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第13回東京音楽コンクール 弦楽部門も凄かった!

東京音楽コンクール、弦楽部門も凄かった。
日時 2015年8月30日(日)17:00開演
会場 東京文化会館 大ホール

C.サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61
石原悠企
トップは石原さん。
ぐいぐいと弾いてきます。
テンポの速いところでは、オーケストラが付いて来れなかったのは残念。
やはり、リハーサルが限られるのでしょう。
少し手を傷めていたのかな、と女房殿が言っていました。
ちゃんとリハーサルできた状態で聞いてみたいと思います。

G.ボッテジーニ:コントラバス協奏曲第2番 ロ短調
白井菜々子
コントラバスの協奏曲なんてあまり聴くことはありません。
白井さんは、始まる前に、上体を屈めて演奏の体勢に入ります。
きつそうな体勢です。
始まってすぐにその意味が分かりました。
コントラバスは、低い音が中心なので、なるべく高音を出すような曲になっていました。
するとそんな姿勢にならざるを得ないのです。
しかし、しかし、そんな拷問のような曲にビクともしない精神力と体力でぐんぐん弾いて行きます。
すごい。
コントラバスの協奏曲がこれだけ訴えかけてくるものとは知りませんでした。
このあたりですでに今年のレベルの高さにぶったまげています。

(休憩)

B.バルトーク:ヴィオラ協奏曲(シェルイ補筆版)
森朱理
森さんは、ビオラという地味な楽器を丹念に鳴らして弾いて行きます。
曲目もバルトークというちょっと地味な演目です。
演奏の素晴らしさはよく分かるのですが、曲が自分には難しすぎました。
もっと分かりやすいビオラ協奏曲ってないものなのでしょうか。
専門家の評価は高かったのではないかと思います。

D.ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107
藤原秀章
出ました!
始まってすぐにレベルの違いが分かります。
もう既に大演奏家の域に達している。
フラジオレットもピッツィカートも輪郭鮮明に慣らします。
指揮者もオーケストラも唖然という感じ。
ショスタコービッチという大作曲家の真価を教えて頂きました。

(休憩)

E.エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
水野優也
藤原さんの後で大変だろうと思っていましたが、水野さんは、丹念にしっとりとした演奏でオーケストラや聴衆を引き込んでいきます。
この人もスゴイ。
オーケストラも感動を隠せません。

P.チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
野見山玲奈
チャイコフスキーという、今回の演目の仲でおそらく最も有名で、名曲の誉れ高く、しかも人気曲で勝負です。
この曲は、発表当初、難しすぎて弾けないとか、腐った酒のような曲だとか、さんざんやられてきたそうですが、時間とともに評価が高まり現在では、名曲中の名曲として定着しています。
野見山さんの技巧には一点の陰りも感じられません。
音の美しさ、華麗な演奏で聞かせてくれます。
石原さんのときと同じく、テンポの速いところではオーケストラが着いてこられないのを感じました。
最後は名曲で盛り上げて締めくくる。
素晴らしい演奏でした。

指揮:大井剛史
管弦楽:東京交響楽団
大井剛史

結局演奏時間は、全部で3時間ほど。
指揮者とオーケストラは、オペラ1曲分の演奏になりました。
大変だったと思います。

ソリストを6名も集めて協奏曲を競演するコンサートなんてなかなかありそうにありません。
そんなことを実現してしまうのが音楽コンクールです。
終わってもなかなか興奮は収まりません。

ちなみに、今回も聴衆賞への投票がありました。
自分は、藤原さんに1票、女房殿は水野さんの1票でした。

さて、結果は、


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 第13回東京音楽コンクール 本選
 弦楽部門 審査結果
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 第1位 水野 優也(チェロ)
 第2位 藤原 秀章(チェロ)
 第3位 白井 菜々子(コントラバス)
 入選 石原 悠企(ヴァイオリン)、森 朱理(ヴィオラ)、野見山 玲奈(ヴァイオリン)

 聴衆賞 水野 優也(チェロ)

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第1位を獲得した水野さんは、木管部門第1位の鈴木さん、声楽部門第1位の清水さんと共に、
来年1月11日に開催する「優勝者コンサート」に出演します。
チケットは8月26日より販売を開始しました。皆様のご来場をお待ちしております!

■■第13回東京音楽コンクール 優勝者コンサート■■
http://www.t-bunka.jp/sponsership/spo_160111.html


私の一押しの藤原さんは残念でした。
水野さん、おめでとうございます。

こんなに素晴らしくても一位は一人というのが、このコンクールのレベルを示すのでしょう。
優勝者コンクールの席は結構埋まっているので、早めに購入しましょう。
by mcap-cr | 2015-08-31 07:40 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(0)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。