ラズパイをNAS化しても遅いようです

昨日LANの速度が遅い問題についてを少しだけ検証してみました。

通信速度の上限は、下記くらいだろうと思います。

1Gbps=128MB/s

100Mbps=12.5MB/s

概ねと書いたのは、GとMの定義がよくわからないからです。

コンピュータは2進法計算するので（量子コンピュータは違うらしいが）ｋを定義するのに、k=1024（1000に近いところで2の10乗）としていましたが、主記憶装置（RAM）を除く、ストレージ製造業界は、k=1000を使っていました。

これが一般化されたので、k=1000とk=1024という二重基準が確立されてしまいました。

Linux OSでは、かつて使用していた

1MB=1048576B

を

1MiB=1048576B

と表記し、新しい呼び方のMBと区別しています。

Windowsでは、MiBを使わずに、同じ定義での1024を基準とした表記をMBで表示しているので、ストレージの容量と、実使用状態での容量が違う数字になってしまっています。

このMiBのような表記は、私も気にしておらず、ストレージ容量を表すときは、k=1000で、それ以外はk=1024として理解していたので、特に混乱はしませんでしたが、一般的には、ストレージの容量は表記より小さい、と思われていたみたいです。

ですから、転送速度の数字に戻るとGbpsとかMbpsという言い方がどうもよく分からなくなります。

転送速度も、MiB/sで表記してくれるとわかりやすいのですけどね。

ということで、とりあえず、1Gbps=128MiB/s、100Mbps=12.5MiB/sだと仮定して書いています。

いまメインに使用しているPCは、CPUにRyzen 7 PRO 2700Uを使用しており、昨日転送速度を検証したPCは、Celeron N3450を使用した遅いものです。

その遅いPCを使ってRaspberry Pi 4のSAMBAサーバ (Volumio)にファイルを転送したら、わずか4.5MiB/sでした。

しかし、RyzenのPC (MX Linux)からCeleronのPC(Fedora 33)にファイルを転送したら、速度は72MiB/sでした。

ひょっとして、Ryzen PCからRaspberry Pi 4のSAMBAサーバに転送すれば速いかもしれないと思い、試してみると、およそ22MiB/sの転送速度だったので、途中に100Mbps(12.5MiB/s)のボトルネックが存在しているのではないことは確認できました。

単にラズパイの処理が遅いだけだったようです。

ラズパイでNASを構成しても遅そうだと云うことが確かめられたので、ラズパイのNAS化はコストに見合わなそうです。

ただ、VolumioをNASにした場合、音楽再生中でもそうでなくても転送速度に差が出なかったので、年中無休の音楽サーバとして併用するならいいかもしれません。