プロコフィエフの交響曲第5番
いつもと違って聞こえるというエントリで、ピアノでさえオーケストラでは埋もれてしまって聞こえなくなったりするという経験について書きました。
それは、米国のピッツバーグに住んでおり、ピッツバーグ交響楽団の定期演奏会を聴いたときの経験でした。
オーケストラのパートとしてピアノが入るという曲はすくないようなので、貴重な経験だったのだと思います。
ということで、手持ちのCDで聞き直してみました。
プロコフィエフの交響曲第5番。
プロコフィエフの交響曲の中では有名な作品です。
1963年の録音で、エーリッヒ・ラインスドルフ指揮のボストン交響楽団の演奏です。
レーベルはRCAです。

高域は弱い感じですが、低域が高いレベルで収録されています。
大太鼓が微かに鳴ると空気が揺れる感じて伝わってきます。
1963年では、マルチ録音があまり進んでいなかったので、ワンポイントに近い録音でしょう。
オーケストラはパートが混じり合って録音されています。
夫々のパートを分離して録音するスタイルではないので、コンサートホールで聴く感じに近い録音だと思います。
収録ホールの情報を探してみたのですが、同じCDに収録されている第3番のほうは、Symphony Hall, Bostonと書いているのに、第5番は記載がありません。
それで肝心のピアノの部分は、映像がないので、注意しないと聴き逃してしまいます。
第一楽章にはピアノのパートはあったかな?
第二楽章では、ピアノのパートが聞こえますが、そんなに目立ちません。
私は楽譜が読めないし持っていないので、どこにピアノのパートがあったのか記憶が曖昧ですが、生で聴いたときには、かなり多くのパートを頑張って弾いていたように見えました。
こうやってCDを聴いてみると、ピアノのパートは確かに聴こえますが、全部判るという感じはしません。
よほど注意していないと聞き取れないか、注意していても聴き取れないみたいです。
別な録音なら聴き分けられる可能性も否定できませんが、オーケストラのパートを聞き分けるというのは難しいことのようです。
ピアノ協奏曲の場合には、ピアノを引き立たせるために、オーケストラとは別の旋律を聴かせるようにしていたり、オーケストラが邪魔をしないように構成されていたり、また、ピアノが最前面で、指揮者より前に配置されますが、オーケストラの中に埋め込んでしまうと、やっぱり浮き立たないようです。
指揮者は、オーケストラのパートを溶け込ませているのに、分離して聴こうとするのがオーディオマニアです。
そういうオーディオマニアの天邪鬼志向も話を難しくさせているのでしょう。
それは、米国のピッツバーグに住んでおり、ピッツバーグ交響楽団の定期演奏会を聴いたときの経験でした。
オーケストラのパートとしてピアノが入るという曲はすくないようなので、貴重な経験だったのだと思います。
ということで、手持ちのCDで聞き直してみました。
プロコフィエフの交響曲第5番。
プロコフィエフの交響曲の中では有名な作品です。
1963年の録音で、エーリッヒ・ラインスドルフ指揮のボストン交響楽団の演奏です。
レーベルはRCAです。

大太鼓が微かに鳴ると空気が揺れる感じて伝わってきます。
1963年では、マルチ録音があまり進んでいなかったので、ワンポイントに近い録音でしょう。
オーケストラはパートが混じり合って録音されています。
夫々のパートを分離して録音するスタイルではないので、コンサートホールで聴く感じに近い録音だと思います。
収録ホールの情報を探してみたのですが、同じCDに収録されている第3番のほうは、Symphony Hall, Bostonと書いているのに、第5番は記載がありません。
それで肝心のピアノの部分は、映像がないので、注意しないと聴き逃してしまいます。
第一楽章にはピアノのパートはあったかな?
