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テーブルタップの固定

昨日、テーブルタップの固定はよろしくないというコメントを頂きました。
せっかく非公開コメントで頂いていたのに、気付かず回答してしまって申し訳ございません。
しかし、気になったので調べてみました。

テーブルタップは、正しくは電気用品安全法の『延長コードセット』と云うようです。
JIS C8303のマルチタップという名称もあるので、こういう用語が複数あるものは、どうもよろしくありません。
電気用品安全法には、延長コードセットの固定は禁止、という直接的な文言は見つけられませんでした。
JIS C8303 (リンク)のマルチタップの定義に『固定しないで使用するもの』という記載があるので、ここからテーブルタップの固定は禁止、という解釈が出てきたのかもしれません。
ここが『固定して使用することを禁止されているもの』と記載されていれば、マルチタップ全般に亘って固定禁止と解釈されることになりますが、『固定しないで使用するもの』では『恒久的に固定せずに使用するもの=仮留して使用することが可能なもの』という解釈も可能なので、定義がはっきりしません。

テーブルタップ製品は、2012年にPSE法(電気用品安全法)の規格が改正され安全性が強化されましたが、そこにも『固定』に関する項目はありません。

まず、現在のテーブルタップ製品の一部には、留めるための、だるま穴が後ろに開いているので、そこをネジなどで引っ掛けることができます。
マグネットが付いていて、スチール製のデスクにくっつけられるものもあります。
すなわち、固定することを前提とした製品となっています。
ますます分からない。
どうも『固定』という言い方が良くないようです。
こういう用語は人により、解釈により、意味が変わってきます。

米国ではどうなっているのか、NEC(National Electric Code)を調べてみましたが、テーブルタップに相当する"power strip"とか"power bar"という用語は見つかりませんでした。
一般の情報を調べてみると、『固定』という用語に相当するものに、"mount"と"install"の2種類の用語が見つかりましたが、一般にはどちらも使われているようです。
NECでは、"receptacle"(コンセント)には、"mount"という用語を使っています。
一般情報の検索では、ふつうに"mount"という用語をテーブルタップに対しても使っており、メーカーの取扱説明書を含めて、"mount"する方法がたくさんヒットします。
このなかには、当然ネジ止めという方法も説明されているので、どうも『テーブルタップの固定=違法』という単純な図式にはならないようです。

結局結論とは云えないのですが、テーブルタップは壁コンセントの定義に適合しないので、壁コンセントとして恒久使用することが禁止されているという意味なのかと解釈しました(自信なし)。
おそらく、『固定』という用語がいろいろ解釈できるので、こういう状況なのだろうと思います。
こういうのは、明確に法令に記載してもらわないと一般にはわかりません。
ひょっとしたら、どこかに記載されているかもしれませんが、それは一体どこなのでしょうか?

注:
非公開コメントを頂いていたので、それに対する注釈です。
この記事のはなしは、テーブルタップの固定であってケーブルの固定の話ではありません。
昨日のコメントにも書いたのですが、電線をステープルで固定するのは違法です。
テーブルタップをどこかに引っ掛けるなりくっつけるのは問題ないようですが、コンセント代わりに使用するのは明確に違法です。
また、延長コードを使うのに電気工事士の資格は不要です。

Commented by muuku at 2021-09-18 10:11
昔の聞きかじりの知識でしたねすみません。
ネットで調べただけですが「電気工事士法」(電気工事士法施行規則第2条第1項)では配線器具を造営材その他の物件に取り付け、若しくはこれを取り外し、又はこれに電線を接続する作業(露出型点滅器又は露出型コンセントを取り換える作業を除く。)とあり、このことからも「取り付け=固定」はNGとなった可能性がありそうです。(資格があれば良いのか?)
電気工事士資格をお持ちの方がいればハッキリするのでしょうか?ネット検索ではどうも明確な答えがみつかりませんね。
Commented by mcap-cr at 2021-09-18 11:34
> muukuさん
こちらこそお礼をしなければなりません。
安全第一ですから。
自分としては安全に不安がないと思ってやったことでも、法令上問題があるならただす必要があります。
電気事業法の工事の定義については、結構緩かで、個人でするようなことで工事に該当することはすくなそうです。
法律がいろいろあって、電気専門家でなければわかりませんね。
アンプの着脱用電源コードなどは、アンプの一部として同時に供給すれば付属品なのでひとつの製品としてPSEの認定を受けますが、別に購入すると、別々にPSEの認定が必要となるようです。となると、アンプの電源コードを変えたらPSEが無効になるのかな?
Commented by muuku at 2021-09-18 12:08
PSEや技適(無線基準認証制度)を受けていない製品でも通販で普通に買えてしまうので意識して確認しないとBluetoothを使った中華製品等は無自覚に使ってしまう可能性はありそうですよね。
Commented by mcap-cr at 2021-09-18 13:18
> muukuさん
PSEの他に、CEやUL適合の製品があるので、これらの扱いには注意が必要ですね。
安全上はCEやULで問題ないのですが、国内法があるので、それに適合していなければなりません。
正規の輸入代理店は、CEやUL認定製品でも国内でPSE認定をとると思いますが、並行輸入だと問題が出そうですね。
中華製品などは、CE、UL、PSEが全部書いてあったりします(本当かな?)。
技適の問題は多そうですね。
by mcap-cr | 2021-09-18 09:08 | 科学・工学 | Trackback | Comments(4)

生演奏を主とすれば、オーディオは箱庭で充分でしょう。