2018年10月のオフ会用作品を聴く(1)

10月7日のオフ会で発表するモデルは、初期のMCAP-CRを工作が容易になるように改造したもので、同じエンクロージャに別々のユニットを付けたもので3セットあります。
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何かニックネームを付けなければいけないので、これを、いち、に、さん、と名付けました。
これではちょっとぱっとしないので、ロシア語で付けてみました。
раз, два, три
これは、ロシア人に写真をとってもらうときに、いち、に、さんという意味で言われるので覚えておくと役立つかもしれません(そんなシチュエーションはないが)。
ロシア語は入力が面倒なので、英語風になおしてみました。
raz, dva, tri
こんなことはどうでも良いのですが、じっくり聴いてみました。
最初に音出ししたときには、どうしよう...と思ったほどひどい音でしたが、オルガンの低音をぶち込んで、振動板を無理やり揺らして強制エージングしたら見違える音になりました。

最初は、いちばん右側のRAZからです。
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раз,raz

音楽の友社のStereo付属ユニットで、スキャンスピークの公称10cmユニット10F/8414G10です。
樹脂製のフレームで10cmにしては小さめ、8cmよりは少し大きい9cmくらいの感じでしょうか。
音場感はかなり良好です。
一発で音場が再現されてしまうのは、音場型が流行らない理由のひとつでもあります。
目をつぶって、三次元だと、マインドコントロールすると三次元の音場が拡がります。
いわゆるいい音です。
ヴァイオリンの高域は、音が輝いて散乱する感じが良く出ます。
音量を上げ過ぎなければ、合唱もいい。
テノールもソプラノもいいです。
オーケストラだって、普通の帯域は十分に再生します。
これだけ聴いていると不満はぜんぜん感じません。
つい最近、東京音楽コンクールの予選、本選と生で聴いてきた耳にも心地よく響きます。
そして、聴いていると、生を聴いていたときの記憶がまじまじと蘇ってきて音楽に浸ることができます。
いままで時間使って金使って何をやってきたんだろう?
開発という手段と計算が趣味でなかったら、虚しくなります。

若いころによく聞いていたベートーヴェンの『告別』というピアノソナタを聴いてみました。
当時たまたまクラウディオ・アラウの生収録をFMで流していたので、それを録音したものを何度も聞いていました。
それは本当に心を洗ってくれる演奏でした。
小遣いが溜まって、同じくクラウディオ・アラウのベートーベンのピアノソナタ全集のLPを購入しましたが、そこに収録されていた演奏では、生収録のものと同じ感動は得られませんでした。
その後忙しくてこの曲のことは忘れていました。
改めて、その後に買ったフリードリヒ・グルダの演奏したCDを聴きなおしてみました。
グルダはどうしてここまで自分のイメージをガタガタに壊してくれるのだろう?
著名な演奏家の演奏だからといって自分を感動させてくれるわけではありません。
ここ何年かで聴くようになったコンクールで、著名でない演奏家が自分を破壊的に感動させてくれることがあることを学びました。
レコード業界は、これも利権なのでしょう。
やっぱり自分の感覚に忠実に聴かなければならないのだと思います。
オーディオから話が飛んでしまいました...

でも、そういう演奏の好き嫌いをはっきりと自分に示してくれるこのスピーカーシステムは素晴らしいと思います。

Joshua Bellというヴァイオリニストの弾いた、ブラームスとシューマンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみました。
自分のイメージを完璧に満たしてくれる訳ではありませんが、それでも、これらの名曲の感動を与えてくれました。
先日聴いた、コンクール出場のヴァイオリニストだったらきっともっと私の心を破壊してくれると思いますが、ないものねだりはやめるほうがいいと思います。
音楽之友社の工作愛好家のために提供したこのユニットは、ここまで音楽に浸らせてくれて素晴らしいと思いました。

システムとしても、このサイズでこの音なら素晴らしいですが、箱が偉い訳ではありません。
でも、このスピーカーユニットとこの箱という組合せは、互いをよく理解したカップルなのだと思います。

今回は3作作ったので、2つはどなたか希望者に差し上げようと思いますがだんだん惜しくなってきました。



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by mcap-cr | 2018-09-09 06:42 | 工作 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


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