同じ曲を違う演奏で聴き比べる
先日、タワレコの通販でベートーヴェンのピアノソナタ全集を3セット購入しました。
こういうものを聴き比べるのはなかなかの楽しみです。
今回購入したのは、バレンボイム、コヴァセヴィッチ、グードの3名の演奏ですが、その前に、グルダの全集も所有しているので、CDだけで豪華4セットになりました。
蒐集趣味という訳ではありませんが、手元にあるとなんとなく安心します。
これらのCDをCDプレーヤーでかけ替えるのは面倒ですが、頑張って内容を吸い出してしまったので、ラズパイ+Volumio2を使って聴いています。
Volumio2は、最初は戸惑いましたが、慣れてくると、いろいろなCDから部分的に選択して順に再生したりできるので、CDプレーヤーより便利です。
既に所蔵CDの半分以上の1000枚近くを吸い出したので、ライブラリとしては、そこそこあります。
これらのディスクを探すことなく聴くことができるので、慣れるとCDプレーヤーには戻れません。
CDプレーヤーの代りに使用している日立のDVDプレーヤーも古くなり、いつ故障してもおかしくないので、そろそろバックアップを買おうかと思いましたが、買う必要はないのかもしれません。
ピアノのソロの作品は、ショパンが断然人気だと思いますが、私はベートーベン派です。
最近になって、ようやくショパンにもシンパシーを感じられるようになりましたが、こうやってベートーヴェンをじっくりと聴いてみると、やっぱりベートーヴェンが好みに合っています。
今回は4人の演奏者の4つの録音を聴き比べられるので、曲のいろいろな側面が見えてくるし、新たな魅力も発見できました。
聴いてみて、いまのところいちばん好きなのは、コヴァセヴィッチの演奏です。
コヴァセヴィッチの全集CDは9枚組で2000円弱で購入できます。
超お買い得ですね。
テンポのとり方、強弱、間のとり方、流れ、演奏者それぞれがみな違っていて、どの演奏者のCDも素晴らしいと思います。
それでも聴いているその時点での好みがあるので、好みの演奏を中心に聴くことになります。
コヴァセヴィッチのCDは、録音の良さが際立っています。
グードの演奏も好きで、心にしみてきますが、周囲が静寂でないとその真価を聞き取りにくいのだと思います。
このところ生でピアノ演奏を聴く機会を増やしたので、ピアノの魅力がだんだん分かってきました。
思い返してみると、最初にオーディオに触れだしたころや、大学生の頃は、ピアノ曲も好んで聞いていました。
その頃は、生のピアノは、ツィマーマンの演奏会で聴いたくらいでしたが、いまのようにオーディオの経験がなかったので、生のピアノの音にはさほど注目していませんでした。
最近は、生のピアノの音の記憶が頭に残っているので、録音の違いがよく分かります。
コヴァセヴィッチの録音は、ピアノをガーンと叩いたときの筐体の響き、音が引いていく様子、録音した部屋の響きが特に良く分かります。
しかも、明瞭に録音されています。
グードの録音もいいですが、コヴァセヴィッチに比べると、録音の分かりやすさは弱いと思います。
バレンボイムやグルダの録音はちょっと古い感じで、悪いわけではありませんが、生音の記憶と比べるとちょっとかすんだ感じがあります。
それでありながら、スピーカーシステムの問題の発見には、バレンボイム版がいちばんでした。
音の美しさがすべてではないのだと思います。
演奏がそれぞれに魅力的だと、録音の差が大きな違いになるようです。
こういうのも、一度思い込むと、脳にそういう印象がインプットされてしまうので、周囲のノイズを遮断して響きの良い空間で聴かなければこの印象を変えられないだろうと思います。
以前にコメントを頂いていた、演奏や録音の違いさえもブラインドでは判別が怪しいという情報もあります。
事実、自分が聴いていても、見ないで当てられそうなのは、いちばんさっぱりしたグルダの演奏くらいかもしれません。
バレンボイムは、録音がちょっと古くさいのと、抑揚の付け方が激しいので、何となくわかるような気もします。
たぶん、集中して、同じか違うかだけ当てろと云われれば分かるでしょうが、それも、違いのポイントを事前に記憶できれば、ということなのかもしれません。
全部を徹底的に聴いてしまったら、別の演奏者のCDも購入したくなりました。
オーディオ装置を買うよりは、CDを買うほうが音楽業界に対して多少の貢献ができるので、CDに投資するほうがいいのですけどね。
こういうものを聴き比べるのはなかなかの楽しみです。
