2018年10月のオフ会用作品を聴く(2)

次は、同じエンクロージャー三部作の2番目、DVAです。
a0246407_15581037.jpg
два, dva

ユニットには、同じくStereo誌のパイオニアのユニットOMP-600を使っています。
こちらは、ちょっと小さめの公称6.5cmサイズです。
バッフル面に小さくちょこっと付いた感じで、RAZと比べると、見た目のバランスが悪いです。
この作品は、最初からいい感じの音が出ていました。
かなり話題になった、小さいけれども低音がよく出るユニットです。

実際に音を聴いてみると
低音はバランス良く出ます。
ショスタコービッチの歌劇"Gambler"の最初のところを聴くと、最低音の雰囲気がよく出ています。
レベルは高くないものの40Hzくらいまで出ているのではないかと思います。
ツィータみたいなユニットでこの音が出るのですから、自作の経験のない人が聞いたら何かインチキしていると思うでしょう。

音場は、10cmより更に広くて深いです。
ヴァイオリンの輝いて散乱する音の表現もいいです。
これは、小口径の特徴でしょう。

このパイオニアのユニットは、フレームサイズが極小なので、指定通りの穴を開けると端子板の切り欠きがはみ出てしまいます。
そこで、今回は、マグネットサイズの55mmと同じサイズのホールソーで穴を開けました。
工作精度が完璧ではないので、実際には少し大きめの穴が開きます。
そこでようやくマグネットが通過します。
端子板の切り欠きは、現物合わせで少しずつ開け、ようやく通るサイズにしました。
それでも、穴はぎりぎり隠れるくらいなので、この設計ってどうなのかな?
このユニットに限っては、もっと薄い板を使うほうが良かったかもしれません。
振動板の裏側に抜ける圧力波の通路はちょっと狭すぎるかな?

設計のことはさておいて、音に戻ると、DVAもRAZと同様、ヴァイオリンの輝く散乱する音の表現も良く、合唱も綺麗に聞かせ、オーケストラも欲を言わなければ問題ありません。
なによりも音楽が生き生きとして、自分をその中に浸らせてくれました。
音楽の中に自分を没頭させてくれる。
それ以上のシステムはないんじゃないでしょうか?

物理特性に焦点を当てればいろいろと問題は出てくるでしょう。
では、物理特性を完全に近付けたときに感動も増すのか?
感動が増すのであればそれでいいでしょう。
しかし、音楽よりも音を聞いてしまうようになったとしたら、音を聴こうと思わなくさせてくれるシステムのほうがいいのだと思います。
このシステムは、間違いなく音楽を聞かせてくれます。
これ以上はコメントのしようがないのかもしれません。

物理特性の焦点を当てて、このユニットに限れば、もう少し箱を小さくしてもいいのかもしれませんが、サイズに余裕があるほうが、音にもゆとりを感じます。
スピーカーシステムの場合は無駄なゆとりが音楽の命を再生してくれるのかもしれません。

オーディオってこれでいいんじゃないのかな?
金かけて、音楽からこれ以上の感動を引き出せるのでしょうか?


[PR]
トラックバックURL : https://mcap.exblog.jp/tb/238744181
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by mcap-cr | 2018-09-10 07:22 | 工作 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR