2016年 10月 16日
ゲルギエフのエフゲニ・オネーギン
演目は、『エフゲニ・オネーギン』です。
スピーカー再生技術研究会のオフ会が一回スケジュール変更になったのは、この予定を忘れていたためでした。
申し訳ございませんでした。。。
今回、なぜ、決して安くないこの講演会のチケットを買ったのかというと、理由がふたつありました。
最初の理由は、かつて、エフゲニ・オネーギンを聴いて感動したからでした。
このことは、日記のアーカイブ(英国ロイヤル・オペラとナショナルオペラ)に書きました。
English National Opera (ENO)は、国際的にはローカルな歌劇場で、知っている人は少いのではないかと思います。
ENOは、クラシック音楽に親しみを持ってもらうことを狙ったらしく、オペラを英語で演奏します。
英語を母国語にする人にとって、イタリア語やドイツ語なんか簡単じゃないかと思うのですが、そうでもないようです。
このローカルなENOがいいほうに期待を裏切ってくれて、この『エフゲニ・オネーギン』という作品がまさに名曲だと印象づけてくれました。
もう二つ目の理由は、清水勇磨さんリサイタルの後日談のとおりでした。
期待を胸に膨らませながら、聴きました。
座席はS席で、2回の正面、舞台に向かって右側最前列。以前はこういう席は買えませんでしたが、バブル崩壊後は、手が届くところに近づいてきています。
それでも高いですが。

始まってみると、たしかに、マリインスキー劇場は上手い。
歌手のレベルも高いし、オーケストラの響きもいいです。
しかし、しかしです。
『ああ、やっぱりエフゲニ・オネーギンはいい曲だった』感がありません。
特に第一幕は激しく退屈でした。
この差はいったい何なんだろうか。
まずは、座席の差があります。
ENOは舞台に極めて近い三列目でした。
出演者の息遣いが聞こえてくるような。
それと、雰囲気の差があります。
ENOを聴いたときは、ロンドンのホテルに泊まり、そこから観光に回って、うきうきの気分で鑑賞に臨みました。
今回は、家から地下鉄で、食事も軽く。。。
しかし、高名なゲルギエフ&マリインスキー劇場、ローカルなENOの差が大きいはずです。
チケット代もまるで違います。
今回は43,200円、ENOは95ポンド(物価の高いロンドン(東京の二倍以上?)で)です。
舞台だって、今回の演出のほうがずっとお金がかかっていたと思います。
何とも結論がなくすっきりとしませんが、なんとなく分かったことがあります。
『金額じゃない』
『ブランドじゃない』
このことは、コンクールを聴きに行くようになって気付いたことです。
オーディオと同じなのでした。
予断を取り去って臨むことが重要なようです。

