今晩深夜というか日を回った早朝に、TBSの『NEWSの全力!!メイキング』という番組でスピーカー製作をしますので、ご興味があれば、留守録でもしてあとでご覧になってください。
出演者が語らいながらスピーカーシステムをつくっていくので、語りが主で、スピーカー製作は刺し身のツマのようなものですが。
収録の様子を見て、レギュラーの2名もゲストも、感じが良くて、頭がいいと思いました。
この番組を見て、スピーカーシステムに興味を持つ人が、ひとりふたり出てくれば嬉しいですが、どうでしょうか?
作品の詳細は、放映後に私のウェブサイトに載せようと思います。
ラズパイオーディオについてはいままで何度か書いています。
ラズパイとは、Raspberry Piの日本語的通称です。
ラズパイは、小型のコンピュータ基板ですが、PC/ATでもMcIntosh互換でもありません。
ラズパイコンピュータは、Windowsでも対応するものがあるそうですが(経験なし)、通常は、Linux系のOSで動かします。
オーディオサーバーとして使用するには、VolumioというLinuxのディストリビューションがあり、簡単な説明通りで動きますが、コンピュータが得意でない(WindowsやMcIntoshしか知らない人を含む)には、少々敷居が高いシステムかもしれません。
ふだんからLinuxシステムを使っている自分のような人にはとっつきやすいシステムで、汎用コンピュータであり、教育に使用することで特別に計らわれているため、非常に安価です。
高級CDプレーヤーは、ふつうにん十万円しますが、ラズパイシステムは、コンピュータ基板、DAC基板、筐体等含めても1万円を少し超えるくらいで組立てることができます。
この他に音源を貯めておくのに、HDDやSSDなどのストレージと、CDからリッピングするためのパソコン(Linuxシステムなら最安値のパソコンで良い)が必要になりますが、どれだけ頑張っても、高級CDプレーヤーよりもずっと安価にシステムを組むことができます。
ただ、いかんせん敷居が高い...
オーディオ機器としてまとめて組立てられたものを購入できれば簡単ですが、いまのところ、オーディオ趣味者には、年配者が多いようで、ますます敷居が高くなっています。
ラズパイシステムの難関ポイントは下記の通りです。
(1)Linuxはとっつきにくい(慣れればWindowsより使いやすいと思うのですが...)
(2)ちょうどいい筐体が売ってない...
(1)は、コンピュータの問題なので、Windowsでもコマンド操作ができる人には難しくないでしょう(Windowsではコマンドでできることが極めて限られていますが)。
しかし、コマンド、というと、『何それ?食えるのか?』となってしまうかもしれません。
コマンドが使えないと、システムをカスタマイズできないし、トラブルが発生したときに直すことができません。
(2)は、筐体キットが販売されていれば、おおむね解決可能なものです。
数日前に、ある方から頂いた自作キットは、この可能性を示唆しています。

写真にはラズパイシステムが2つ写っていますが、右側は、私が改造した100円ショップの木箱、左側が頂いたキットを組立てたものです。
実際にはラズパイで火事になる可能性は考えにくいですが、木製の筐体は、あまり安心感がありません(周囲に可燃物があれば不燃性の筐体でも同じようなものだが)。
左側のキットは、ラズパイ基板とDAC基板が二層構造で収められており、CPUの冷却ファンも付いています。
左側のキットのほうが圧倒的に汎用性があり、キットとしても売れるものです。
問題は、キットをつくるのに、専用の工具がないと、コストが大きくなってしまうことです。
必要な人が多ければ、どこかの工場に共同発注できますが、少数ではコストが嵩むばかりです。
一般的に販売されている筐体は何が問題かというと、DAC基板を取付けられなくなることです。
ラズパイ基板の構造の制約により、DAC基板を付けると大きな放熱器がつけられないため、発熱により処理が停止する可能性がゼロになりません。
音楽を聴くときに『止まると嫌だな』などと考えていたらせいせいしません。
ということで、DAC基板をケーブルで繋ぐ必要があるので、市販の筐体が使えない、というオチになります。
でも、こうした敷居を乗り越えれば、ラズパイの音はDACの質だけで決まるので、非常に有利です。
CDプレーヤーは、CDにレーザー光を当ててその反射を二値化して読み込むものですが、読み取り時のエラーは、決められた補正をして処理します。
読取りエラーの大小によって、音が変わってしまいます。
したがって、エラーがなるべく生じないよう、アナログ的な工夫をして、エラーを極限まですくなくするのが高級プレーヤーの力です。
ラズパイ+DACの場合は、リッピングのときに、冗長化検証するので、エラーはありません(エラーがなくなるまでリトライする)。
読み込めない部分があれば、元のデータがそうなっているのだとして処理しますが。
エラーゼロは、高級機器を凌ぐ優位性があります。
しかも価格は二桁以上安い。
原理的に有利なうラズパイシステムは、是非とも経験して頂きたいと思います。
自分も本当は、Linuxコミュニティのように普及に向けて努力しなければならないのですが。
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