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400,000の法則を再考してみた

ブログを書き続けることに対してコメントの中で少し書きました(そのコメントの記事)。
ブログを書くのは、要は自己満足のため。そこには崇高な精神などなく、決して他人のためではありません。
自己満足の中に他の人にも役立つと感じる記事があれば、多少は役に立っているということで、さらに自己満足が高まります。
また、脳の活性化という側面も無視できません。
老化して運動能力が衰えるのと同様知力も衰えます。
皮膚も衰えるし耳も目も衰えます。
歯周病が増えるのも皮膚が衰えた証明でしょう。
ブログを書くことが、脳の機能を維持するのに役立たないとはいえないと思います。
毎日何か書こうと思えば、常にそういう目で物事を見なければいけませんし、そうすることで多少は観察力や思考力が上がるはずです。

コンピュータ関連の記事などは、結構自分には役立っていて、過去記事のメモを読みながら作業することもしばしばです。
コンピュータ関連の情報はインターネットにたくさんありますが、自分のおかれたトラブルの状況に完全に当てはまる事例は極少数で、条件がどこかしこ違うと違う対処が必要になります。
自分の場合は、自分の過去のメモなので、条件がどう違うか分かり、次のトラブル対処に役立つことが多くあります。

このような理由なので、コンピュータ関連記事は、他の人にはほぼ役立たちませんが、自分とたまたま一致した問題に当たった人にはヒントになることが稀にないとはいえない程度です。

オーディオ関連の記事は、豪邸に住んで、ちょっとしたコンサートを開けるくらいの人の庭園オーディオ趣味には役立ちませんが、まだ収入がない学生だったり、収入が上がる前の人や、私のようにネズミ小屋住居に暮らし、箱庭オーディオと本物の生演奏とを分て扱う人には役立つ情報がすくなからずあると思います。

音楽関連の情報は、全部自分の好き嫌いだけなので、こういう演奏家がいるよ、こういうコンサート、コンクールやリサイタルがあるよという情報収集にはほんの僅かに役立つ人がいるかもしれません。
それに、自分と全然違う意見は、専門の人から見れば、あはは(軽蔑)でしょうが、こういう視点もあるというヒントが絶対にないとも言い切れません。
すくなくとも音楽を役立てるのは演奏側や作曲側だけでなく、よくわからないながらも聴く側でもあります。

そんなこんなの自己満足ブログ(ウェブサイトのほうも含めて)ではありますが、そのつもりで読み飛ばして頂けたら幸いです。

本論に入ります。
数日前に400,000の法則(40万の法則)について書きました(記事)。
ローエンド周波数とハイエンド周波数を掛け合わせるとき、バランスのいいシステムはその数値が400,000であったという法則です。
これは既成品のなかから評判の良いものがそんな感じだったという経験則だそうです。
これを正しいとすると、ローエンド周波数とハイエンド周波数との関係が双曲線で表されます。
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CDの規格は最低周波数が20Hzです(実際にはもっと下まで再生できるが最大値のレベルが下がるはず)。
しかし、これを見て、オーディオ製品として見た場合、本当にこれでいいのか?という疑問を持ちます。
たとえば、80Hz程度までしか再生しないようなスピーカーシステムは結構あります。
自作でも小さなものはこの程度の場合が多いでしょう。
ローエンドが80Hzだとすると、ハイエンドは5kHzまで下げなければいけないのか?
そうすると、倍音領域の再生が難しくなってきます。
これでは弦楽器の音色差がまったく分かりません。
オーディオ装置として評価する場合にハイエンドで絶対に必要だと思うのは10kHzを超えることです。
10kHz程度なら、自分の衰えたはずの耳でもはっきり聞き取れます。
12.5kHzだと、聞こえることは聴こえますが、中域よりレベルを下げていくと曖昧になります。
たぶん、このあたりが音楽再生に絶対に必要な再生周波数の最低値でしょう。
若い人なら16kHz程度はふつうに聞こえるので、更に高いほうがいいことは間違いないでしょう。
5kHzで切れてしまったのでは、耳のいい若い人には役立ちません。

そうして考えていくと、音楽再生を前提としたオーディオ装置の場合、ローエンドに関係なく適切なハイエンド周波数があるのではないかという疑問が出てきます。

私の32Hzの法則(32Hzはちょっと気合を入れて大きめの箱をつくるがふつうは33Hzの法則で十分)を当てはめると、上限が12.5kHzという数字が出てくるので、これが、最低でも必要な数字なのだろうと思います。
つまり、40万の法則からすると、オーディオ装置のローエンド周波数は32Hz以下が適当ということになり、小型スピーカーは概ね40万ルールでは不合格になります。
どのようなスピーカーでも12.5kHzの高域くらいはふつうに再生してしまうのですから、40万の法則は、すくなくとも低域側は32Hzくらい再生しろよ、という暗示になるのでしょう。
結果として私の提唱していた33Hzの法則は、意外にいい線をいっているのかもしれません。

