2020年 09月 22日
録音の評価
しかし、考えているうちにそう簡単ではないと思うようになりました。
録音には、音響空間の伝達関数という問題、マイクロホンの性能という問題、記録方式の問題があります。
音響空間の伝達関数ということを考えると、音響空間をまるっと収録しようというワンポイント方式と、個々の楽器をそれぞれ鮮明に収録しようというマルチマイク方式があります。
マルチマイク録音については、音響効果よりも、個別の楽器をバラバラに聞けることが必要な人がいる(はず)なので、それも評価するようになりました。
個人的にはマルチマイクの録音は嫌いですが、そういう一方的な評価はよろしくないと思います。
マイクロホンの性能に関しては、周波数レンジとダイナミックレンジがどの程度かは、それぞれの製品で違うので、私のような素人が入り込む余地は無さそうです。
高性能型にはコンデンサー型が多いようですが、膜が小型のものは高域側の周波数レンジが広く大型のほうが低域側の周波数レンジが広いようなので、これもどこにベストがあるかよくわかりません。
マイクロホンの性能が理想通りにいかないという前提からすると、マルチマイク収録方式のほうが弱点をカバーできて良さそうです。
記録方式は、サンプリング周波数と、ビット数で決まる(圧縮方式も関係あるが)ので、マイクロホンのレンジをカバーしていれば良く、それを大きく超えても無意味でしょう。
CDは、議論を尽くした上で決められた規格なので、40年近く経過しても、いまだに記録方式として色褪せることはありません。
一部の、一般人にに聴こえず、測定器でも検出できない差まで聴こえてしまう超人的オーディオマニアを除くと、今後は圧縮方式の議論になっていくだろうと思います。
何でも多少のゆとりは必要なので、CDを若干上回るレンジでも良いですが、データ量を増やしてまで対応する必要性はないでしょう。
実用価値のはっきりしないものに投資するのが趣味ということではありますが、オーディオ趣味については、趣味的な価値拡大と、実用性の境目がはっきりしません。
私は実用路線を突っ走りますが、そんなのゴミだという人が多いのがオーディオマニアの世界でしょう。
録音の良し悪しという評価がまったくわからなくなってきました。
最初にクラシックでワンポイントと書きましたが、生楽器によるホールサウンドにワンポイントが需要、と訂正したいです。生楽器はホール音が似合う。
実際の録音現場では主にステレオ2マイクのオフ録音、それだけだと高音部が不明瞭なため、近接設置の個別マイク音を足しているのではないかと想像しています。
私もCDの録音で満足している人間なのですが、時々PCで録音ソフトを使い録音してみると、CDグレードでは音質的にものたらない。マスター録音では192000hzの24,32ビットという無茶をしています。
このあたり情弱の私め、サッパリ理屈がわかりません。WAVはどうなっているのだろう?
ワンポイント的な録音は、クラシックや民族音楽などに向いていると思いますが、ジャズでも妙に音場感のいいものがありますね。
ロックなど電子音響のものは、音場感をもとめるべきではないと思います。
いじった録音も含めて作品として成り立つものが多いようにおもいます。
絵画にたとえればクラシックは16~19世紀の古典主義的、ジャズは印象派的、ロックにはウォーホールのような理解が簡単でないものが混じり、歌謡曲やポップスはアニメ調、とそんな感じではないかと思います。
それぞれ録音方式が違うのは当然のことですね。
CD級の録音で物足らないのは、D/A変換ソフトやDACのドライバの問題など別な問題だと思います。
あるいはハイレゾに誘導するためにCDグレードを意図的に音が悪いように処理しているのかもしれません。
Linuxのソフトのほうが概して正直なので問題がすくないと思います。

