2020年 09月 18日
箱庭オーディオ
病院名は、聞いたことのある名前ですが、有名な方とは全然関係ありません。
更に外れにある実家のわりと近くの地域で、母はその病院ができた当初から通っていたそうです。
いまは大きな建物になっていてそこそこの規模になっています。
相変わらず交通は不便で、駅を出て満員のバスに乗ることおよそ45分。
私の自宅からバス停のある駅に行くのと同じくらいの時間をバスに乗ります。
自家用車を持たない自分には厳しいところです。
母親は、一年ほど前に倒れて入院、その後記憶を失ってしまいましたが、神経内科への通院で少しは回復したように見えます。
しかし、分かっているのか合わせているだけなのかよくわからず、会話が続きません。
それも本人の行動からきた結果なので本人は受け入れるしかありません。
自分もそうですが、いまの自分は、過去の自分の行動による結果として成り立っているので、過去についていろいろと思うところがあっても、現在が良ければ、それで良しとするべきことでしょう。
仮想空間での最適を追い求めても意味はありません。
一部だけ過去を変える実験をできるようになってもそれによって更に悪くなることもあるだろうと想像できます。
全ては未来のため、と考えて行動するのが正しいのでしょう。
実家はそういう場所にあるので、オーディオ趣味には適していそうですが、働かなければならないので、そういうところに住むことはできません。
売りに出しても全然買い手がつかない。
自分の父親の財テクの才能の無さには呆れるばかりで、総外れというのは才能なのかもしれません。
全部逆が正解ですから。
せっかくのオーディオに適した住宅も使いみちがなければ負債です。
オーディオはカネがかかりすぎる趣味です。
広い家を防音して音響設計し、または周囲に家がない空間が必要です。
それだけで数億円が必要。
その数億円はどうやって稼ぐの?
相当な運が必要です。
大会社で多少出世しても無理です。
土地が安くても数億円はかかるので、利用価値が高い土地を買えばその10倍は必要。
ハイエンドオーディオを楽しむ人は、類まれな金運に恵まれたということでしょう。
自分には箱庭オーディオが最適です。
箱庭オーディオは、生活空間を変えずに、オーディオマニアの必須事項であるゆとりを全否定することで成り立つので、ローエンドで十分。
これだって音響の良い空間に持っていけば十分な性能を発揮するはずです。
それより音楽会。
生の音楽+箱庭オーディオ、というのがシティオーディオの楽しみ方だと思います。
あの頃、朝鮮戦争後の高度経済成長を経験した大人たちはゴージャスな右肩上がりの気分が身についてしまって、他の価値観、考え方が出来なくなっている人が多いです。お父上お一人ではなさそうです。自分の身内でも、いつか数千万で買ったゴルフ会員権の相場が回復すると信じて、未だに大事に持っている人がいます。期限のない宝くじみたいなもんだ。しかし、夢を見させてくれる健康法、と思えば腹も立たないか(笑)
>いまの自分は、過去の自分の行動による結果として成り立っているので、過去についていろいろと思うところがあっても、現在が良ければ、それで良しとするべきことでしょう。
中々その心境に成れないんですよね。いつまでも何十年前の失敗や不幸を思い出して後悔している。四十にして迷わずか・・・、孔子さんって頭おかしかったんじゃないか(笑)
>広い家を防音して音響設計し、または周囲に家がない空間が必要です。
我が屋も一般の部屋です。木造、石膏ボード、ビニルクロス貼り、広さだけは田舎の事とて約12畳ですが、一番距離をとる位置では酷い音です。比較的近距離で聴いています。直接音と間接音の割合が重要と思っています。
海外製のオーディオにコンプレックスを持った団塊世代の家族から、処分を依頼されたオーディオ・リサイクルショップが繁盛してます。
演奏会に足を運ぶなど等、バランスの良い自分の好みの環境で楽しめる事が大切だと思います。
行動経済成長の時代は何をやってもうまくいく条件が整っていたのだと思います。
そこでうまくいくことに慣れてしまった人は状況の変化についていけず沈没。
そんな感じだったろうと思います。
ゴルフ会員権だけでなく、リゾート会員権などありとあらゆるものに騙されました。
海江田万里の和牛投資詐欺なんていうのもありましたね。
父も馬主なんとかいう商品に引っかかっていました(詐欺ではないですが)。
過去を顧みるのは必要ですが、(仮想的に)過去を変えられたとしても、今より良くなるとは限らない。また、同じ自分が過去に戻っても何度でも同じ失敗するだろうとも思います。
それでも、現在は過去からの継続ですから、何かいいことがあれば、それ以上を求めなくてもいいのだろうと思います。
リスニングルームは、ある程度広ければ、細かいことは気にしなくてもいい音になるそうです。
音楽ホールサイズになると、露骨な平行面があってもそれでいいみたいです。
以前御茶ノ水にあったカザルスホールなんかもいい音だと思いました。
ニューヨーク・フィルのエイヴィリー・フィッシャー・ホールも最初に見たときは左右が平行で戸惑いましたがすごく音響のいいホールでした。
むしろ旧態の丸っぽいホールには、ピッツーバーグ交響楽団のハインツ・ホールのように音の悪いのがありました。
個人邸のリスニングルームなどは残響特性が重要だというのはなんとなく理解できます。
吸音処理で何とかなるなら簡単ですし。
でも部屋のサイズを2倍、4倍とできれば、きっと細かいことを気にする必要がなくなるだろうと思います。
そういうことができる人は羨ましい限りですね。
オーディオ・リサイクルショップは見たことがありませんが、そこで買うというのもやっぱり舶来品コンプレックスがあるのだろうと思います。
売った側の遺族も価値がわからないので、知ったらショックでしょうね。
高性能オーディオに一定の価値があることは私も認めますが、生の演奏会には敵いません。
オーディオ創世記には、小林亜星とかが、生よりオーディオのほうが音がいいとか云っていましたが、それはPAを使った公演の話で、そういう都合の悪い部分はカットして、結論だけが独り歩きするよう編集していたのだろうと思います。

