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2018年ピティナ・ピアノコンペティション特級入賞者コンサート

昨日夕刻に、昨年のピティナ・ピアノコンペティション特級入賞者コンサートを聴きました。
場所はカワイ表参道コンサートサロン パウゼというホールです。

ピティナ・ピアノコンペティションは、カワイがピアノ演奏の指導者を育てるために開催しているコンクールです。
毎年サントリーホールで決勝が開催されています。
昨年の結果は、
グランプリ 角野勇斗さん
銀賞 上田実季さん
銅賞及び聴衆賞 古海行子さん
入賞 武岡早紀さん
でした。
この模様は、Youtubeで視聴することができます(記事)。

昨日は、古海さんが何らかの理由で演奏を辞退されたようで残念でしたが他3名を聴くことができました。
このチケットをどうして買ったかと云うと、上田実季さんの演奏を聴きたかったからです。
上田さんの演奏を聴くのは3回目です(1回目記事2回目記事)。
どちらも上田さんの演奏の素晴らしさがよく分かりました。

今回は、最前列のピアノから約3mの席で聴きました。
会場はあまり広くはなく天井も高くはない構造です。
座席は都度配置するようなので収容人数は変わりそうですが最大で100名をちょっと超える位でしょうか。

最初は、武岡早紀さんです。
シューベルトのピアノソナタ第21番変ロ長調D960
私は初めて聴く曲でした。
強いタッチでダイナミックに弾きます。
ピアノのコンディションがイマイチだったらしいのと天井が低かったので武岡さんの強いタッチで、どこかしこかビビリ音が聞こえてしまうのと、ご本人もピアノのコンディションに問題を感じていたような気もしました。
私の席では直接音がほとんどで、いままで聴いてきたピアノの音とは大分違って聞こえました。
高域が耳に突き刺さる感じなのは席が近すぎるのとホールのサイズに対してピアノが大きすぎるせいなのかもしれません。
カワイのピアノはコンサートなどでは初めて聴くので楽しみにしていましたが、条件が違いすぎてスタインウェイとは比較できませんでした。
武岡さんは東京藝大の修士課程在学中とのことで、先日聴いた同声会の新人の皆さんと同期のようです。
たまたま優秀な方が多いのかいつものことなのか分かりませんが、こうやって実績を上げているのは素晴らしいと思います。

10分間の休憩の間に少し調律作業がありました。

次は、上田実季さんです。
曲目は変更があって、ベートーヴェンのピアノソナタ第32番ハ短調Op.111です。
上田さんはこの会場の特性をよくご存知なのか、耳にキンキン来ないようしかも適度にダイナミックに弾きます。
ベートーヴェンのピアノソナタは私もときどきCDで聴きますが、CDはフリードリッヒ・グルダの演奏しか持っていないので、それと比較すると、叙情的な感じです。
音はピアノが変わったかと思うくらい耳に優しくなりました。
最後の楽章は、上田さんの演奏で聴くとクラシック音楽らしくない楽しそうな節があって、とても心地よく感じました。
40年位前の『コンペティション』というコンクールを題材にした映画で主人公の二人が恋仲になって楽しさいっぱいに連弾する場面がありますが、上田さんの演奏を聴いてそういう感じを思い出しました。
ベートーヴェンはこんなにモダンな曲を作曲していたのでした。
これがベートーヴェンマジックなのだろうと思いました。
帰ってからCDでグルダの演奏を聴くと全然違う感じで、やっぱり上田さんの演奏は素晴らしかったんだなと思いました。

休憩の間にまたピアノを調整していました。

最後は、角野勇斗さんです。
曲目は、
ショパンのバラード第2番ヘ長調Op.38
ラフマニノフのヴォカリーズOp.34-14(コチシュ編曲)
リストのメフィストワルツ第1番『村の居酒屋での踊り』S.514
でした。
最後にアンコールでリストの『ラ・カンパネッラ』を弾いてくれました。
角野さんは、流石に上手という感じの演奏でコンペティションに勝っただけのことがあると思います。
反面、音楽を楽しむ能力は上田さんにはちょっと及ばないのかなと感じました。
演奏者自身が楽しむほうが聴いている方はもっと楽しいと思います。
角野さんは、東大の大学院に在学中とのことで、藝術以外の才能も大きい方のようです。
でも、藝術を主として活動して欲しいなと思いました。

演奏終了後は、ロビーで演奏者の皆さんがファンの方をお出迎えでいい雰囲気でした。
私は、こういう芸術家の方々とは住む世界が違う野暮なオッサンなので声を掛ける行為は遠慮しましたが、直接話せば自分には得るものがあるのだろうと思います。
残念ながらそういう会話をしても私が何かヒントを差し上げられるとも思わないので、時間の無駄をさせないよう声を掛けるのを遠慮している訳でもあります。

皆さん、今後の益々のご活躍を期待しています。


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by mcap-cr | 2019-04-26 07:00 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(0)

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


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