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目に見えていない部分

スピーカー工作は、手順を決めて複数製作だったら順序よくできるのですが、普通は単品の作成になるので、手順が微妙に違います。
また、板の反り方や誤差の多少、いろいろな要素で手順が変わってきます。
今回も、板の反りが大きかったので頭の中で考えていた手順ではできずに、サイドの板を同時接合できず、1枚ずつ接着することになり、時間がかかったので、今週末には完成しませんでした。
来週末には音が聞ければいいなと思います。

昨日、見えていない部分が重要だということを書いて思い出しました。
以前にヤマハのA-S300というアンプを壊してしまったことがあります。
メーカーに責任はなく、自分が100%悪い壊し方で、数年放置していました。
壊した理由は、自分が見えていない部分を知らずにいじったからです。
壊した後にhiro-osawaさんに教えていただいてすぐに理解したのは、パワーチップの温度を検出して過大出力を止める回路を意図せずに殺してしまっていたということです。
温度検出されない状態でいじってしまったので、パワーチップが焼けてしまったのでした。
こういう目に見えない部分は、知らなければ気を付ける方法がありません。
対策は、2つ考えられます。
アンプの回路についての講義を受講する。
大学の2単位くらいの講義であればだいたい問題ないくらいに知識を得られるでしょう。
ただ、そういう講義があるのかどうか知りません。
独学で勉強するというのもありますが、最初から独学というのは、相当頭が良くないと難しいと思います。
見た感じの技能を身につけることは独学でできても、自分で設計できてしまうくらいまで理解するには、やはり、学校などで基礎から勉強するのがいちばんでしょう。
もうひとつは、知らないことには一切手を出さないということでしょう。
しかし、それだと何もできません。
何かを学べば失敗は付き物なので、事故にならない失敗は成功するための糧だと思うのがいいのでしょう。

わたしは、いつも何か新しいことを始めるときには知らないことへの警戒があります。
上記のアンプも結果としては修理はできたのですが、(記事)、完全に理解している訳ではないものを触るのはおっかなびっくりで、できたら触りたくありませんでした。
元の状態に戻すだけでも、知らないと恐ろしいものです。
だからこそ何年も放置してしまった訳で、学ぶことはできたとも云えますが、いちばんよく分かったのは自分が知らなすぎるということでした。
アドバイスを頂いたhiro-osawaさんには、『もう怖くないでしょう。』と云われたのですが、正直云ってもう触りたいとは思いません。
温度検出回路があるということを知らなかったということは、他にもいくつもの重大な事実を知らないということです。

結果として、修理の行為は、焼けた方のパワーチップの抵抗測定による診断、ネジ回しとはんだ付けくらいになってしまうのですが、見えない部分に対する畏怖は、電気機器に手を出すことへの抵抗感になってしまっています。

でも、私のように恐れるを感じるのは、何も知らずに分かった気になるのに比べると何倍もマシなんです。

オーディオ機器が故障して修理に出すと、程度の大小にかかわらず万というお金が飛んでいきますが、最終的に行き着く行為は、診断のための測定とはんだ付け、関連するねじ回しくらいに絞られていきます。
知らない人は『なんでたったそれだけのことにそんなにお金がかかるなだよ!』なんていうことを平気で言います。
修理の専門家はその行為に行き着くまでにその何百倍、何千倍の時間をかけて、勉強し、経験を積み、修理部品の必要在庫を持ち、測定器を維持し、環境を整理して効率を上げているわけです。
それが、結果としてすごく無さそうな行為に見えてしまうというのは、自分が知らないからです。

自分の見えている部分だけに焦点を当て、見えていない部分を無価値として切り捨てた事例が、悪夢を現実にした民主党政権の事業仕分けでした。
『2位じゃ駄目なんですか』と言った外国人スパイの村田蓮舫というのがいましたが、こういう浅薄な知識しか持たない人間を国会に送り込んでは駄目です。
そういうショーに騙されるのも駄目です。
一位になれば見えるものが二位からは見えないんです。
日本で一番高い山の名前は知っていても、二番目に高い山の名前は知らない人がほとんどです。
二位なんかそんなものです。

自分に見えていない部分があることを認識し、見えていない部分が見える人に敬意を払い教えを乞う、そういう謙虚な姿勢がない人間に権力をもたせることがいかに恐ろしいことか、我々は民主党政権から学びました。
しかし、これでも教訓として認識できない人たちがいまだに人口の何割かいいるので、我々に悪夢の実現という拷問を与えた人たちが権力を持って国会に残っています。

声を大にして言いたいです。
『見えていない部分こそ真実だ』


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Commented by muuku at 2019-06-10 07:46 x
工学部オーディオ学科ってのがあれば、アンプの講義「アンプ基礎概論」2単位必須がありそうですが(笑)。どんな分野でもそうだと思いますが論理的に学問(万人に正しく理解させる)のレベルまで昇華させるのは容易なことではないのでしょうね。
講義と聞いて「スピーカー設計基礎Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「音響課題演習」「音響心理学概論」等、オーディオ学科の講義を妄想してしまいました。どうでしょう実際あったらちょっと潜り込んで見たくありませんか?
Commented by mcap-cr at 2019-06-10 08:18
> muukuさん
そういう学科があれば聴講してみたいですね。
音響心理学は必須ですね。
Commented by hiro-osawa at 2019-06-11 01:57
音響心理学って集団催眠、世論誘導への道にも通じるみたいで怖いですね
いろんな芸術鑑賞、作品評価にはみな似たようなところありそうです
ヒットラーの演説を思い出してしまいました あの熱弁でエセ正論を訴えられたら騙されそうです
アンプ修理の話は、現職でなくなってから数年たつともう自信ありません
回路図見ても最近の機器はわからないこと多いので、私も古い人間になりました
Commented by mcap-cr at 2019-06-11 06:11
hiro-osawaさん
音響心理学は既存の領域で説明できるのだと思いますが、教科書に書いてしまったら面白そうですね。
そういう現実は生きてるうちに見られるかな?
アンプをはじめとする電気機器は、私にとって地雷の中を進むようなものです。
知っている人はすごいと思います。
by mcap-cr | 2019-06-10 05:44 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(4)

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


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