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はこにわオーディオ工学研究分科会 (旧名: バスレフ研究所)

欲しいけど邪魔だ(2)

気になっているローコストアンプ

(1) パイオニアのA-10
(2) TEACのA-R630MKII
(3) ヤマハのA-S301

どれが欲しいかというと、もちろんいちばん安いA-10です。
安いって魅力的です。
こんな立派なアンプが16,000円程度で変えるって、すごいと思います。
二百万円のアンプを買うんだったら、そのお金で部屋に投資してこっちを買うほうがずっと効果的な場合が多いと思います。
超高級アンプは、既に部屋に投資してある人向けだと思います。

A-R630MKIIも安いので捨てがたいです。
こちらは、更に立派で、18,000円ほどです。
気になるのは、後ろから見た写真に冷却ファンが入っていることです。
ということは、放熱器を小さくしてるのでしょうか?
冷却ファンが回るとうるさくて困りますが、出力を上げすぎずに回さないで使えば、パワーチップは適度に温度上昇していいのかもしれません。
これも気になるなあ。

ところが、デジタル入力があるのはA-S301だけです。
機能的にはこれがいちばんお得なのだと思います。
A-300の縁が出っ張った触り心地の良くない音量ツマミは改善されているでしょうか?

音は...
多分差がわからないでしょう。
高級機と比較しても集中して特徴を探さなければ差がわからないほどですから、ローコスト同士では多分差はわからないはずです。

こうしたローコスト高性能アンプを買った人はどう評価しているのか気になります。

価格.comで、A-S301のレビューを見てみました。

A-301は、A-S300とは、重量も大差ないので、全体的に大差ないでしょうか?
DACは、チップの技術が進んで良くなった可能性があります。
アナログ部分はほとんど同じでしょう。

褒めている評価は
『要エージング、使いこなしが有効』
私---アンプにエージングってあったかな?古くなってコンデンサの容量が落ちたほうが音が良くなったりするのかな?そうは思えないけど。
『シャープな音域』
『音はこのクラスでは文句なし』
『最近の技術に驚きDIATONEのDS-77を余裕で鳴らす』
私---懐かしい機種だなあ
『ライブ感抜群!ドラムのブラシが空を切る音まで聞こえます』
『買って良かったです』
私---読んでみると何を褒めているのかよくわからないですが

などです。

けなしているのが

『やはり入門機用です』
私---体調の話が出てきたり、何を書いているのかよくわからないです
『何この音?まるでシスコン、ミニコンの音じゃん。』
私---良い耳をお持ちですね。つぎはシスコン、ミニコンのアンプと高級機と比較してみたらいかがでしょうか?

アンプの評価って、ベテランになればなるほど大変であることが分かっていると思います。

ちょっと聞いて『音悪いから要らない』って...
そんな差が分かるほど一流メーカーのアンプの音が違って聞こえたら何かが間違っています。

いちばん疑わしいのは、自分の耳の問題かもしれません。
音量を厳密に合わせたうえで、目を瞑っても分かる差だったらどこか間違いを探すほうがいいでしょう。
音の差を感じる理由の一番は、思い込みだ、というのが長年の経験から導き出された自説です。

装置関連でいえば、スピーカーを除くと、音が違うという大抵の場合は、同じ条件で聞いていません(スピーカーは、同じ条件というのが無理なので)。

- 高域の周波数特性なんか、頭の位置が数ミリも違うとずいぶん変わります。
- 音量は同じにしているようで結構違います。
- 明るい照明より暗い照明のほうが音が良く聞こえます。真っ暗だと音が大きくしっかりと聞こえます。
- 違うと思って聞くと違って聞こえます。

ローエンド機種は、『これは安いアンプだ』というバイアスがかかった評価になるので、アラがたくさん聞こえた気になるでしょう。
メーカーとしては、利益率の高い高級機が売れなくなると困るので、普及機は音が悪いとユーザーに評価してもらうほうがいいのかもしれません。

