やはり昔つくったアンプを使おうか

最近のコロナ騒ぎで体温計を使うことがありました。

我が家には、正体不明の表面測定型、耳に突っ込むタイプ、脇に挟むタイプがあります。

しかし、脇に挟むタイプは、ピッという音が聴きにくいと妻が言います。

もうそういう年代になってきたんだ。

私は、まだそういう音は普通に聞こえますが、いつそうなってもおかしくありません。

オーディオ趣味におさらばするのはそういうタイミングでしょう。

最近はジャンク基板に凝っていましたが、昔作ったアナログアンプがあることを思い出しました。

Accuphaseを片付ければ出すことができます。

Accuphaseは、ずっと使ってきましたが、部屋がマッチしているとはいえず、かつてヤマハのローエンドプリメインと比較しても音の差を感じませんでした(過去記事)。

いっぽう半自作のアナログアンプのほうは、音の差を感じました。

音がいい訳ではないでしょうが、自分の未熟さによる僅かな低音ノイズがディザリング効果を発揮し（関連の過去記事１、関連の過去記事２：クーロンモデル）、また、放熱器が小さすぎてパワーチップの適温保持効果となり（関連の過去記事）、良い音に聞こえるのでしょう。

ちなみに、ディザリング効果とは、クーロンモデルの静止部分を避けるため、振動部分を常時稼働させることで、静摩擦による悪影響を排除する効果です。

実際の性能と評価が逆転する現象は、LPレコードのほうがCDよりもいいように聞こえるのと同じ効果のようなものだと思います。

オーディオが云々言っていられるのがあと何年かと考えてみると、自分の試行錯誤の結果行き着いた成果を使うほうが良さそうです。

その後は、試行錯誤しても、検知限界の誤差範囲内で、思い込みの議論しかできない場合が増えてくるでしょう。

自分を性能の悪い計測器に例える、性能の劣化が一線を超えたらもう潮時です。