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著作権ビジネスが音楽を変えてしまう

録画しておいた、NHKの『らららクラシック』という番組を見ていました。
その回は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの魅力を解説していました。
ソナタ形式では、『構成は基本的に、序奏・提示部・展開部・再現部・結尾部からなり、二つの主題が提示部・再現部に現れる(Wikipediaから)』そうです。
同じ主題を何度も使うことで内容を深めていくのがミソのように理解しました。
作曲先品は、敬意をもって先人の主題を使ったり、自身の主題を使ったりしてきました。
自身の主題を使うことは、現代の著作権ビジネスでも問題は少なそうです。
あるとすれば、複数のレコード会社と契約している場合に、同じ主題がレコード会社間をまたがってしまった場合でしょう。
先人の主題を使うのは、現在ではパクリになりかねません。
著作権の切れた作品の主題を使う場合には、著作権上は問題ありませんが、その同じ主題を別の作曲家が著作権の有効期限内で使うと問題が出そうです。
著作権をビジネスとして使うのはそれで価値あることなのですが、それが同時に芸術を萎縮させてしまっているでしょう。
演奏家だって、新しい作品を演奏したりすると、JASRACからカネ取られたりする訳です。
演奏前に、権利関係を精査しておかないと演奏もできない、いまの制度はそういうものだということでしょう。

ソナタ形式の主題という話に戻ると、自身の主題を形を変えて使い回すのはいいのですが、クラシックと呼ばれる楽曲には、先人の主題を使う作品が多くあります。
中には、先人の主題を使ったかどうか分からないものもあるでしょう。
しかし、多くの場合、作曲家は偉大な先人の作品から学び、それを更に発展させているので、すぐには気付かないように入っていることもすくなくないのでしょう。
その番組で、悲愴の最後の部分の演奏を聞いていたら、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を思い出しました。
そういえば、ブラームスの開始のオーケストラ部分は、ベートーヴェンの悲愴の最終楽章の主題の変奏のように思えてきました。
他にも、いろいろと思い出すようなところがありました。
こんな感じで、ある作品を聞いたら全然違う作品を思い起こすということは、決して偶然ではないのでしょう。

でも、今の著作権ビジネス環境下では、あからさまに先人の作品を入れることは難しそうです。
わからないように入れなければパクリとされてしまいます。

芸術を壊すJASRAC。
こういう利権団体に流れ、権利者に分配されなかったカネってどこに消えていくのでしょうか?
あいちトリエンナーレのような、芸術を装ったプロパガンダ資金になっているのでしょうか?
やっぱり怪しい利権団体は駆逐していかなければなりません。



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Commented by hiro-osawa at 2019-10-09 01:22
これは大変に難しい問題です
絵画の贋作は明らかに本物と偽った偽物商売なので即犯罪ですが、音楽はオリジナルの作者の権利を守ることと同時に先人の作品を現代の演奏家が演奏することも欠かせないです
昔生録音会でカセットテープにJASRACのシールを貼るよう渡されました 主催者は結構な金をとられたのでしょう
録音技術の向上とコピーの大量販売の出所がはっきりわかるものは責任の所在は明らかですが、やりっぱなし生演奏のちょい間入れや、ちょっといじくってよく似ているメロディーは時々物議を醸します
裁判沙汰になった時は採譜して何小節以上同じであるかとか争点になるように聞きました
でも結局はプロダクションの力関係でたいていは弱小者が泣きを見るようです
カンサスがジャーニーに文句を言ったとか、ロッドスチュアートが高中正義を訴えたとかの話、記憶にあります
こういうことが野放し無政府にならないように統括監視する機関は必要ですが、それは少なくとも日本でだけしか活動しないようなものではだめです
音楽学校で練習演奏に使用する分まで印税をとるとか言い出すようなトンチンカン訴訟ビジネスに走るようでは本末転倒であります
Commented by mcap-cr at 2019-10-09 07:20
> hiro-osawaさん
こういう状況が生まれた背景は、利権に群がる拝金主義、いわば銭ゲバというものだと思います。
結果として本来保護されるべき権利者はむしり取られるだけで、レコードを少し売っても雀の涙程度が入ってくるかどうかもわかりません。
生録会でJASRACというのもヤクザのショバ代と同じで、本来の権利者にそのお金が流れているとは思えません。
でも生録会にJASRACでカセットテープって時代背景が合わないような...
DATテープならいまでも使われているのでしょうか?
by mcap-cr | 2019-10-08 06:13 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(2)

音楽は生演奏が最高ですが、レコード音楽は、工学オーディオによってリーゾナブルなコストで楽しみましょう。


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