オーディオ聴き分け能力

インターネットによる情報通信が普及したおかげで最近はいろいろなニュースが入ってくるようになりました。
テレビや新聞などの旧態依然のメディアが隠す(あるいは元の意味を捻じ曲げたり、捏造して事実と違うことを報道する)部分をインターネットが補完してくれるので、生の情報からユーザー自身が自己判断できるようになりました。
価値の押付けから、自分で価値判断する時代になってきましたね。
オーディオも、もうジャーナリズムにコントロールされた価値基準から、性能本位の価値基準へと変わっていくでしょう。

本題に戻ります。
私は、オーディオのケーブル類は2012年にかなりの量を処分しましたが、使えそうなものをは捨てずにとっておいたので、ピンケーブル類は、まだ結構残っていることに気付きました。
最も高級なのは、アキュフェーズのアンプに付属していたものでしょうが、その他にも1万円未満の千円単位の中途半端に高級なケーブルが数セットありました。
最も多いピンケーブルは、黒い色の細いケーブルで、以前に購入した機器に付属していたものか、秋葉原のショップに露出してぶら下がっていた長さがピッタリのケーブルです。

ケーブルの価値もオーディオジャーナリズムにより実態以上に持ち上げられたもので、こういうケーブルを見ていて、どうしても他人のシステムの音にケチをつけなければ気がすまない人がいることを思い出しました。

スピーカー再生技術研究会の人は、大抵は、他人のシステムの音を聴いて、なるほどと褒めるし、音について意見をいうときも、貶すような言い方はしません。
これとは逆に、他人の音は最低で、自分の音が最高だという人も過去に見たことがあります。

ケーブルの話に戻ります。
私もピンケーブルで音が変わると思っていましたが、あるとき、判別できるような差がないのではないかと疑問に思うようになりました。
しかし、よくよく聴いてみると差を検知できなくなっていました。
以前は、差があるように聞こえていたのにです。

電線は、素材、不純物の量や種類、加工方法(Processing)、処理方法(Treating)などによって違うので、個々の電子の挙動が同じはずがなく、それによって音に違いが出るはずです(.....)。
いや、違いが出ないはずがありません(.....)。
その違いが判らないなんて、きっと能力を失ってしまったに違いありません!

能力を失うという状況は、映画の『魔女の宅急便』で、主人公のキキが普通の人間に同化しすぎて、魔力が衰えてしまったというのに似ています。
この映画では、後に、魔力が回復しますが、魔力が劣化していく間はとてもつらいものでした。

ピンコードの違いを聴き分ける能力も、魔力のない人間に共感を覚えたりすると消えてしまいます。

オーディオマニアは、常日頃から、一般の人には判別不可能な小さな違いを聞き分けています。

極端なオーディオマニアは、エアコンの風が吹く中でも、エアコンを動かすことによって生じた電源の交流波形の乱れ(=電源ノイズ)を検知する能力を持っています。
こういう能力は、エアコンの風が煩いという一般の感覚を持つようになると消えてしまいます。
この検知能力は、数学的には、S/N比マイナスxxdBで試験するような状況であり、精密検査機器では検知不能とされる条件で検査するもので、やはり魔力の一種なのでしょう。

私の場合は、自分の周囲の激しいノイズの中からオーディオの僅かな差異を検知する能力があったのかどうか不明ですが、今はその能力がないと断言できます。

自分の音が最高で他人の音が悪いとケチを付ける人は、これと同じで、自分の音のいい部分だけは他にどのようなノイズがあっても聞き分けられる能力を持っているので、そうでない音は酷い音となります。(大抵の場合は全く逆なのですが...)
こういうのは長年の修行により積み重ねた結果体得した能力なので、失ってしまわないよう精神修行を続けるほうがいいのでしょう。

しかし、一度失ってしまったオーディオの差異検知能力はもう戻りません...
修行を中断すると戻らない能力なのでしょう。
それが悪いことかどうかと考えると、あながち悪くないことなのかもしれません。
修行した魔人から一般人に戻るといろいろなことから解放されます。
いちばん大きいのは、オーディオにカネがかからなくなることかな。



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by mcap-cr | 2018-11-05 06:35 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR