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はこにわオーディオ工学研究分科会 (旧名: バスレフ研究所)

バスレフ計算の力学部分

一般のスピーカー教科書類は、(TS)パラメータの値に基いて、容積を決める、ダクトサイズを決める...みたいな感じに書いてあります。
これは、スピーカーユニットの特性に、箱の働きを合わせるための目安になる公式を紹介するというものです。
スピーカーユニットには特性がいろいろあるので、箱を合わせる合理的な目安になっています。
これが、設計のチューニング要素が少いシングルバスレフの場合には、設計で決めることは、基本的に下記の3つしかありません。
(1)箱の容積
(2)ダクトの断面積
(3)ダクトのチューニング周波数
ダクトの長さは、箱の容積、ダクトの断面積とチューニング周波数を決めれば自動的に定まるので、これには、設計の自由度はありません。
上記に含まれない要素としては、ダクトの損失があります。

ダクトの損失を上げる為に、ダクトの面積に対して周の長さを大きくすると、相対的にダクトの中で振動する空気の塊の動きが阻害されて、癖がすくなくなると共に、チューニング周波数がわずかに下がります。
ただし、これを計算でやるのは難しいので、設計と呼べるかどうかは、人それぞれの考え方によるでしょう。

ダブルバスレフになると、箱の容積と云っても、主空気室か副空気室か合計かが定かでないし、チューニング周波数の計算にも怪しい式が出回っています。
もちろん、ダブルバスレフの公式、というタイトルで書いた記事の中にある公式は確認済なので、怪しくありません。
設計法も目安しかなく、これが、ダブルバスレフが普及しない理由のひとつにもなっているのだと思います。

更に拡張して多自由度バスレフになると、もう、普通は手を出そうにもどこから出していいのかわかりません。
しかしながら、自由度を増やしていくと、そんなに悪くない結果が得られることが多いので、シミュレータプログラム"code004J"であたりをつけて設計すれば、経験上は、そんなに外れないのではないかと思います。
問題は、シミュレータに掛けて計算する基本設計をどれくらいにするかで、目下、この部分を勘に頼らざるを得ません。
ということで、力学部分に焦点を当てて概略計算する手法を模索しているところです。

わたしも、最初はそうだったのですが、計算できないと思っていたので、決め付けによる推定を元にやっていました。
結果としては悪くなかった場合もありましたが、うまくいかない場合もありました。
勘に頼るということは、手法が確立されていないということのなので、たまたま好ましい結果が得られても、それをユニバーサルに適用することができません。
これで非常にジレンマになります。

計算式があり、シミュレーションもできるのに、シミュレーションにかける最適な基本設計推定値が分からない。
これじゃダメなんですよね...




by mcap-cr | 2018-11-08 07:02 | スピーカー設計 | Trackback | Comments(0)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。
by MCAP-CR

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