デジタルアンプからノイズが

さきほどヴァイオリニストのパールマンのグラモフォン録音を聴いていたら高域がきつくて耳が痛くなりました。

聴き続けられないので、別のものを聞いています。

高校生の頃、あるオーディオ店の店員とレコードの話をしたとき、私は『グラモフォン盤は音が悪いがCBSソニー盤はいい』と云ったら、全く逆だと頭ごなしに否定されてしまいました。

両者は全然違うところを違う環境、違う音楽で聴いていたのでしょう。

いまは、私も生音の経験を積んでいるので、不自然な音で収録された録音が多数混じっていることを知っています。

しかし、当時は録音の仕方の知識もなく、良い録音機で録音したものの音がよいのだろうと勝手に思っていました。

そんなだから、オーディオ店員と変な会話をしたのだということが今ならわかります。

しかし、グラモフォンを聞くための音の鈍ったスピーカーが必要かなあ？

ちょっと本末転倒な気がしますが、オーディオなんか何でもありなのでまあいいか。

最近愛用のデジタルアンプからノイズが出ていることに気付きました。

ずいぶん高音のノイズみたいなのが出ていることには気づいていましたが、離れていると小さい音なので気にしていませんでした。

しかし、確認してみると、確かに高音のノイズが出ている。

10kHzは超えているだろう音です。

スペアナ持っていないので、測定は面倒ですが、これは見過ごすことができません。

このアンプは3000円もしなかったものですが、価格が低いからと云って下に扱うのは主義に反します。

電源の問題かと思い、コネクタ部分を触ってみると、ノイズの出方が変わります。

ヴォリウムを絞っても変わりません。

すなわち、パワーアンプのどこかからこのノイズが出ていることになります。

こうなれば、怪しいのは電源か、増幅回路かどちらかです。

増幅回路には手が出ないので、電源から先に対処してみようと思います。

電源は、昔と違ってトランスの整流回路ではなく、パルス電源です。

この機種に付属してきた電源が、素晴らしいものとは思えません。

ACアダプタタイプの電源は、売るほうには便利ですが、使うほうに不便です。

アダプタの端子形状が全部違うので。これに合わせなければなりません。

というか、どうしてああいうものは電流値に合わせて規格化しないのだろうか？

このアンプのノイズ問題の原因が、電源だとすると、結局、アナログ電源のほうが良いのかもしれません。

電源ノイズというと、商用電源に入るわずかな（無視できるほどの）ノイズに目くじらを立てる人がいます。

しかし、オーディオ機器の電源デバイスで発生するノイズのほうがはるかに大きいので、定量的には、商用電源のノイズなんか気にするに値しません。

アナログ電源の場合は、たとえ電源の基本周波数に高調波が乗っていたとしても、トランスで低減され、整流回路で低減されて高調波は小さくなります。

パルス電源だと、何かの不調があった場合はノイズが発生する可能性があるので、修理か交換しなければならないかもしれません。

しかし、アナログ電源は重いので、オフ会に持っていくには適しません。

トランスは重いからなあ。