ハンドメイドとブランドの価値

こういう記事を読むと...

『ヒルナンデス』の“原価放送”の影響か… ハンドメイドのアクセサリーを売りにフリマに行った人が、とんでもないことを言われてしまう…


上記の記事をまとめると、


日本テレビの番組で、ハンドメイドの原価と売値を紹介して、ぼったくりの印象を与えてしまったことで、実際に、高いと言われて被害を受けてしまった。


ということです。


ハンドメイドの価値は何か?

というより物の値段はどうやって決まるの?


上記の制作スタッフとそれを放送してしまったテレビ局は、こういうことも分からない非常識な人だったということを証明してしまいました。


自作スピーカーの世界でも、『こんなに安くできた』と書く人がいますが、原料費を除くコストが含まれておらず、市販品と比較することのできない数字です。

ピカソが、目の前でん秒で描いた絵をん百万円で売ったのを見た人が、描いた時間の割に高いのではないかと疑問を呈したところ、ピカソは、『これを描くのに、ん年とん秒かかった』というようなことを言ったそうです。

こういうのは、才能、努力、成果のブランドに対する値付けなのであって、私が絵を描いたって、1円の値も付きません。


ハンドメイドの作品を作る労力を時給換算したら最低賃金になるかどうかも怪しいでしょう。

スピーカー工作なんていうのも同じで、時給換算したらいったい幾らになるのか?

それだけではありません。

自作スピーカーって、そこに至るのに一体どれだけ捨てたの?

スピーカー工作は、その過程を楽しむから成り立つ趣味であって、経済としては成立しません。


ハンドメイドの場合には、これからブランドを作る過程にあるので、超安く買える訳です。

フリーマーケットのハンドメイド製品にしたって、原価60円のものに『手を掛けて』800円で売って、どこがどう高いのでしょうか?

原価(しかも材料だけでその他もろもろのコストは含めない)の話をしたって、ブランド品なんかは成立しません。

気に入れば、作者のデザインセンスに敬意を持って買うわけで、気に入らなければ買わない自由がある訳です。

原料費以外のコストを無視するというテレビ局の姿勢を見て思い出したのは、パクリの文化です。

日本周辺の国(いわゆる特定アジア)は、パクリの文化圏です。

コピーすれば同じ性能を発揮すると思っている。

それを生み出した人に敬意を払わない。

日本の場合もコピーに近いことをやっていた時期がありますが、特亜の単純コピー手法とは違い、中身を研究して、同じ機能を合理的に作り出すという試みでした。

他者の作ったものを研究し、自分なりに内容を咀嚼して、合理的に作り直したからこそオリジナルを超えることができたものは多いでしょう。

改善を重ねた技術者は、先人の業績に敬意を表したと思います。

コピーしたって技術なんか上がりません。

日本のマスコミは、作家の努力に敬意を表さず、材料費だけに焦点を当てていかにもぼったくりかのような演出をしたわけですが、これは、マスコミが特亜文化に倣っていることを示すものでしょう。

このように、パクリ文化が根底にあるものに対して、私はかなりの怒りモードです。


結局、間抜けが作って、馬鹿が放送した番組を、アホが見た、ことと、知的財産権に敬意を表さないパクリ文化の視点で作って放送した番組の問題点に気付かない反知性人が騙された、というのが問題の根幹な訳で、こういうものを電波利権を使って垂れ流す現在のシステムは、壊していかなければなりません。


オーディオの場合には、国産品の場合には、概ね、コストから値段を決めているようです。

これは、もちろん、価格設定があって、それを満たせるコストを掛けるのも同じことです。

国産高級品が高価なのは、ぼったくっている訳ではなく、コストが高いということです。

高級ケーブルなんていうのは、販売できる数量が限られているので、恐ろしく高価でも全然儲からないだろうと思います。

もちろん、日本で売っていない外国規格の電線を高級品と称して高値で切売り販売すればもうかるでしょうが、そういうことはやっていないでしょう。

輸入品の場合には、価格を高めに設定しやすいので、ものによっては高すぎる場合があるかもしれませんが、コスト相応の価格になる場合が多いでしょう。


オーディオ製品の場合には、その本質が工業製品であることから、本当に重要なのは、性能、寿命、保守費用です。

ということで、部屋を含めた最終的な音という指標で見ると、高級品のメリットが無くなる場合も有りうるので要注意でもあります。

ハンドメイドの小物は、作家さんのセンスと努力に対しての対価を支払うものなので、オーディオとは全然違うものです。

センスがいいと思ったら買いなのではないかと思います。




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Commented by uta at 2018-11-06 10:59 x
コストに対しての認識の違いですよね
費用対効果に期待するなら、大量生産品を買うしか無くなりますし
単なる価値の見出し方の違い
価値観の相違なんですが
意図的に多数派を作り選民していくのが狙いなんでしょうね
Commented by hiro-osawa at 2018-11-06 14:42
品物の芸術性、能力、意義、魅力を値札の数字でしか判断できない人間が増えました 「価値」という言葉はよくありません
なんとか鑑定団とかに出てくる人たちは品物の目に見えない部分に値段を付けられないことを知りません
そういう考えの自分という人間がいくらの価値に鑑定されるのか想像したら気が気ではないでしょう
Commented by mcap-cr at 2018-11-06 17:35
> utaさん
例の番組のようなものを見ておかしいと思わない人が増えたら知的財産が終わるし、クリエイティブなものがなくなっていくと思います。
番組スタッフも放送局も単なる馬鹿なのか、意図的に愚を追求しているのか分からないところがありますね。
Commented by mcap-cr at 2018-11-06 17:40
> hiro-osawaさん
鑑定団とか見ていると、なかなか気付かない部分について説明してくれてはいますが、お宝候補を持ってくる人が、結果優先で、価値を数値化するプロセスに興味がないように見えます。
フェルメールの贋作のように、専門家が騙された例もあるので、素人のできることは、自分にとっての価値を定量化する努力なのではないかと思います。
ニセモノ掴まされたら凹みますけど。
by mcap-cr | 2018-11-06 06:21 | その他 | Trackback | Comments(4)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR