昨日は、ファン・ディエゴ・フローレスを聞きました

昨夜は、ファン・ディエゴ・フローレスを聞きにサントリーホールまで行きました。

フローレスは、10年前後前にウィーンの国立歌劇場で聞いて、その歌唱に一聴き惚れ。

2011年には、フローレスが出演するはずだったボローニャの歌劇場日本公演のチケットを購入していましたが、来日できずに、代役を聴きました。

昨日は久しぶりですが、前回日本公演をキャンセルしたことであまり良い印象は残りませんでした。

当日は、東日本大震災の後で、菅直人が福島第一原発を爆発させ、放射能の問題が引き起こされました。

爆発させたというのはきつい言い方ですが、東電の対応を妨害してベントのタイミングを遅らせたり、海水注入のタイミングを遅らせたりして結果として事故が大きくなりました。

当時原発に乗り込んで怒鳴り散らした記録は無かったことにされています。

そんなこともあって、彼自身が避けたのか、大元に止められたのかわかりませんが、結果としてフローレスは来ませんでした。

昨日は、そんな彼の印象をまた良くする歌唱でした。

プログラムの組み方で面白かったのは、オペラの序曲だけという部分があり、その後、フローレスの歌唱を入れて演出していました。

良かったのは、フローレスだけでなく、オーケストラも指揮者もよく心得ていい演奏をしてくれました。

フローレスは、前回日本に来なかったことを申し訳なく思っていたのかもしれません。

アンコールが長く、ギターの弾き語りで歌ってくれたり、オーケストラでのアンコールもしてくれたり大サービスでした。

歌唱の方はさすがにゆとりで、会場に美声が響きました。

東京音楽コンクールや東京音楽大学のオペラ研究サークルで聞いた歌手たちも、いずれこういうふうに活躍して、世界中のファンを魅了してくれるだろうと思いながら聞いていました。

フローレスは素晴らしい。

でも、日本の若手だって、あと少しなんです。

その難しいあと少しをクリアすれば、大舞台に立って凱旋帰国できるのだと思います。

こうやって、成功した歌手の実力を目の当たりにして、その歌唱に浸るだけでなく、これからの希望の星にエールを送る気持ちいっぱいに聞いていました。

昨日は、9時半まで公演が続いたので、帰宅が遅くなり、今朝はいつもの時間よりも40分も遅くなってしまいましたが、無事、実家について、自治会の資源ごみ回収に間に合いました。