ちゃんとしたスクリプトが欲しい
先週の日曜日、体が痛いので安静にしていたときに、今でCDを聞いていました。
最初が、グリンカの歌劇『ルスランとリュドミラ』を全曲、次に、プッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』を全曲聴きました。
ルスランとリュドミラはシモノフ指揮のもので、ベラ・ルデンコがリュドミラを演じています。
ベラ・ルデンコは、40台で舞台を引退したそうですが、このCDは、引退後の録音でした。
輸入盤なので、日本語はありませんが、英語部分を何とか読めます。
困ったのはスクリプトです。
ロシア語とかウクライナ語はキリル文字を使っていますが、CD付属のスクリプトはキリル文字では書いていません。
チェコ語とかで見る、ふつうのアルファベットに記号を付けた文字で書いてあります。
元の言語がロシア語なのかウクライナ語なのかわかりませんが(すごく似ているのでどちらかを話せるくらいでないと判別不能と思います)、キリル文字で書いてもらうほうが有難いです。
日本語で言うなら、英語をカタカナ表記するような感じで、ちょっと難しいです。
日本語でも全部をひらがなで書いたりすると、発音から意味を変換するという作業が必要になり、速読は不可能になります。
日本語なんかは、漢字がちりばめられているので、それを追って速読するのですが、ひらがなとかカタカナとかだけで書かれるとうんざりします。
ハングルなんかは、日本やチーナに反発したので、日本で云えば全部ひらがな表記しているようなものなので、同音異義語が区別できなかったり、意味の取り違えで争いになったりするそうですが、読むのに時間かかるだろうな。
スクリプトの話に戻ると、発音から意味を推定してそれに相当する英語の訳語を読む、という読み方をしなければならないので、すぐに迷子になって着いていけなくなります。
本格的に迷子になると、CDの切れ目で新しいチャプターになったところまで飛ばなければなりません。
それと問題は、声の質が聞き分けにくかったりすることでした。
どの役の人が歌っているか分かれば追いかける参考になりますが、男声とかがなかなか区別しにくいので、途中からギブアップになりました。
曲は素晴らしいので、キリル文字のスクリプトも付けてほしいと思いました。
全曲聴き終わって、Pause(休憩)に入ります。
つぎは、プッチーニです。
エーリッヒ・ラインスドルフの指揮で、1960年くらいの古い録音ですが、こちらは音がいいです。
イタリア語なので、スクリプトも普通にイタリア語で書いてあります。
歌手の役をスクリプトの左上に書いてあれば見やすいですが、英語訳のほうにしか書いてないので読むのが大変です。
『ラ・ボエーム』は、歌劇としては初めて民衆の生活を題材にした画期的な作品で、日本でも人気投票で一位を含む最上位に位置するそうです。
私は、アメリカに住んでいた時に、冬期休暇で、ニューヨークに行ってメトロポリタン・オペラで聴きました。
その後地元のピッツバーグ・オペラでも聴いたなじみの深い作品です。
序曲もなくいきなり始まるところがプッチーニらしく、軽妙なテンポでどんどん進んでいきます。
ロシア語かウクライナ語の表音表記と比べると普通のイタリア語なので読みやすいです。
それと気づいたのは、役それぞれの声の質を判別しやすいことです。
途中、日本語だと、『私の名はミミ』という部分がありますが、これは、イタリア語では、"Mi chiamano Mimi"と云っていることに気付きました。
これは、主語が、"loro" (英語では"they"に相当)します。
イタリア語では、主語をよく省略し、こういうときの主語には"si" (英語では何ていうかわかりませんが、漠然と人々を表します)を使うことが多いように思います。
しかし、siを主語にすると、"Mi chiama Mimi"となり変わってきます。
私の名はミミ、といいたければ、主語を自分にして"Mi chiamo Mimi"になります。
また、"si"ではなく"loro"を主語にしたことから、通り名も含めて名前がいくつかあって、その中の特定の人々が自分のことをMimiと呼んでいることを示唆しています。
また、本名を名乗りたくなかったことも分かります。
なんか、微妙な言い回しなんだと、妙に感心しました。
それでも、繰り返しとか、同時に歌う部分とかでは着いていけなくなるので、やっぱりスクリプトが欲しいと思いました。
他愛もない話なのですが、こういう要望を満たすには、スコアでも買わなきゃダメなんでしょうか?
