スーパーツィータの考察(2)

前回は、正体不明の怪しげなフルレンジを補助ツィータとして利用しました(記事)。
音像が引っ張られてしまうのは、レベルの問題もあるのではないかと指摘をいただきましたが、フルレンジ側と補助ツィータ側を聴き比べると、レベルの問題ではなく、フルレンジ側の高域不足が著しいようです。
フルレンジユニットのほうは、広帯域ウーファーかスコーカー程度の高域しか出ていないのではないかとおもいます。

質的にはそれで充分満足したのですが、実際にツィータを使ったらどうなるのか比較してみたかったので、いつものガード下のお店に出向いてツィータを購入してきました。
3種類のツィータがあるとのことで、一番安いペア800円の製品を購入してきました。
インターネットで検索するとテクニクスの製品らしいです。

専門店ではないので、梱包は質素ですがこれで十分です。
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中身はこんな感じです。
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型番はT6PH08G6とあります。
フレームは、露出部には使えませんが、振動板部分は美しいです。
写真ではくっついてしまってよく見えませんが、磁力のためです。
ツィータは、振動板の変位が極小なので、振動板の裏側は、エンクロージャーとは圧力が遮断されるようになっています。
前回のフルレンジが1個150円、今回のツィータは、1個400円です。
少し高価ですが、研究のために、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入しました。

とりあえず設置しなければならないので、前回のフルレンジと連結してみました。
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フルレンジと同じく、1μFのコンデンサを直列に繋ぎました。
フルレンジのほうは、高域のインピーダンスがたぶん数十Ωあると思いますが、ツィーターのほうは、8Ωだか6Ω(説明を聞いたが忘れた)です。
ツィータは、高域で使うので、公称インピーダンスに近いと思います。
インピーダンスが違えばコンデンサの効きは相当違うはずですが。

音は...
美しい高音です。
耳を近付けて聴くと、レベルは、フルレンジのほうとあまり変わりません。
音もちょっと聞くとほとんど違いませんが、フルレンジよりも指向性が強いようです。
しかし、専用ツィータなので、下側のフルレンジよりもハイエンドは伸びているでしょう。
自分の耳では20kHzとかとても聞こえるとは思えないので(試験したことがないですが、年齢的にたぶん無理)ハイエンドがどこまで伸びているかは想像の域を超えません。
プラシーボ効果も多分に効くでしょう。

しばらく比較しながら聞いてみると(ワニ口グリップを使用しているので簡単に接続変更できます)、違いが良くわからなくなりました。
自分の耳ではどちらでもいい感じです。
価格が150円に対し400円ですが、流通経路が分からないので、原価の違いはわかりません。
フルレンジのほうが大量生産効果でコストは下がるでしょう。
たぶん、高域がよく聞こえている若い人には差がわかるだろうと思います。
今度、姪とかその夫が来ることがあったら違いを聞いてもらおうと思います。
オーディオ趣味のない人のほうが偏りのない意見を聞かせてくれると思います。

皮肉なことに、オーディオマニアはたいてい年配で、自分なんかは、まだ小僧のほうです。
高音の聴覚レベルは歳と共に低下するので、高域の再生に投資する必要性は減ってくるはずです。
それが、自分に聞こえているかどうか分からない差のために高額投資をするという現実。
今回のは、耳でわかる差があるので健全な投資です。

自分のシステムには、これらの補助ツィータの追加で高域のバランスは良くなったように聞こえます(引き換えに音場感は変わってしまう)。
1本数百円のユニット、100円前後のコンデンサ、数十円のワニ口グリップなどで構成されているこの程度の補助ツィータであれば、投資額としては悪くないと思いますが、これが数万円だったらどうなのかちょっと躊躇します。
オーディオマニアの人は、販売店の推薦で数十万円、数百万円投資してしまうかもしれませんが、オーディオに使う金があればウィーンまで行って劇場で聞きたいタイプです。

頂いたコメントの通り、可聴帯域の強化には4方向拡散型ツィータが必要なのかもしれません。

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by mcap-cr | 2018-07-14 17:04 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


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