pdfcrackは記号も解析できるのでした
今日は久しぶりにWindowsノートパソコンを仕事に持ち出しました。
このパソコンは、自分が所有するパソコンの中では最も速いCPU(AMD A10-9620P 4-Core 3.6GHz 2MB L2 cacheを積んでいるのですが、Winodwsでなければできない作業にしか使っていませんでした。
それが、普段使用しているCPU(AMD E2-7110 4-Core 1.8GHz 2MB L2 cache)を積んだPCのファンから異音がするようになり、裏板を外してファンを清掃しても静かにならないので、やむなく、Windowsパソコンを持ち出しました。
Windows 10でPCを使用すると、CPUリソースの使用が激しいので、せっかくCPUのスペックを高くしてもちょっとせつない。
ということで、稼働率が低くなっているという事情でした。
さて、以下は自分が設定したPDFのパスワードを忘れてしまったときの方法を書いています。
別の作者が秘匿しているファイルを見るのはやめましょう。
以前、pdfcrackは、記号を解析できないと書きました(記事)が、できることが分かりました。
pdfcrackは、デフォルトでは、以下の文字を総当りで探します。
01234567890abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
全部で62文字です。
これを総当り式で確認していくのですから、簡単にはパスワード解析なんかできません。
これに記号まで入ったらどうなるのか、考えるだけで無理そうです。
ところで、デフォルトにない文字をパスワードに使った場合には、そのままでは解析できないので、--charsetオプションで加えてやれば検索できることがわかりました。
例えば、"a.pdf"というファイルに、"@0123"というパスワードを設定したとします。
ここで、確か、数字と@だけを使ったパスワードなんだけど...
とすると、下記のように指定すれば解析可能です。
$ pdfcrack a.pdf --charset=0123456789@
しかし、アルファベットも使ったかもとなると、簡単には解析できません。
更に、&, %, #, < も使ったかも...
となると
$ pdfcrack a.pdf --charset=0123456789abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ@&%#<
とすれば良いのですが、こうなると更に大変であることに違いはありません。
割り切って数字だけのパスワードを設定すると決めてしまえば、
$ pdfcrack a.pdf --charset=0123456789
とすることで、ずっと速くパスワード解析できます。
更に、パスワードの桁数を知っていれば、-n -m オプションを指定して更に速く解析できます。
たとえば、パスワードを10桁の数字にした場合、
$ pdfcrack a.pdf -n 10 -m 10 --charset=0123456789
とすれば、10桁という長い長いパスワードでも何とか解析可能でしょう。
自分だけがわかる秘密のパスワードであれば、忘れてしまっても、どんな文字を使ったかだけを覚えておけば、pdfcrackでパスワードを知ることができます。
ちなみに "--charset"オプションは、解析する順番も指定しているようなので、これも工夫できます。
たとえば、"13579"という5桁の数字のパスワードを設定したとします。
これを忘れてしまって、『数字だけのパスワードで確か最後は9だった気がする』
という場合、
$ pdfcrack a.pdf --charset=9876543210
とすれば、解析5桁目に突入してから最短で解析完了します。
特に方針のないパスワード、たとえば、
#$6vgWkj09+*}
(13文字)
のようなものを設定すると、もう総当り式の解析は困難です。
機密を要する文書でも機密の程度に応じてパスワードの設定ルールを変えれば、忘れてしまっても大丈夫なんですよね。
というか、pdf文書の場合は、忘れることを前提として解析可能なパスワードを設定するのも考え方なのかもしれません。
どうせ、よほど読みたい理由がない限りパスワード解析なんか掛けないでしょうから。
このパソコンは、自分が所有するパソコンの中では最も速いCPU(AMD A10-9620P 4-Core 3.6GHz 2MB L2 cacheを積んでいるのですが、Winodwsでなければできない作業にしか使っていませんでした。
それが、普段使用しているCPU(AMD E2-7110 4-Core 1.8GHz 2MB L2 cache)を積んだPCのファンから異音がするようになり、裏板を外してファンを清掃しても静かにならないので、やむなく、Windowsパソコンを持ち出しました。
Windows 10でPCを使用すると、CPUリソースの使用が激しいので、せっかくCPUのスペックを高くしてもちょっとせつない。
ということで、稼働率が低くなっているという事情でした。
さて、以下は自分が設定したPDFのパスワードを忘れてしまったときの方法を書いています。
別の作者が秘匿しているファイルを見るのはやめましょう。
以前、pdfcrackは、記号を解析できないと書きました(記事)が、できることが分かりました。
pdfcrackは、デフォルトでは、以下の文字を総当りで探します。
01234567890abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
全部で62文字です。
これを総当り式で確認していくのですから、簡単にはパスワード解析なんかできません。
これに記号まで入ったらどうなるのか、考えるだけで無理そうです。
ところで、デフォルトにない文字をパスワードに使った場合には、そのままでは解析できないので、--charsetオプションで加えてやれば検索できることがわかりました。
例えば、"a.pdf"というファイルに、"@0123"というパスワードを設定したとします。
ここで、確か、数字と@だけを使ったパスワードなんだけど...
とすると、下記のように指定すれば解析可能です。
$ pdfcrack a.pdf --charset=0123456789@
しかし、アルファベットも使ったかもとなると、簡単には解析できません。
更に、&, %, #, < も使ったかも...
となると
$ pdfcrack a.pdf --charset=0123456789abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ@&%#<
とすれば良いのですが、こうなると更に大変であることに違いはありません。
割り切って数字だけのパスワードを設定すると決めてしまえば、
$ pdfcrack a.pdf --charset=0123456789
とすることで、ずっと速くパスワード解析できます。
更に、パスワードの桁数を知っていれば、-n -m オプションを指定して更に速く解析できます。
たとえば、パスワードを10桁の数字にした場合、
$ pdfcrack a.pdf -n 10 -m 10 --charset=0123456789
とすれば、10桁という長い長いパスワードでも何とか解析可能でしょう。
自分だけがわかる秘密のパスワードであれば、忘れてしまっても、どんな文字を使ったかだけを覚えておけば、pdfcrackでパスワードを知ることができます。
ちなみに "--charset"オプションは、解析する順番も指定しているようなので、これも工夫できます。
たとえば、"13579"という5桁の数字のパスワードを設定したとします。
これを忘れてしまって、『数字だけのパスワードで確か最後は9だった気がする』
という場合、
$ pdfcrack a.pdf --charset=9876543210
とすれば、解析5桁目に突入してから最短で解析完了します。
特に方針のないパスワード、たとえば、
#$6vgWkj09+*}
(13文字)
のようなものを設定すると、もう総当り式の解析は困難です。
機密を要する文書でも機密の程度に応じてパスワードの設定ルールを変えれば、忘れてしまっても大丈夫なんですよね。
というか、pdf文書の場合は、忘れることを前提として解析可能なパスワードを設定するのも考え方なのかもしれません。
どうせ、よほど読みたい理由がない限りパスワード解析なんか掛けないでしょうから。
by mcap-cr
| 2020-01-24 06:16
| コンピュータ関連
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