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規格の乱立

ここ何年か、ずっと米国政府に納める建設業者の仕事をやっています。
という理由で、管工事施工管理技士とかの資格をとったりもしたのですが、それはそれで置いておいて、米国の仕事をするときにいちばん困るのは、規格が多すぎることです。
米国政府のうち、軍とNASAのジョブには、共通の一般仕様書が準備されています。
一般仕様書には、雛形があって、それを米国政府提供の専用ソフト(バグだらけですぐにデータを飛ばしてしまう)を使って、プロジェクト用に修正していきます。
修正するのは、殆どの場合、軍側です。
たまに、業者側が作らされることもあり、自分でもやったことがありますが、殆どは米国のローカル規格を参照しており、これを日本でできる規格に変更してゆくのは大変な作業です。
ご多分にもれず、いつも、入手不能だったり、材料を輸入しなければならなかったり、検査官を米国から呼ばなかったりしなければならない仕様が残されています。
そこで、米国の規格類が自由に読めればまだ対策も可能な場合が多いのですが、規格は大概有償なので、全部買っていたら100万円くらいになってしまいます。
ということで、インターネットで情報を集め、そこで、作戦を考えながら、代替品を探していきます。
UL認定の製品とかは、米国では普通に入手できますが、日本で入手するのは、必ずしも簡単ではありません。
米国では、ASTM規格で試験したものが多いのですが、国内では、JIS規格と関連する業界規格のものしか入手しずらいので、要求を満たしているのか確認していかなければなりません。
これを、規格を買わずに、インターネットの情報の点と点を結んでいくのですから、膨大な時間がかかります。
当然、情報は英語なので、英語という面倒臭さもありますが、それ以上に内容を突き合わせるのが負担になります。

規格で困るのは、単位系が違うことによる微妙な差です。
例えば、日本では、工業単位系から始まっているので、10Kg/cm2を元にして規格が作らtれています。
現在の単位では、0.98MPaとなり、1MPaでもありません。
規格を作る際に、過去の遺産は例外にするようにして、切り上げてしまえば良かったのですが、切り上げられていません。
米国の場合で、これに近いのは、150psiという圧力規格です。
しかし、これが、1MPaを僅かに超えます!
こういう微妙な差について、審査する側がエンジニアなら『誤差範囲』で終わりですが、そうでないと、拒否されたりすることもあります。

日本の不燃認定材料が、米国規格の難燃性の試験やってないからダメとか、どうしょうもないことがままあります。

提出用の資料を作るとなると、キリがないので買ってられない規格の情報ががインターネットのどこかに落ちてないか、検索マニアになって、それと国内の規格を比較して....
とこんなことに多大な時間を使います。

こういうのもコストな訳で、結局役人はどこの国でも、...なんだよな...




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by mcap-cr | 2018-01-28 20:13 | その他 | Trackback | Comments(0)

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


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