今回購入したのは、バレンボイム、コヴァセヴィッチ、グードの3名の演奏ですが、その前に、グルダの全集も所有しているので、CDだけで豪華4セットになりました。
蒐集趣味という訳ではありませんが、手元にあるとなんとなく安心します。
これらのCDをCDプレーヤーでかけ替えるのは面倒ですが、頑張って内容を吸い出してしまったので、ラズパイ+Volumio2を使って聴いています。
Volumio2は、最初は戸惑いましたが、慣れてくると、いろいろなCDから部分的に選択して順に再生したりできるので、CDプレーヤーより便利です。
既に所蔵CDの半分以上の1000枚近くを吸い出したので、ライブラリとしては、そこそこあります。
これらのディスクを探すことなく聴くことができるので、慣れるとCDプレーヤーには戻れません。
CDプレーヤーの代りに使用している日立のDVDプレーヤーも古くなり、いつ故障してもおかしくないので、そろそろバックアップを買おうかと思いましたが、買う必要はないのかもしれません。
ピアノのソロの作品は、ショパンが断然人気だと思いますが、私はベートーベン派です。
最近になって、ようやくショパンにもシンパシーを感じられるようになりましたが、こうやってベートーヴェンをじっくりと聴いてみると、やっぱりベートーヴェンが好みに合っています。
今回は4人の演奏者の4つの録音を聴き比べられるので、曲のいろいろな側面が見えてくるし、新たな魅力も発見できました。
聴いてみて、いまのところいちばん好きなのは、コヴァセヴィッチの演奏です。
コヴァセヴィッチの全集CDは9枚組で2000円弱で購入できます。
超お買い得ですね。
テンポのとり方、強弱、間のとり方、流れ、演奏者それぞれがみな違っていて、どの演奏者のCDも素晴らしいと思います。
それでも聴いているその時点での好みがあるので、好みの演奏を中心に聴くことになります。
コヴァセヴィッチのCDは、録音の良さが際立っています。
グードの演奏も好きで、心にしみてきますが、周囲が静寂でないとその真価を聞き取りにくいのだと思います。
このところ生でピアノ演奏を聴く機会を増やしたので、ピアノの魅力がだんだん分かってきました。
思い返してみると、最初にオーディオに触れだしたころや、大学生の頃は、ピアノ曲も好んで聞いていました。
その頃は、生のピアノは、ツィマーマンの演奏会で聴いたくらいでしたが、いまのようにオーディオの経験がなかったので、生のピアノの音にはさほど注目していませんでした。
最近は、生のピアノの音の記憶が頭に残っているので、録音の違いがよく分かります。
コヴァセヴィッチの録音は、ピアノをガーンと叩いたときの筐体の響き、音が引いていく様子、録音した部屋の響きが特に良く分かります。
しかも、明瞭に録音されています。
グードの録音もいいですが、コヴァセヴィッチに比べると、録音の分かりやすさは弱いと思います。
バレンボイムやグルダの録音はちょっと古い感じで、悪いわけではありませんが、生音の記憶と比べるとちょっとかすんだ感じがあります。
それでありながら、スピーカーシステムの問題の発見には、バレンボイム版がいちばんでした。
音の美しさがすべてではないのだと思います。
演奏がそれぞれに魅力的だと、録音の差が大きな違いになるようです。
こういうのも、一度思い込むと、脳にそういう印象がインプットされてしまうので、周囲のノイズを遮断して響きの良い空間で聴かなければこの印象を変えられないだろうと思います。
以前にコメントを頂いていた、演奏や録音の違いさえもブラインドでは判別が怪しいという情報もあります。
事実、自分が聴いていても、見ないで当てられそうなのは、いちばんさっぱりしたグルダの演奏くらいかもしれません。
バレンボイムは、録音がちょっと古くさいのと、抑揚の付け方が激しいので、何となくわかるような気もします。
たぶん、集中して、同じか違うかだけ当てろと云われれば分かるでしょうが、それも、違いのポイントを事前に記憶できれば、ということなのかもしれません。
全部を徹底的に聴いてしまったら、別の演奏者のCDも購入したくなりました。
オーディオ装置を買うよりは、CDを買うほうが音楽業界に対して多少の貢献ができるので、CDに投資するほうがいいのですけどね。
by mcap-cr
| 2019-05-24 06:26
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