2020年 11月 14日
日本音楽コンクールの放送が始まりました(ピアノ部門)
カセットは音が悪かった...(アカイのGX-2000という高級機を使っていたのですが、あたりまえか)
FMって結構音がいい
CDにならない生の演奏会の録音はCDとは全然違う味がある
先日、マーラーの特集をしていたときに聴いたベルクのヴァイオリン協奏曲の録音が素晴らしく感じました。
FMは高域もCDより伸びていないし、ノイズレベルも高いのですが、おそらくダイナミックレンジをほどよく圧縮してあって、箱庭オーディオにマッチしているのだろうと思います。
ダイナミックレンジがほぼそのままの録音だったりすると(24ビットならありかも?)、ふつうの部屋では、ほとんど聴こえない部分が多くなります。
そこで、ヴォリウムを上げると、次はピークでスピーカーユニットを飛ばしてしまう...というような事故も起こりそうです。
FMくらいのダイナミックレンジが箱庭オーディオにちょうどよいのでしょう。
11月12日からFMで日本音楽コンクールの本選の放送が始まりました。
初日はピアノ部門です。
本選には4名が出場。
下記が放送されました。
ショパン「ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11 「第2楽章(途中から)」、「第3楽章」」
(ピアノ)荒井玲奈、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)渡邉一正
(13分19秒)
サン・サーンス「ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22 「第1楽章」、「第3楽章」」
(ピアノ)三浦颯太、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)渡邉一正
(18分46秒)
ショパン「ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21」
(ピアノ)山縣美季、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)渡邉一正
(32分26秒)
サン・サーンス「ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22」
(ピアノ)望月 晶、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)渡邉一正
(25分27秒)
~東京オペラシティコンサートホール~
一位と二位を除くと放送されたのは一部だけです。
全部放送してほしいと思うのは自分だけではないでしょう。
残念ながら一部だけ聴いてもよくわかりません。
やはり、曲全体の組み立てが重要な気がします。
聴けないよりはいいですが、あと30分ちょっと長くすれば全部放送できるのに...
あるいは放送日程を数日追加すれば良さそうなのですけど。
皆さん流石に見事です。
どこでどう審査員が優劣を付けたのか分かりませんが、二次予選の得点も考慮されるようなので、聴衆賞(岩谷賞)以外はなんとも云えません。
自分には、好みの順位を付けるのも困難ですが、やはり、放送で聴いたのでは、生で聴いたほどの実感はわかりません。
昨年、今年と東京音楽コンクールのピアノ部門本選を生で聴いたので、生で聴く重要さを感じていました。
ただ、最近は、弦楽のほうをもっと聴いているので、13日に放送した(まだ聴いていない)ヴァイオリン部門のほうが好みの差を判別しやすいかもしれません。
聴いてみて思うのは、やはり皆さんが一位だったらということです。
どうしても順位が付いてしまうのは避けられないでしょうが、今後の活躍がこの順位によって決まるというのは面白くありません。
勝者は勝者でおめでたいことですが、それ以外も順位を付けなければいけないので順位が付いてしまっただけのことかもしれません。
曲目の方はショパンとサン=サーンスで、他にもあったのかもしれませんが、皆さんの選曲は全部で3曲でした。
ショパンの協奏曲は、個人的にはさほど好きではありません。
というのは、オーケストレーションがいまひとつ自分には面白くないからです。
自分にはちょっとわかりにくい曲です。
ブラームスとかやってもらえたらわかりやすいですが、時間が限られているので無理なのでしょう。
サン=サーンスのほうは、なかなかわかりやすい感じがしました。
但し、演奏者の好みの順番は、分からないくらいの差しかありません。
強いて云えば、望月さんの演奏のほうが楷書的で粒立ちがよく、三浦さん演奏がいくぶん行書的に感じました。
でも、その場で全曲聴かなければ、好みの差もわかりません。
皆さん、お疲れになったと思います。
これからが本番と思いますので、長い演奏生活の充実を期待しています。
性善説を前提としたいのは山々ですが、このご時世性では悪説を基本にしないとダメなのでしょうね。
公開情報には師弟関係も明記して、師弟関係者は該当者の審査から外れる位すれば(これもやろうと思えばバーターで相互に点数入れ合うことは可能ですが)まだ業界として危機意識と自浄作用(変換で出てこない^^;)が働いているのかもしれません。
ブラインド審査も考えましたが、現実的では無いし、審査員もプロですから、演奏曲が事前にわかっていれば演奏者を当てることは出来そうです。
どの業界もそうですが、人間、悪いことに本当に頭が回るものです。多分いたちごっこですが真剣に考えないと業界そのものが衰退していくことになりますよね。
日本音楽コンクールはわりと詳しく公開されているようですね。
そういう意味で審査体制は評価できます。
ただ、いかに審査員と云えども予断をゼロにはできないでしょう。ある出場者とは特別な関係があって、贔屓しないようにと気をつけるとマイナス側に振れてしまうなんていうこともありそうです。
師弟関係は、上記のように厳しい側に振れすぎる場合と贔屓する場合に分かれそうで微妙な感じです。
私は、指揮者とコンサートマスターに採点に加わってもらうのがいいと思うのですけどね。
やっぱり一緒に演奏した人にしかわからない部分を評価するほうがいいように思います。
指揮者もどの演奏者とも同程度の接触しかないような人を選ぶ必要がありますね。
レギュレーションを見るに、※カデンツァは自由、とありますから、勇気のある選手は自作のカデンツァをぶつけてくる人があっても良いのではないか。傍観者は勝手な夢想をしてしまいがちです。
全部を聴いてはいないのですが、バイオリンのほうがピアノ部門より才能を感じさせる方がいらっしゃる印象です。
サン・サーンスの2番は久しぶりに聴きましたが良い曲です。収穫でした。
課題は二十数曲もあったのですね。
ピアノとヴァイオリンの比較は難しいのですが、私は、ピアノのほうが難しいのかな、と感じています。
ピアノは、音楽を支える楽器、ヴァイオリンは、音楽を支えるよりも、ソロのほうが目立つ楽器と思います。
ピアノは、目立ちすぎてもいけないし、周囲に目を配らなければいけない。
ピアノのいいところは、単独ソロで感動させる力だと思います。
才能の比較は、ゲスな私には無理でした。