今度は楽譜が読めないしなあ...
最初が、グリンカの歌劇『ルスランとリュドミラ』を全曲、次に、プッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』を全曲聴きました。
ルスランとリュドミラはシモノフ指揮のもので、ベラ・ルデンコがリュドミラを演じています。
ベラ・ルデンコは、40台で舞台を引退したそうですが、このCDは、引退後の録音でした。
輸入盤なので、日本語はありませんが、英語部分を何とか読めます。
困ったのはスクリプトです。
ロシア語とかウクライナ語はキリル文字を使っていますが、CD付属のスクリプトはキリル文字では書いていません。
チェコ語とかで見る、ふつうのアルファベットに記号を付けた文字で書いてあります。
元の言語がロシア語なのかウクライナ語なのかわかりませんが(すごく似ているのでどちらかを話せるくらいでないと判別不能と思います)、キリル文字で書いてもらうほうが有難いです。
日本語で言うなら、英語をカタカナ表記するような感じで、ちょっと難しいです。
日本語でも全部をひらがなで書いたりすると、発音から意味を変換するという作業が必要になり、速読は不可能になります。
日本語なんかは、漢字がちりばめられているので、それを追って速読するのですが、ひらがなとかカタカナとかだけで書かれるとうんざりします。
ハングルなんかは、日本やチーナに反発したので、日本で云えば全部ひらがな表記しているようなものなので、同音異義語が区別できなかったり、意味の取り違えで争いになったりするそうですが、読むのに時間かかるだろうな。
スクリプトの話に戻ると、発音から意味を推定してそれに相当する英語の訳語を読む、という読み方をしなければならないので、すぐに迷子になって着いていけなくなります。
本格的に迷子になると、CDの切れ目で新しいチャプターになったところまで飛ばなければなりません。
それと問題は、声の質が聞き分けにくかったりすることでした。
どの役の人が歌っているか分かれば追いかける参考になりますが、男声とかがなかなか区別しにくいので、途中からギブアップになりました。
曲は素晴らしいので、キリル文字のスクリプトも付けてほしいと思いました。
全曲聴き終わって、Pause(休憩)に入ります。
つぎは、プッチーニです。
エーリッヒ・ラインスドルフの指揮で、1960年くらいの古い録音ですが、こちらは音がいいです。
イタリア語なので、スクリプトも普通にイタリア語で書いてあります。
歌手の役をスクリプトの左上に書いてあれば見やすいですが、英語訳のほうにしか書いてないので読むのが大変です。
『ラ・ボエーム』は、歌劇としては初めて民衆の生活を題材にした画期的な作品で、日本でも人気投票で一位を含む最上位に位置するそうです。
私は、アメリカに住んでいた時に、冬期休暇で、ニューヨークに行ってメトロポリタン・オペラで聴きました。
その後地元のピッツバーグ・オペラでも聴いたなじみの深い作品です。
序曲もなくいきなり始まるところがプッチーニらしく、軽妙なテンポでどんどん進んでいきます。
ロシア語かウクライナ語の表音表記と比べると普通のイタリア語なので読みやすいです。
それと気づいたのは、役それぞれの声の質を判別しやすいことです。
途中、日本語だと、『私の名はミミ』という部分がありますが、これは、イタリア語では、"Mi chiamano Mimi"と云っていることに気付きました。
これは、主語が、"loro" (英語では"they"に相当)します。
イタリア語では、主語をよく省略し、こういうときの主語には"si" (英語では何ていうかわかりませんが、漠然と人々を表します)を使うことが多いように思います。
しかし、siを主語にすると、"Mi chiama Mimi"となり変わってきます。
私の名はミミ、といいたければ、主語を自分にして"Mi chiamo Mimi"になります。
また、"si"ではなく"loro"を主語にしたことから、通り名も含めて名前がいくつかあって、その中の特定の人々が自分のことをMimiと呼んでいることを示唆しています。
また、本名を名乗りたくなかったことも分かります。
なんか、微妙な言い回しなんだと、妙に感心しました。
それでも、繰り返しとか、同時に歌う部分とかでは着いていけなくなるので、やっぱりスクリプトが欲しいと思いました。
他愛もない話なのですが、こういう要望を満たすには、スコアでも買わなきゃダメなんでしょうか?
今度は楽譜が読めないしなあ...
by mcap-cr
| 2019-01-15 06:51
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