうたくさんなのか数字がありません。
別な記事で読んだところによると、この人物は、毎日鼻血が出るそうです。
それならどうして医師の診断を受けないのでしょうか?
毎日鼻血がでるとあれば明らかに異常です。
他の鼻血患者はどうなのでしょうか?一体何人を確認したのでしょうか?

(追記)
数字として出てくるのは、大阪市の震災がれき焼却場周辺住民1000人の母親からの聞き取りで800人に異常があるという内容だったそうです。
しかし、大阪市が受入れた瓦礫が、岩手県宮古市のものであり、かつ、ごみ焼却場は、埋立地にあり、周辺は人が住めるところではありません
調査は全くのデタラメで悪質な嘘を堂々と書いていることが分かります。

もうひとつは量の問題です。
放射線は、電磁波の一種で、エネルギの塊です。
このエネルギが身体に害を与えます。
例えば、1kgの鉄の塊を1mの高さから素足に落とすと、大抵怪我をするでしょう。
このときのエネルギは、約9.8Jです。
1kgの鉄の塊を床から1m持ち上げるのは大したことありませんが、この分のエネルギを一気に与えると、恐ろしい衝撃になり、身体を傷付けます。
放射線もこれと同じで、使われているSvという単位は、エネルギの大きさから来ています。
放射線の50%致死量は、およそ7Sv/hだそうです。
一時間に7シーベルトの量を浴びると50%の人が死に至るということです。
運良く死なない人も相当なダメージを受け、後遺症が残り、寿命も縮まるでしょう。
しかし、これを徐々に浴びたらどうなるのか。
危険なので、実験は出来ません。
分かっているのは、自然界に元々存在する放射線量程度であれば無視できるということです。
放射線医学権威のオックスフォード大学アリソン名誉教授によると、年間1.2Svまでは問題ないそうです。
実際に、福島で計測される放射線量は、自然界に元々存在する線量と大差ない数字です。

危ない、危ないと云って騒げば、当然ながら、本当に身体に不調が現れる人もいます。
いわゆる偽薬(プラシーボ)効果というもので、実際にプラシーボ効果で成り立っている業界もある訳です。

『美味しんぼ』を購入すると雁屋哲の思う壺なので、さらっと立ち読みしましたが、やはり、中途半端な化学式と、具体性のない数字しかありませんでした。

ダマされる人だけ騙せば成立するビジネスもある訳です。
しかし、福島にいる人を嘘で傷付けるのは即刻中止すべきで、自分は、もう小学館の書籍は購入しないことにしました。
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Commented by kaneya at 2014-05-14 20:42 x
同じ小学館でも、ビックコミックに連載している『そばもん』は、放射能の恐怖を煽っていないので、小学館の不買運動(個人的なものとは思いますが)ではなく、スピリッツや美味しんぼの不買運動にとどめたほうがいいと個人的には思います。コンビニで立ち読みしてみてください。

ただ個人的に美味しんぼの作者に私は不満を感じてます。美味しんぼ作者の5月9日の記事からですが、出版社は関係ないので意見は出版社に送らずに、直接自身のホームページにメールでと言っていながら、フリーメールとして使えるヤフーメイルやGメールは(多分迷惑メール対策として)はじく設定です。私はプロバイダがヤフーだから・・・。文句があっても送れない。

ただ、私個人は放射能は怖いという立場です。福島産の食材に文句をつけ、沖縄に移住したことから一時炎上した矢野沙織さんの立場も理解できると思っている人間です。放射能の数値がだされても信用できるのかと。全くまとまってないですね。駄文で失礼しました。
Commented by mcap-cr at 2014-05-16 06:47
kaneyaさん
私は、いくらマンガだとはいえ、科学的根拠の無いことを、プロパガンダとして発信することを許容する小学館の姿勢そのものが問題だと思っています。
新聞社は報道と詐称して政治的プロパガンダを垂れ流していますが、そのような手法が通じない社会が理想だと思います。
小学館の不買は、他人に勧めている訳ではないです。個人それぞれが、自分の判断で決めることだと思っています。
放射線は、怖いことは間違いないです。しかし、それも量の問題で、量が多ければ、赤外線も紫外線も危険です。かつては、ラジウム温泉なんていうものもありましたが、ラジウムの放射線で鼻血出した話はきいたことがありません。
何でも量が問題だと思っています。
因みに、中国や韓国で原発事故が発生すれば、西側が先に被害を受けますね。それなのに、日本人反原発活動家が中国や韓国で活動している話を聞いたことはないです。原発が危険というなら、安全管理の質が悪い隣国に近い地域のほうがもっと危険ですよね。
Commented by kaneya at 2014-05-16 18:38 x
タイトルが疑似科学となっていたので、そちらの言いたいことと違う部分に反応してしまったような気がしてます。

わかりやすいように小学館をラーメンチェーン店に、スピリッツ編集部をそのチェーン店の中の店舗に例えることにします。ラーメンチェーン店も同一のラーメン店だけでは商売できず、店舗ごとにとんこつのお店だとかつけ麺のお店だとか、プライベート展開している例が増えています。スピリッツ編集部は、小学館という会社の一プライベートブランドとして捉えるのが私の考え方です。今回はそのスピリッツブランドのメニューで問題を起こしてしまったわけです。ですから、責任を取るのはスピリッツ編集部で、小学館は調査や改善策実行の立場でいいというのが私の考えです。ですから、スピリッツや美味しんぼの不買運動(実際に運動してませんけど)にとどめてと書いたのはそのためです。

疑似科学という面で取り上げたのに別方向にコメントしてすみませんでした。私はプログラム関係はさっぱりですけど、shell関数でうまく動作するといいですね。
Commented by mcap-cr at 2014-05-17 10:49
kaneyaさん
昨日、美味しんぼの休載が発表され、編集部が幕引きを謀ったようですね。
炎上商法のニオイもしますが、まあ、終わったので良いのではないかと思います。
休載は前から決まっていたということですが、案外本当にそうかもしれません。
元々、美味しんぼは、続いているのか終わったのか分からないくらい存在感が希薄でしたから。
それにしても、引用した調査とやらを実施した団体が、作者から相談を受けていなかったり、2年間の調査もそんなものでしょう。
スピリッツが小学館のなかのチェーン店のひとつだというのはそのとおりだと思います。このまま続けるとその店舗はおろか、総崩れになり兼ねないと、幕引きを図ったのでしょう。炎上を狙ったのでしょうが大きな掛けだったに違いありません。

LibeOfficeのマクロは、少しずつ覚えてきたので、まずはShell関数を克服したら紹介していきたいと思います。
Commented by chaisan at 2014-05-20 01:26 x
今回の美味しんぼ騒動は福島在住の順一さんという方が「福島県民として抗議の意を示したい」とツイートして爆発的に広がりました。リツイート数は一万三千を超えています。この順一さん、放射能について正しい知識を広めようと尽力してまして、私もこの方の資料からまなびました。まあ、そんな理論的な事よりTwitterで福島県民の3年間勉強して理解してここ迄たどり着いたのにあんなこと言われて悔しいという感情的なコメントが爆発的に広まったのが色々な方面に影響を与えたみたいですがw
Commented by mcap-cr at 2014-05-25 14:57
chaisanさん
コメントを有難う御座いました。
一連の炎上過程は知りませんでした。
あまりこのような記事を書くブログではないのですが、ときどき見て頂けるとうれしいです。
by mcap-cr | 2014-05-13 06:59 | その他 | Trackback | Comments(6)

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


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