演奏会に行くと感謝される？

昨日は、石川県在住の方から無事のお便りを頂きました。

本当に良かった。

昨日募金詐欺のことを書きましたが、募金詐欺の表向きは、本当の詐欺ですが、悪質な金儲け法人もあるので注意が必要です。

NPO法人という肩書きがあっても、募金の一定割合を収入にして豪邸を建てているという例もあるようです。

募金の処理にはお金が必要ですが、一定割合を中抜きするというような団体には決して募金してはなりません。

最低限必要な経費のみ差し引いて、自治体などに直接寄付するようなことをしないと、結局中抜きで、募金太りの連中を生み出すだけです。

募金詐欺だけでなく募金寄生虫も排除しなければなりません。

昨年大晦日に聴いたベートーヴェンの弦楽四重奏曲演奏会は素晴らしいものでした。

しかし、同時に考えたのは、興業としては経済的に成立していないことでした。

チケット料金は税抜1万円。

600枚売れたとして興業の売上は600万円。

会場費は100万円ほどはかかると思います。

かなりすくなく見積もった販売経費が50万円として、残り450万円を３チームで分配しても各チーム150万円。

実際にはどれだけ販売経費が必要かわかりませんが、５０万円ではとても足りないでしょう。

いったいどれだけ準備したんだ？と考えると、まったく人件費にもなりません。

クラシック音楽は、最初から興業としては成り立っていない。

これが現実です。

あのウィーンフィルにしても、通常は赤字で、舞踏会のときに収益を回収するそうです。

日本の演奏家の場合、チケット代が安いし、舞踏会もないので、演奏以外の副業で稼がなければ経済的には成立しないでしょう。

もちろん親会社が宣伝のために維持しているオーケストラであれば、給与で生活できるかもしれませんが（自分はそういう事情は知らない）。

これに関する話題として、チケットの販売ノルマがあるそうです。

だから、演奏者直々にご案内したりしなければならない場合があるのでしょう。

私からみれば、演奏者なんか天上の存在です。

そういう人々と直々に会話できるとか考えたことがありませんでしたが、実際には私のような雑魚の輩も大切にしなければならないようです。

こちらの動画ではそういう生々しい現実が語られています。

自分に出来ることは、演奏に感謝して、伝えていくことくらいでしょう。