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録音

録音というと、もう40年も昔にカセットデッキなどを使っていた時代には、電気信号を記録するもので、元のソースをいかにして劣化させずに記録するかという考えしか自分にはありませんでした。
もっと前の小学校の頃には、ときどき学校で、生徒の合唱とかを体育館等で録音したりしていましたが全然違うように聞こえました。
当時はそれはそういうものだとしか思っていませんでした。

それから時が流れてPCM録音が出るようになると、もう元のソースとコピーとの差が判別できないようになりました。
音声の電気信号としての記録方法としては、もうこれからは、圧縮技術以外発展するものが無さそうに思います。

しかし、音楽作品の記録という意味での録音は、まだまだ研究の余地がありそうです。
再生という観点を切り離せば、あと数十年もすればホール内の空気の密度分布を高解像度、96kHzサンプリングで三次元記録できるようになるでしょう。
しかし、こういう記録の再生方法が難しそうなので地球の消滅(または人類かその後継の知的生物の滅亡)までの間には実用化されないように思います。

現在、私が最もマシだと思う記録方式はワンポイント録音です。
マイクの性能がついてこないので、補助マイクロホンを使うこともありますが、別な場所での収録信号をワンポイントにわずかにミキシングするのは致し方ないだろうと思います。
モノラル時代の収録が悪いかというとそうではなく、むしろ音楽がダイレクトに心に響いてくることもあります。
こういう伝達は、心理要因が大きく影響するので、録音技術を云々しても、結局は思い込みによる主観的評価にならざるを得ないのかもしれません。

どうしてこういうことを書いたかというと、私が贔屓にしているヴィオラ演奏家の有冨萌々子さんの録音CDをご本人から頂戴したからです。
ご本人に感謝すると共に、送って頂いたご尊母様にも感謝です。
自慢できるハイエンドオーディオ装置は所有していませんが、演奏者本人から頂戴した世に出ていないプライベート録音は、まさに宝です。

録音の詳細は分かりませんが、ウィーンで収録されたものだそうです。
正しいかどうか分かりませんが、おそらく天井はそれほど高くないと思います。
東京音楽コンクールで聴いた曲も含まれているので、思い出しながらしんみりと聴きました。
やっぱり有冨さんの演奏は素晴らしい。

私の装置(いつものローエンド自作スピーカー、ローエンドデジタルアンプ、ラズパイ音楽サーバー)の問題もあるでしょうが、生で聴いた音とは違いがあります。
生と録音とは同じではありませんが、あの生演奏を聴いていなかったら違って聞こえる場合もあるかもしれません。
メジャーレーベルと同じように録音したらどうなのでしょうか?
私は録音の知識がありませんが、実際に生で聴いたホールで専門の技術者が録音したらどう聞こえるのか。

いままでは、そういう需要には注目されてきませんでしたが、そこにビジネスがあると思います。
音楽会で聴いて感激!
会場で販売していたCDを買ってきたがちょっと違う...
こんな経験のある人は多いでしょう。

演奏会で聴いてその録音を注文する、そういうシステムがあれば、あの感激が再び!となるでしょう。
レコード一枚が大卒初任給と同じ時代もあったそうですが、いまは時代が違います。
記録物は簡単に作れるので、自分が聴いたそのままを記録した演奏が手に入る、となれば、いままでとは別な需要も出てくるでしょう。
そうすれば、録音したものしか聴かずに『オレサマのハイエンド装置はナマよりすごいぜ!』なんて思っていたオーディオマニアが演奏会に出かけるようになるかもしれません。

by mcap-cr | 2020-09-12 09:32 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(0)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。