箱の函

スピーカー工作の趣味の時間のうち大半は、目的と直接関係ない目的に費やされます。
調査、計画、設計、なんとなく考えている時間...
工作の計画が決まれば、工具の選定・入手、仕上げ材の選定・入手、材料の選定・板取計画・入手、おっとその前に、材料の移動計画(レンタカーを借りるとか...となると別なことも同時に計画しないともったいないし...)等など...
工作を始めようとすると、工作場所確保、換気計画、冷暖房計画、粉塵処理対策、騒音対策(プロは別ですよ)、特定作業の安全対策、PPE(保護具)手配、作業養生、清掃計画、清掃作業、工具のメンテナンス...
プロの作業が速いのは、常に必要な部分が予め準備されているからです。
しかも都心の集合住宅に住んだりしていると、制約があまりに多いです。
自分の場合は特殊なのか?と疑ったりしてみても、似たような環境の人は多いでしょう。

上記のような準備を整えた後、やっとこさ作業ですが、比較するとこの作業は非常に短いです。
全体の数パーセントといったところでしょうか?
実際の作業が始まっても、待っていたり次の作業の準備や清掃の時間が、工作開始後終了までの時間の80%はあるでしょう。

で、完成しました、と。
不完全な部分は多いですが、これを全部気が済むようにやると、作業時間があと10倍は必要です。

アマチュアの工作なんか、これでは、いくらやったってプロより上手になるわけがありません。

できたらやっと聴くことができますが、オフ会に持っていくとなると、今度は完成品の移動計画が必要になります。
通常は、手で持ち運べるサイズが上限になります。
それでも、移動中の函や梱包を考えていないと、移動が大変なだけでなく、オフ会後の撤収も不能になります。
オフ会をしないのであればこういうのは引っ越しのときだけ考えればいいのですが、引越ならプロがやってくれるので、自分でするのは、スピーカーユニットの保護対策くらいのものでしょう。

ということで、今回は、オフ会での移動用の箱をあつらえてみました。
こんなものにカネは掛けられないので、手持ちの段ボールを切り刻んで作ります。
今回作ったのは、シンプルな小型MCAP-CR三部作用です。
オフ会後にどなたかに差し上げることも考えてそれぞれ別な函を作りました。

函と書いたのは、産業用にはこういうのを『通い函』と呼んだりするからです。
通い函は、材料の輸送用に繰り返し使うエコな梱包箱です。
今回は2回使って終わりですなので耐久性は必要ありませんが、できるだけコンパクトなサイズに作らないと手持ちでの移動ができません(雨が降ったら最悪タクシーです)。

材料は、A3プリンタ・A4スキャナー複合機の箱です。
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ここから適当なサイズに切り出します。
まずは寸法を決めて、カットまたは折り曲げの線をボールペンで引きます。
ボールペンを使うとそこが少しだけ塑性変形して曲げたり切ったりしやすくなります。
線を引くときの鉄則その1
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定規を当てる目印は必ず三か所以上付けます。
2か所だと、間違いに気付きません。
簡単な作業だと思っても10mm違っていたり、5mm違っていたりと、間違いが多いですが、3か所マークしておけば定規を当てたときに間違いに気付くので、3か所以上のマーキングが鉄則です。
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曲げるときは、定規を当てて曲げます。
これでボールペンで書いた線の上をきれいに曲げることができます。
ちなみに使用した定規は、100円ショップで購入した400mmサイズのアルミ製です。
これは、ものすごく役立つので、100円ショップで見つけたら即買いです。
JISマークは付いていないので、購入したら、JISマークの付いたメジャーなどで寸法比較し、目盛の誤差が大きければ採寸用には使わないようにします(幸いにもそういうのに当たったことはないです)。

次は、必要な切込みを入れます。
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これも100円ショップで購入した曲がったハサミが使いやすいです。
牛乳などの紙パックのリサイクル用だったと思います。

函の形状固定には、木工ボンドを使います。
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木工ボンドは比較的はやく乾くので抑えている時間が5分くらいで済みます。
プロならハトメを使えるでしょうがそもそも、段ボールだって専用のものを準備するでしょう。
支えるあいだ、寸法が変わらないよう、端金で抑えます。
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これは開かないようひっかけているだけです。
こんな感じです。
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寸法が足りない部分は、つぎはぎ接着します。
これは、つぎはぎ部分を抑えているところです。
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紅茶の缶ですが、中には、鋼製のワッシャーがぎっしり入っているので結構重く、段ボールの抑えには使えます(木製のエンクロージャーの抑えには全く役立ちません)。

ということで、面倒な部分はだいたいできましたが、寸法の決め方がちょっと失敗で余裕が足りなかったです。
10mmの余裕で大丈夫だと思いましたが、曲げると余裕がほとんどなくなりました。
余裕は20mm程度持たせるほうが何かといいようです。
余った部分には、段ボールの切れ端を入れればいいだけなので。

こういうのもスピーカー工作とは関係ない作業ですねえ。








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by mcap-cr | 2018-09-13 06:52 | 工作 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


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