私のばあい、箱庭オーディオを提唱しているので、ちょっと贅沢な箱庭が32Hzでしょうか。

庭園オーディオを目指している人はこの程度ではとうてい不足でしょう。
やはり庭園オーディオを目指すなら30Hzより下、できる限り20Hzに近いところまでは再生できなければ駄目だろうと思います。
そういうことをするとコストがうなぎのぼりになるので、そこまで望まないなら庭園のような部屋でも箱庭オーディオのほうがいいのかもしれません。
部屋が良ければ箱庭オーディオだってそれなりの音がするのですから。

Commented by tk13 at 2020-11-08 11:39
いつも楽しみに拝見しています。
「40万の法則」ですが、長岡先生は40万ではハイ落ちローブーストでアンバランスな音だと主張していました。昔(1970年代?)、40万ではなく50万だ60万だと論争があったらしいです。長岡先生は80万が実際(市販スピーカーや音楽ソフトのf特性)に近いと述べていました。さらには長岡先生本人がキリの良い数字が好きなのでいっそ100万説を主張したら(小型SPや歌謡曲などにはピッタリとのこと。ハイ上がりだという批判を含むようです)誰も賛同してくれなかったそうです。
個人的には「50万」でしょうか。40Hz~12.5kHzを確保し、もう少しだけワイドレンジを狙いたいです。33Hzなら約16kHzです。自分で設計・製作したSP(9㎝フルレンジ、長岡式ダブルバスレフ)はちょうどその範囲になりました。33Hzが少しでも出ているのと全くないのでは別モノのように聴こえる音楽ソフトがあると認識しています。
Commented by mcap-cr at 2020-11-08 12:17
> tk13さん
いつもお読みいただいてどうも有難うございます。
グラフに書いてみると40万ではどうもまずいんですよね。
ただ、ローを20Hzにするとハイが丁度いい感じです。
長岡先生の80万説はもっと実態に合っていますね。
ご指摘の50万だと32〜15625Hzとなりもっと実態に合っているように思います。
ローの出ない小型だと、これでも実態に合わないのでそういうものは100万説が良さそうに思います。
100万説だと、80Hz〜125kHzとなって、メジャーなポップスにはぴったりなのかもしれません。
口径とローエンド×ハイエンドの関係は何かありそうな感じがします。
33Hzの効果は、知ってしまうと、念の為あったほうがいい、と思うようになりますね。
長岡式だと、うるさく感じるあたりのレベルが下がる代りにローエンドが伸びるので、好ましく感じる人が多いのではないかと思います。長岡先生は、そういう音造りを目指したのかもしれません。
Commented by Grigri at 2020-11-08 17:23
 ローエンドω周波数とハイエンドω周波数を掛け合わせて、40万という定数を求める方法の他に、ハイエンドω周波数をローエンドω周波数で割って、限りなく1,000に近いほど良しとした評価は如何でしょうか。
Commented by mcap-cr at 2020-11-09 05:35
> Grigriさん
ハイエンドをローエンドに比例させるという考え方ですね。
40万の法則の真逆ですがありだと思います。
20キロヘルツ超の意味と扱い方を考えなければなりませんね。
Commented by muuku at 2020-11-09 07:59
経験則に基づいた法則や考えを簡単に伝えるのは難しいですね。伝えたい「本当の意図」が伝わらない可能性が多々あるように見受けられます。(提唱者が意図的そうしている場合もあるかもしれませんが)

以下の考えも提唱者の意図と合っていないかもしれませんが、40万の法則は帯域の中心が630Hz(√40万)でこれを中心として低域側と広域側をバランスさせるというものです。
これで等ラウドネス曲線(3千~4千Hz付近の音に感度が良い)や楽器の周波数、言語における周波数とか人間の共振周波数とか「人間工学」から見た周波数特性についての考え方があると言うのを知るきっかけになりました。

話がそれましたが、「33Hz(32Hz)の法則」も伝えたい意図と根拠を明確にしておかないと将来、意図しない解釈をされないとも限らないのではと思った次第です。大きなお世話ですねはい^^;
Commented by mcap-cr at 2020-11-09 10:41
> muukuさん
40万の法則は、その意図が私にもよくわかりません。
云っていることは分かるのですが根拠が何かといわれると実感が湧きません。
中心周波数というのも分かるようなわからないような、バランスと云っても、人間の可聴帯域を考慮している訳ではないし...
面白い考え方であることは確かなので、尊重していますが、ハイファイオーディオという観点から見ると、40万ではないのかなと思います。
これが、音楽の周波数分布を全域に亘って積分し、その中心周波数を求めるとかだったら面白いと思います。
33Hzの法則は、有名になることはないと思うので、解釈がいろいろあってもいいのかなと思います。
結果として、上級箱庭オーディオのガイドラインを示しているだけなんですが。
by mcap-cr | 2020-11-08 06:19 | オーディオ一般 | Trackback | Comments(6)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。