勝ち抜き戦

オーディオを趣味にしていると、機器や部品を比較して、良いと思うほうを採用する、ということがよくあります。

製品Aと製品Bを比較したら、Aのほうが良かったからBは脱落してAを採用。
しばらくして、Aを別な製品Cと比較したら、Cのほうが良かったから、Cに変更して採用。
さらに、Cを製品Dと比較したらDのほうが良かったからCをやめでDを採用...

こういうプロセスが続きます。

ところが、勝ち残った製品Xと最初のほうに脱落した製品Aを比較したら、『あれ...?』
自分の経験上こういうことは普通にあります。

こういうことを何度か経験すると、無理に比較するのはあまり意味のないプロセスだったのかも...と疑心暗鬼になります。

原因を考えてみると、いまと当時とでは条件が違うのかもしれないし、当時になかった知識や経験が加わって判断が変わったのかもしれないし、好みが変わっただけかもしれないし、そもそも、優劣を決定するほどの差がなく、不確かさの範囲内だったのかもしれません。

オーディオ装置のような機械でなくても、曲や演奏なんかは、最初に最高と思ったものがいつまでも最高ではありません。
最初のほうに棄却したものが、今では、最高の愛聴盤(CDの次のフォーマットでは盤なんて呼べなくなるかもしれませんが)になった、なんていうこともあり得ます。

結論はないのですが、数値で比較できないものの差は、こんなものなのかもしれません。
その刹那の判断基準で切ってしまっても、それが良かったかどうかわからないということでしょう。
あまり気にしないのがいちばんなのかもしれません。


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Commented by あべ at 2018-06-14 00:07 x
私はまだオーディオ歴が短いのですが、そう言ったロジックに気付きました。
一見、弁証法のように段々と上に上に行っているようで、実は横にジグザクに進んでいるだけと言ったようなイメージです。
私はリモコン式のスピーカーセレクターで3つのスピーカー比べ、その中の一つを絶対的な基準と定める事でそれを乗り越えようと試みました。
しかし物欲に負けてアンプをもう一つ買い足してしまい、絶対的だったはずの基準のスピーカーは別系統の基準となり、曖昧なものになってしまいました。

私はヘーゲルと言うメーカーの機器を使っていて、そこの理念としてオーディオも弁証法的な方法によって開発されるべきと言うのを掲げていますが、そう簡単なものじゃないなと最近感じました。
Commented by mcap-cr at 2018-06-14 07:48
> あべさん
スピーカーシステムは、オーディオ機器の中では唯一(といってもいいぐらい)ブラインドでの検知確率が高い機器ですが、それでも絶対基準になりうるものはないと思います。
好みはいろいろとありますが、それも、個人的趣向の中でゆらぐので、それが趣味の趣味たるところかもしれません。
あんまり考えても始まらないので、好きな音楽を聴いて、楽しめるのが正しいシステムの構築なのだと思います。
by mcap-cr | 2018-06-12 19:04 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(2)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR