2017年 05月 23日
音の中抜け
また、同じような経験をずっと以前に大型のシステムコンポでも感じたことを書きました。

リスニングルームが広ければ縦長でも横長でも同じようにできるので、このことは問題になりませんが、狭ければ深刻な問題になります。
すでに書いたように、小型フルレンジユニットを使ったシステムでは、左右のピーカーシステムの間隔を広くとっても音場が中抜けすることはありません。
それが、何故か、大型2ウェイシステムでは中抜けします。
なぜ、中抜けするのでしょうか?
そもそもどのようなソースでも中抜けするのでしょうか?
記憶を辿って整理します。
トリオのシステムコンポで感じたときは、オーマンディ音の饗宴1300というシリーズのLPレコードで中抜けを感じました。
OWKさんのリスニングルームで大型同軸2ウェイで中抜けを感じたときのソースは、1955年くらいのステレオ録音最初期のものです。
どちらも古い録音なので、おそらくワンポイント録音に近いものと推定されます。
そして、古いシステムコンポの記憶に戻ると、1970年台に収録されたソフトについては、中抜けを感じなかったことを思い出しました。
1970年台には、マルチ録音が主流だったので、マイクロホンを大量に使い、音を克明に捉えたものを、2チャンネルに、音量差を付けて振り分けるのが基本でした。
こうした録音では、中抜けを感じにくいのではないかと思います。
ここまでの仮説を元にかんがえると、ワンポイントまたはそれに近い収録方法のソースは、大型スピーカーシステムとは相性が悪く、マルチ録音のソースは大型システムと相性が良いということなのかもしれません。
ステレオ再生は、左右の音の音量の違いだけではなく、位相の違いが影響します。
ですから、位相を調整して、左右のスピーカーシステムの外側に音像を定位させることもできます。
シンプルなワンポイント録音では、左右の違いは、音量差だけでなく、位相差によって表現します。
ここは結論が難しいのですが、大型2ウェイシステムでは、位相を正確に再現できていないのかもしれません。
スピーカーシステムによる音場再生という基本に戻った場合には、結局は、小型フルレンジでなければ再現できない領域があるのではないかと思ってきました。

