人気ブログランキング |

古い録音を改めて聴いてみた

所蔵するCDのリッピングを続けていたら、あるセットが気になって、改めて聴きなおしてみました。
古い録音を改めて聴いてみた_a0246407_07100365.jpg
1934年~1949年までに録音された10枚組のセットです。
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏です。
1939年と1940年に録音されたラフマニノフのピアノ協奏曲1番と3番は、ラフマニノフ本人が演奏しています。
録音は当然モノラルで、音も古臭いのは仕方ありませんが、驚くべきことは、音楽の必要な部分はしっかりと記録されていることです。
音楽を聴いて感動する、そういうことであれば、最新録音である必要は全くありません。
オーディオ趣味またはオーディオ工学は、小さな居住空間の中にコンサートホールを作ることへの挑戦とも言えます。
もっとも小さな空間は、ヘッドホンでしょうが、それ以外には部屋が必要です。
このような初期の古い録音は、部屋が大きかろうが小さかろうが同じように音楽を奏でてくれます。
高価なオーディオ装置で聴こうが安物のモノラルセットで聴こうが大差ないでしょう。
家にコンサートホールを作ろうというのがオーディオの一つの目的でしょう。
こういう古い録音を再生するのは、音楽を聴くというもっと大切な目的を思い出させてくれます。
こういう古い録音の前には、高性能装置も簡易装置も差がなく同じように鳴ってくれます。
音楽の一部である音という要素にフィルタをかけてそぎ落としていくと逆に音楽が浮かび上がってくるようです。
ホールで聴くのと同じようないい音も喜びを与えてくれますが、こうやって音の情報にフィルターを掛けてしまったような録音を聴くと音楽の基本はそこではないのかと感じます。
いまでもそうなのか分かりませんが、音楽家はオーディオ装置にこだわらない人が多いと何かで読んだ記憶があります。
こういう古い録音で音楽の本質が伝わるのであれば、装置にこだわることの意義はますます分からなくなります。

オーディオっていったい何なんでしょう?



トラックバックURL : https://mcap.exblog.jp/tb/239447856
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by muuku at 2019-08-05 09:50 x
オーディオに限らず、どんな分野でもアマチュア故に「手段」が「目的化」してしまうことはあるのでしょう。装置はその際たるものの様に思います。
プロ(音楽家)はそれで食べて行く以上、やはり楽器(これもある意味装置ですが商売道具であり相棒で音そのもの)にこだわるのが本筋なのでしょうね。
オーディオのプロは・・・どうなんでしょう?
Commented by mcap-cr at 2019-08-05 11:12
> muukuさん
趣味には手段の目的化がつきものですが、工業製品を集める趣味というのは、希少性が皆無なものですから、数十年後の博物館用途でないとどうなのでしょうね。
楽器についても、私は近現代の名工がすでにいにしえの名工の技能を上回っていると思います。
Commented by uta at 2019-08-05 16:18 x
例えばBGMであれば空調と似たものであり
それ自体が自然であることが問われて、不特定多数への最適解で作ればよいのではないかと思います
音楽を楽しむ場合、理想の視聴環境を思い起こせれば、多少ラフであっても脳の変換回路で補えるのかもですね
音楽家の人にとって、に限らず音が鮮明に再生されなくとも聴くポイントと変換回路がそれぞれにあるのだと思います

どのようなオーディオ装置であっても、その人にとって不快でないことが問われると思います
刺激を受容する耳や変換回路、視聴姿勢などで長時間聴けない制約をかけるようなレベルの差を求める装置類は、短時間視聴比較に限ってしか(ブラインドテストなど)効果を感じられず、例え音楽を聴く用途であったとしても常に効果がある差ではない、と言えると思います

オーディオ愛好家は音楽家ではなく音響の仕事に近いのだと思います
仕事面で見ても、耳がいいのは音楽家より音響のプロなのではないかと思います
どちらかと言うと、技術系の話になってくるのも納得ですね
なおの事、似非科学は入る余地がなさそうで、数値的に表さなければならないジャンルのようです
数値的ではない範囲であれば、趣向で済ませればいいのでしょう
趣向の否定は意味がないですからね

(絶対音量と低音は装置と部屋への物理投資が大きく(鮮明度や再現性では優れても音楽を楽しむことと必ずしも同じ意味ではないという前提ですが)、音響のプロにより完成された視聴環境は独占できる小ホールと楽団と捉えて遜色ないのではないかと思います)
Commented by mcap-cr at 2019-08-05 20:24
> utaさん
まさしく理想ですね。
オーディオ趣味は、ポイントを絞りにくくなっており、音楽を聴くことを主体とすると、ほとんどの装置はオーバースペックです。
しかし、くつろいで、または、真剣に聴くためには整った居心地の良い部屋が必要です。
いずれの場合にも装置のほうはそこそこでも十分な場合が多いと思います。
絶対音量を稼ぐには、耳が痛くならないようなスピーカーと、反射が大きくなりすぎない広さの部屋が必要だし、超低音を再生するには、ハイパワーアンプとそれでも断線しないウーファーが必要です。

音楽家は、音を脳内変換できるので、大編成オーケストラの中のハープの音も聴き分けられるかもしれません。
そういう意味での耳は音楽家のほうが音響エンジニアより良さそうですが、装置の差を聞き分ける能力は音響エンジニアに及ばないかもしれません。
ちなみに、演奏家は難聴になりやすいのだと聞いたことがあります。あの大きさの音が耳元で鳴ったら、労働安全衛生法に抵触するレベルになるでしょう。

高価な装置を揃えるのも楽しみ方のひとつではありますが、常に生音と比較していれば、おのずと装置も決まってくるのかもしれません。
by mcap-cr | 2019-08-05 05:39 | 音楽ソフト | Trackback | Comments(4)

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


by MCAP-CR
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る