第二楽章では、ピアノのパートが聞こえますが、そんなに目立ちません。
私は楽譜が読めないし持っていないので、どこにピアノのパートがあったのか記憶が曖昧ですが、生で聴いたときには、かなり多くのパートを頑張って弾いていたように見えました。
こうやってCDを聴いてみると、ピアノのパートは確かに聴こえますが、全部判るという感じはしません。
よほど注意していないと聞き取れないか、注意していても聴き取れないみたいです。
別な録音なら聴き分けられる可能性も否定できませんが、オーケストラのパートを聞き分けるというのは難しいことのようです。
ピアノ協奏曲の場合には、ピアノを引き立たせるために、オーケストラとは別の旋律を聴かせるようにしていたり、オーケストラが邪魔をしないように構成されていたり、また、ピアノが最前面で、指揮者より前に配置されますが、オーケストラの中に埋め込んでしまうと、やっぱり浮き立たないようです。
指揮者は、オーケストラのパートを溶け込ませているのに、分離して聴こうとするのがオーディオマニアです。
そういうオーディオマニアの天邪鬼志向も話を難しくさせているのでしょう。
by mcap-cr
| 2017-08-02 00:00
| 音楽ソフト
|
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Comments(2)
私はこの曲を知らないので一般的な話を書きます
音楽ジャンルに関係なく、曲の主旋律やソロを誰かが弾いているときは、それは充分に聞き取れる音量でなければヘタな録音です そういう時は通常演奏者も聞きどころを弾くので力が入り音量が上がるものです
逆に誰かがそれをやっているときは、他のパートを弾いてる人はソリストを盛り上げるのが仕事なので、大音量を連続することはふつうありません ソロの邪魔をする奴はクビです またはそういう指揮をする指揮者もクビです
ユニゾンやコード、オクターブでテーマをやってるときは複数のパートが同格でバランスすると個々は分かりにくいかもですが、聞こえてるのは確かなので逆に気にならないかもしれません
ソロやテーマをバッキングしているときは、ほとんど埋もれて聞こえないくらいの演奏をすることも、そういう曲もあります 聞こえないならいなくて良いのではなく、全体の音の厚みが全く違うからです それはそういう曲で、そういう重要な演奏を意図的にしているので、なのでそれをはっきり聞こえない、聞きたいと不満に思うのは筋違いです
こういう話はオーディオマニアが演奏者から嫌われる一因でもあります
音楽ジャンルに関係なく、曲の主旋律やソロを誰かが弾いているときは、それは充分に聞き取れる音量でなければヘタな録音です そういう時は通常演奏者も聞きどころを弾くので力が入り音量が上がるものです
逆に誰かがそれをやっているときは、他のパートを弾いてる人はソリストを盛り上げるのが仕事なので、大音量を連続することはふつうありません ソロの邪魔をする奴はクビです またはそういう指揮をする指揮者もクビです
ユニゾンやコード、オクターブでテーマをやってるときは複数のパートが同格でバランスすると個々は分かりにくいかもですが、聞こえてるのは確かなので逆に気にならないかもしれません
ソロやテーマをバッキングしているときは、ほとんど埋もれて聞こえないくらいの演奏をすることも、そういう曲もあります 聞こえないならいなくて良いのではなく、全体の音の厚みが全く違うからです それはそういう曲で、そういう重要な演奏を意図的にしているので、なのでそれをはっきり聞こえない、聞きたいと不満に思うのは筋違いです
こういう話はオーディオマニアが演奏者から嫌われる一因でもあります
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> hiro-osawaさん
いま書いていたら最後のところでタッチパッドを触ってしまい、内容が全部消えてしまいました。
タッチパッドをキーボードで無効にできる仕様にしてほしいです。
オーディオマニアの、聴こえる/聴こえないの議論は、譜面を読めないところから来るのだと思います。
作曲者はそのように作曲しているのだと思うし。演奏者もそのように演奏しているのだと思います。
あまり気にしないほうがいいのでしょうが、オーディオ趣味を推進したい人たちは、『ほら、この装置ならこんなにディテイルの部分が違うんですよ』といいたいのでしょう。
それと、ソロのパートを邪魔するとまではいかなくても、ソロの意図を無視するような指揮者は、残念ながらいると思います(ソロをバカにしている)。
コンクールなんかでは、差が出てしまいますよね。
いま書いていたら最後のところでタッチパッドを触ってしまい、内容が全部消えてしまいました。
タッチパッドをキーボードで無効にできる仕様にしてほしいです。
オーディオマニアの、聴こえる/聴こえないの議論は、譜面を読めないところから来るのだと思います。
作曲者はそのように作曲しているのだと思うし。演奏者もそのように演奏しているのだと思います。
あまり気にしないほうがいいのでしょうが、オーディオ趣味を推進したい人たちは、『ほら、この装置ならこんなにディテイルの部分が違うんですよ』といいたいのでしょう。
それと、ソロのパートを邪魔するとまではいかなくても、ソロの意図を無視するような指揮者は、残念ながらいると思います(ソロをバカにしている)。
コンクールなんかでは、差が出てしまいますよね。
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