だから、目隠ししてブランドやモデルがわからないようにして聴き比べるのがいちばんです。

経済価値のわからない子供に聞いてもらうのもいいことです。
子供のほうが耳が良いし。

口コミを読むときいちばん気にすべきことは、トラブルの有無とトラブルが発生したときの対応でしょう。
あと役に立つのは、自分が気にしていなかった機能とか、使い勝手の評価。

それ以外は、文学作品として読むほうがいいでしょう。

とはいいながらも、家が大きくならないとアンプも買えません...
結局買えないのか...



by mcap-cr | 2018-04-20 19:20 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(6)
Commented by Kuni at 2018-04-21 00:56 x
こんにちは、MCAP-CRさん。

自作スピーカーを、毎日聞いてるけど、毎日違う音に鳴ってる気がします。
自分的には、確実に違う。高域が、綺麗な日と、弱い日があるんです。耳掃除の問題かなぁ。
それとも、耳の角度が、寝癖によって違うから?耳を、前に指で押すだけで、高域の聞こえ方が違いますもんね。
以前に、聴覚試験を受けた事がありますが、ヘッドフォンなんですよね。
前面からの音なら、人によってかなり変わるのではと思ってます。

私の車には、パイオニアのカーステが付いてます。1万ちょっと。
iPhoneやipod、USBに接続出来て、音声操作も出来て、ハンズフリーまで使える。車で使うには十分。
なぜ、家庭用に出てこないのか不思議です。今やスマホでミュージックが当たり前ですもんね。

自分の好みの音に出会える事が、一番の幸せです。色や味の好みと同じ。私は、ドンシャリが好きです。

Commented by mcap-cr at 2018-04-21 05:55
Kuni さん
普段の音が違う原因は体調と気分だと思います。それとボリウム位置も違うと思います。
みんな不確かさの範囲内ですね
Commented by 無記名ですいません。 at 2018-04-22 23:24 x
音の違いは湿度、気圧、気温等の環境も影響していると思います。
紙コーンは冬はかすれると感じませんか?
Commented by mcap-cr at 2018-04-23 15:42
> 無記名ですいません。さん
物理的には、湿度、気圧、気温で音波は変わるはずです。
紙の振動板は、湿度と気温で物性が変わります。
紙コーンは冬場にかすれますか?ダンパーが硬化しているのかな?
気付きますか?

私個人としては、気温や湿度の変化があると体調や気分が変わるので、その影響のほうが大きいのかなと思います。
物理特性の差は、頭の中で補正してしまうので、意外に気付きません。
たとえば、頭を少し動かせば耳での周波数特性は大きく変わるはずですが、ほとんどの場合気にしなければ気付かないと思います。

微細な物理特性の差を聞き分けるには、感情のない測定器並みの、一貫性と精度が必要なのだと思います。
Commented by 無記名ですいません。 at 2018-04-24 16:25 x
私も電子回路の変動を聴き分けられるとは思いません。
しかし素材のコンディションの変動はそれより小さくはないと感じています。
楽器奏者が気象状態による音色・響きの違いを敏感に認識しコントロールしているのと近い状況ではないかと思います。
測定できるかは分かりませんが。
Commented by mcap-cr at 2018-04-24 21:02
> 無記名ですいません。さん
弦楽器などの演奏者は、周囲の環境を敏感に感じ取っているそうです。
プロの演奏者は、湿度なんかにもこだわりが強いみたいです。
オーディオ機器はどうなのでしょうか?
個人的推測では、楽器ほどには差が出ないのではないかと思います。
最近のオーディオ機器は、ソースがクロック制御されているので、湿度や温度の変動で基音が狂うことはないはずです(倍音の強弱は変わると思いますが)。
温度・湿度の変動で基音が狂う楽器ほどは気にしなくてもいいのではないかと思います。
オーケストラでも、音合わせの最初はオーボエにすることが多いようです。
オーボエは、温度・湿度の変動に強いのではないかと思います。

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。
by MCAP-CR

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