UP4D-PR ver.2の試聴と調整(1)

2018年9月24日のオフ会で発表する音場型の新作(マイナーチェンジ版)の試聴を続けています。
この2号機は、1号機と同じコンセプトで作っているので、スピーカーユニットのレイアウトも同じで考えていました。
しかし、試聴してみると、全く同じ感じにはなりません。
そこで、レイアウトを試行錯誤しています。
まず、前回の写真を再掲します。
a0246407_08392604.jpg
部屋が狭いので、左右の間隔が930mmしかありません。
小型フルレンジ一発のシステムだったらこれで良いのですが、音場型のUP4Dにはこれでは狭すぎます。
オフ会の会場だったら2m以上の間隔を保持できて有利ですが、狭い部屋では無理な話です。
狭い部屋で聴く場合には、自分がスピーカーシステムに近付いていくと、音場効果が劇的に増しますが、これもレイアウトを変更できないので無理です。

部屋が狭いということは、自由なレイアウトを阻害するし、物の保管場所も同じところに詰め込まなければ収まらないのでどこにしまったのか分からなくなりいいことがありません。

余談ですが、物を増やしたくないので、自己所有の本はほとんどスキャンして捨ててしまったし、新しく購入した本は、まずスキャンしてから読むようになりました。
本当だったら、LPレコードもコピーして廃棄するほうがいいのかもしれませんが、アナログ情報は簡単にはいきませんね。
CDだったらコピーしても劣化しないので、コピーして廃棄できそうですが、ジャケットとかに価値がある訳でこれもなかなかやりにくい話です。

話がそれましたが、UP4Dの場合、左右の間隔を広くとったほうがよく、また、左右の感覚が大きく取れないばあいには、近付いて聴くと効果が得られます。

それだけでは面白くないので、ちょっとした試行をしてみました。
下の図は、UP4Dの配置パターンをいくつかまとめたものです。
配置パターンは全部で8ありますが、全部やっても何かわからなくなるので、今回は下の図の3例、A~Cを比べてみました。
矢印はスピーカーユニットの向いている方向(法線方向)を示します。
斜め上向きに書いているのは斜め後ろ向き、斜め下向きが斜め前向きです。
a0246407_09145030.png
Aが基本配置です。
これの左右を単純に入れ替えたのがB、さらに90度回転させたのがCです。
左右の間隔を大きく取れる場合は基本配置で良いと思いますが、左右の間隔が930mmでは何らかの工夫が必要です。
まずは、Bです。悪いことは何もありませんが、良くなったという感じでもありません。
では、このまま回してみます。
90度回すCの配置になるというのは当然のはなしですが、回してみて初めて気付きました。
見た感じでは良さそうです。
音を聴くと確かに上下方向の広がりが増しました。

ここで考えてみると、長岡先生もメーカーも同じユニットはなるべく近く並べて配置していました。
無意識に同じスピーカーユニットはなるべく近く配置するという刷り込みが入っていたのだと思います。
これに敢えて逆らったのがUP4Dではありましたが、結果として、思想の根底にユニットは近付けるという刷り込みが抜けていなかったようです。
Cの配置にすると、前向きのユニットが上下に400mmも離れているので見た目の違和感が大きいです。
ところが音の違和感は全くありません。

長岡先生は、常識の誤りをいくつも否定(誤り→指摘)ていましたが、長岡先生が否定しなかった常識にも誤りがあったりするようです。

新しいUP4D-PR ver.2を使ってみて、オーディオの常識の根拠は必ずしも十分でないことにまたまた気付かされました。


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Commented by tk3 at 2018-09-17 16:01 x
初めまして。いつも興味深く読ませていただいております。長岡先生の音場型ですが、中には R-101 ヒドラ や R-103 樹木 のように4本のユニットが違う高さ・違う方向を向いているものもあります。特に「樹木」はらせん音源配置を狙ったものなので、管理人様の UP4Dシリーズ に近いユニットの配置だと思われます。点音源にはこだわりがあった長岡先生ですが、幅広く実験をされていました。スプリングで吊って動かす4次元音場型もありましたよ(実用性ゼロですが)。自分もスピーカーの自作をしていますので、いづれ、音場型にもトライしてみたいです。
Commented by mcap-cr at 2018-09-17 22:57
> tk3さん
お読みいただきましてありがとうございます。
長岡先生のヒドラを更に改良した人がいました(大阪のMさん)。
改良点は、スピーカーユニットを内向きに配置したことで、素晴らしい音場感が出ていました。確かに、スピーカーユニットの水平距離を大きくとるとうまくいかないようで、なるべくコンパクトに配置するほうが効果がわかりやすいようです。
私がやっているのは、本当に簡易版で、手をかけずにどれだけ面白いものができるのかというところです。
樹木については、すっかり忘れていました。また読んでみたいと思います。ご指摘ありがとうございます。
長岡先生は本当の音場型は、小型フルレンジ1本だと書いておられましたが、そう思うところもあり、そうでないと思うところもあります。
面白い音場型が出来たら教えてください。
お待ちしています。
by mcap-cr | 2018-09-17 08:40 | 音場型 | Trackback | Comments(2)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR