2016年 10月 22日
口コミ掲示板を読んで考え込んだ
『自作スピーカーだと、安価に数万円の音がでるの?』
この質問をした方は、オーディオマニアではない一般の方のようで、マニアの世界のことが分からずに質問してしまったようです。
スレッドを読んでいくと、その前に重要な別な質問をされていて、それを読んだら、その方が、予断のない素直な方だということがわかりました。
それは後で書くとして、この議論について論じたくなりました。
ものすごく長いスレッドで、全文紹介はとてもムリなので、まず、議論の内容を勝手に短くまとめました。
自作なんてとんでもない。専門メーカーの権威者が作るものに敵うわけないからやめとけ。
自作なんかやってるやつは何もわかっちゃいない。
自作やったことない人間の戯言なんか気にするな。
自作はいいぞ。
こういう応酬が続いて炎上状態になりました。
具体的な機種とか、自分の経験とかも出てきて、カオスの状態になりました。
これ以上のまとめはいらないでしょう。
上記のリンクの内容を全部読み切った方がいらしたら是非ともご意見を伺いたいところです。
私は読み切っていません。
で、ここからは、私の意見です。
こうした議論を見ていて気付くのは以下のことです。
(1)自分の予断(決めつけ)が絶対に正しい、という前提では議論にならない。
(2)以下も書こうかと思ったのですが、すべてが(1)に集約されているのでやめておきます。
こういう、思考停止に陥ってしまった人とは議論になりません。
学生時代に、民青の人間とは会話が成立しなかったことを思い出しました。
いまのパヨクと同じです。
はじめから結論があって、それが絶対に正しい、と信じている人に、説教しても時間のムダです。
理屈じゃないんですから。
オーディオは、いまも昔も宗教っぽいところがありますね。
宗教も、神道、仏教やカトリックのように、枯れてくれば自由な議論ができるのですが、悪用した亜流には何を云ってもムダです。
キリスト教は歴史が深いのですが、プロテスタントというくくりががあまりに大雑把で、中には道を踏み外したインチキな自称キリスト教も散見されるので、プロテスタントは、まず疑ってみることにしています。
自分の経験から、カトリックやオーソドックス(正教)系であれば、あまり疑わなくていいのかなと思います。
勧誘にご執心の宗派は完全にNGです。
カトリックやオーソドックスは、来るもの拒みませんが、簡単には信徒にしてくれません。
新興宗教系の秩序は、教祖が言うことは絶対に正しい、と決めることによって出て来る秩序です。
いわば、それが定義な訳です。
数学で、定義を証明しろと云ってもできないのと同じく、たとえ間違った定義でも覆すのは簡単ではありません。
オーディオの場合には、教祖がいろいろいるので、いったん信じてしまったら、その宗派が絶対になります。
私は、オーディオが、物理化学+心理学+医学+工学だと信じているので、物理化学や工学で証明されているのにもかかわらず対立する議論は、ほとんどが医学と心理学で解決できると思っています。
よくあるオーディオ宗派のひとつが、ブランド信仰、価格信仰です。
かつては似たものに、舶来品信仰がありました。
この信仰の元となっている原理は、権威(者)信仰です。
権威者には、医学の権威者とかも入るのですが、医学の権威者が正しいことを云っても、この宗派の人たちは信じないでしょう。
権威には分野があり、その分野以外では、素人と扱われます。
いまや、人間の感覚より測定器のほうが信頼性がずっと高いと、私は思うのですが、この宗派の人たちは、測定器よりも教祖のお言葉や自分の感覚のほうが正確な訳です。
測定で分からない差は、ブラインドなどの公正な試験で統計処理すればよいのですが、公正な試験は、オーディオ教には馴染まないようです。
もちろん、個人の感覚がその個人にとっていちばん重要なことは間違いありません。
しかし、個人の感覚は、他の人には当て嵌らない場合が多くあります。
最初の問題に戻ると、質問した方は、アンプを替えても音が変わらなかったという経験をしたそうです。
多分、何か変だな、と思ったのではないでしょうか。
回答者のなかには、誰でも分かる音の違いがあると書いていた人がいましたが、本当に目をつぶって比較したことがあるのでしょうか?
ないから、そういうことが書けるのでしょう。きっと。
回答者のなかには自作教のひともいましたが、なんかちょっと違うなあという意見も見られました。
ということで、自分で、自作の意義を考えてみました。
どうして自作するのか?
(1)自作が面白いから
(2)そういうのがメーカー製にないから
(3)ハイエンドが欲しいが高価すぎるから。
それ以外の目的だったら、自作じゃなくてもいいのではないかと思います。
普通の高級市販品よりも自作のほうが高くつくことが多いと思います。
メーカー製品は、上手にできていると思います。
日本メーカーの高級品だったら、信頼性も素晴らしいし、品質もいいです。
とくにメーカー製ローコストアンプには、自作は太刀打ちできません。
ただ、スピーカーだけは、ちょっと違うところがあって、最大公約数的な市販品とは一味違うものも、自作が可能です。
メーカー製品と似たようなものを自作しても割に合いませんが、メーカー製にないものだったら自作の価値があります。
ということで、予断を排して何でもあり、というオーディオに興味のある方は、オフ会を覗いてみてください。
2016年は12月24日、八王子で開催します。
勧誘もしませんし、出入りも自由です。

