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はこにわオーディオ工学研究分科会 (旧名: バスレフ研究所)

現代音楽

今朝我が家のFM放送の受信状況についてとんでもないことに気付いてしまいました。
今朝見たら、アンテナ端子が外れていました。
アンテナ線は、ケーブルテレビの端子からラジオレコーダーの端子まで5C2V線で繋いでいました。
40年前は、アンテナ線に3C2Vを使うと減衰が大きいので5C2Vを使えと云われていました。
しかし、5C2Vは太くて使いにくい。
室内の延長は3C2Vのほうがいいような気がしていました。
接続部のL端子が、倒したときに外れたようです。
ああ〜やっちゃった〜...
と思いましたがとりあえず聴いてみよう。
あれ?ノイズもなくちゃんとした音です。
ひょっとすると、いままで、アンテナなしで聴いていたということかな?
そういえば、ケーブルテレビの説明では周波数が変わるはずでしたがそうなっていなかった。
結局ケーブルテレビのアンテナ線は役に立っていなかったようです。
そして、電波が強いので、アンテナがなくても何の問題もなく受信していたようでした。
マルチパスも感じないのは、むしろアンテナがなくて、反射パス側の受信感度が低いせいなのかもしれません。
そういえば、スカイツリーが遠くに見えます。
あの塔は高いので、電波がしっかり飛んでいるようです。
アナログなんですが、こういうこともあるのですね。

日本音楽コンクールの放送の最後が作曲部門でした。
作曲といっても、最近は芸術音楽と商業音楽を分けていて(個人的には上から目線で尊大だと思うが)芸術音楽のほうです。
芸術音楽、というより、芸術は、伝統芸能ではダメだそうで、常に変化することを求められています。
そういう変化のカテゴリーとして芸術音楽のなかに現代音楽が出てきています。
これも、聴けば何となく現代音楽だなとは感じますが、定義というのは、難しそうで、インターネットで検索してもよくわかりません。
音楽コンクールの作曲部門は、芸術音楽なので、こういう現代音楽のようなものが主流のようです。
現代音楽といえば、昨年は、東京芸大と東京音楽大とで、作品を聴きました。
私はひねくれているせいか、こういう肌触りの悪い現代音楽が嫌いではありません。
むしろ素直なのかもしれず、こういう変なのがあってもべつにそれはそれでいいと思っています。
もちろん、天皇陛下の写真を焼いたり、『マヌケな日本人』とか書いたりして、それを芸術と言い張るのは狂っていると思いますが、何らかの理屈によって、今までにないことに挑戦して仕上げた作品は、傾聴に値すると思います。

今回は、今年の1位から3位と、2018年の1位と2位とが放送されました。
20分以下の作品というのがルールだそうで、13分から19分くらいの作品が演奏されました。
演奏された場所は、オペラシティではなく、NHKのスタジオです。
オペラシティで演奏しても集客できないと考えたのかよくわかりませんが。
おかげで、録音は、オペラシティでの収録とは段違いの良さで、低音はもりもり高音は、キラキラと散乱し、それがあちこちにぶつかって攻めてくる感じです。
どの作品が素晴らしいか、なんていうことは、全く分かりません。
すごく悪い言い方をすれば、どれも同じように聴こえました(作曲者の方ごめんなさいい)。
それは、今回の作品に限らず、藝大で聴いた作品も、東京音大で聴いた作品も含めてのことです(ますます申し訳ありません)。
その一方、どれも悪くないというか、むしろ好きです。
耳に心地良くない刺激ですが、オーディオ的には面白い。
ただ、どの作品も何か一定の原理があって創られているように感じるのは、現代音楽がすでに伝統芸能化しているということなのかもしれません。
大雑把な説明では戦後の作品のようなので、そろそろ伝統芸能化してもおかしくはありません。
こういう作品が、CDとして販売されることはあまり無さそうですが、放送で聴けるのはいいことだと思います。
何が言いたいのか分からなくなってしまいましたが、こういう作品こそオーディオマニア向けのような気がします。
オーディオマニアよ、現代音楽を聞きましょう!

by mcap-cr | 2020-11-21 07:58 | 音楽・コンクール | Trackback | Comments(6)
Commented by Grigri at 2020-11-21 09:12 x
 聴衆を前にした演奏会と、音楽の表現を主体とした場合の楽器のレイアウトが異なります。
 又、演奏会と録音を音源を作る場合も同様に異なります。会場の残響量が人為的に調整されてマスプロ化されたひな壇構成の方が、特殊な様な気がしますね。欧州の音楽ラジオ中継や原盤制作プロダクションが優れているのは、1949 年からドイツの音楽大学で始まったトーンマイスター教育によるものだと思います。
Commented by タカ派の麻酔科医 at 2020-11-21 09:15 x
武満徹さんは、現代音楽の枠の中なのでしょうか?秋庭歌のCDは面白かったです。
Commented by mcap-cr at 2020-11-21 09:46
> Grigriさん
トーンマイスター教育というのがあるのですね。
古い録音にいいものがあるのは、初期の教育が良かったのかもしれません。
スタジオ録音は、音楽ホールよりも残響が調整できるのでいい場合があるのだと思います。
この場合は、気合を入れて録音するものでもなかった(売り物ではないという意味で)ので、シンプルにいい録音ができたのかもしれません。
現代音楽のことはよくわかりませんが、ひょっとしたら作曲家がレイアウトまで指定することもあるかもしれません。
むしろ作曲者がオーケストラのレイアウトまで指定するのが正しいような気がします。
Commented by mcap-cr at 2020-11-21 09:52
> タカ派の麻酔科医さん
武満さんは、日本人の中で珍しくワールドクラスの現代音楽作曲家のようです。
秋庭歌は知りませんでした。
今度CD買うときに探してみます。
Commented by tincan at 2020-11-21 10:31 x
アンテナも付けずにノイズレスな受信ができるなんて、素晴らしい電波環境です。会長のお住まいが高層で、且つスカイツリーが高く、強電波であることが原因でしょう。羨ましい限りです。こちらの環境は送信塔から3~4キロ位の近くですが、一般の2階屋ですから地面が近く、その反射がマルチパス的悪さをしているそうです。ある方に測定をしてもらったところ、そういう結果が出ました。
NHKにはデジタルで送信してもらえば良いわけですが、廃止の声も聴くラジオ界、そんなデラックスな事して貰えるわけがないですよね。FMをあらゆる悪因子から除き受信するためには、宇宙空間にでも出るしかありません。
Commented by mcap-cr at 2020-11-21 13:10
> tincanさん
私の住まいは中層階なのですが、地面が10m?くらい高いので、中層階のなかでは高い方かもしれません。
スカイツリーは出力が大きいうえに、距離にして4kmほどしか離れていないので条件が良いのだと思います。
マルチパスを感じないのは、見通せるからだと思いますが、アンテナがない(機能していないというか)というのは精神衛生上良くないですね。
若い人は既にテレビ不要になってますし、テレビを捨てる人も増えてきてますから、今後、ラジオよりもテレビのほうが廃れていくだろうと思います。
インターネット放送には移行していくでしょうね。

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。
by MCAP-CR

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