ヤノフスキー指揮のトリスタンとイゾルデ

昨日は、東京春音楽祭のとロスタンとイゾルデを演奏会形式で聞きました。

ワーグナーのオペラは、あまり聞いたことがなくこれが2曲目です。

トリスタンとイゾルデは、前奏曲と愛の死が有名ですが、全曲通して聴いた人はあまり多くないかもしれません。

もちろん録音では何度も聞きましたが、録音で聞いても生演奏を聴くほどは集中できないので、生演奏でしっかり聞くことが大切だと思います。

演奏は、

指揮：マレク・ヤノフスキ

トリスタン（テノール）：スチュアート・スケルトン

マルケ王（バス）：フランツ＝ヨゼフ・ゼーリヒ

イゾルデ（ソプラノ）：ビルギッテ・クリステンセン

クルヴェナール（バリトン）：マルクス・アイヒェ

メロート（バリトン）：甲斐栄次郎

ブランゲーネ（メゾ・ソプラノ）：ルクサンドラ・ドノーセ

牧童（テノール）：大槻孝志

舵取り（バリトン）：高橋洋介

若い水夫の声（テノール）：金山京介

管弦楽：NHK交響楽団（ゲストコンサートマスター：ベンジャミン・ボウマン）

合唱：東京オペラシンガーズ

合唱指揮：エベルハルト・フリードリヒ、西口彰浩

音楽コーチ：トーマス・ラウスマン

でした。

もうこういう音楽がこういう演奏で日本でもふつうに聞けるのだな、としみじみ感じました。

素晴らしい演奏でした。

東京春音楽祭では、Buchbinderだけでなく、こういう演奏者もふつうに呼ぶことができるので、この期間内はクラシック音楽にどっぷりと浸かれます。

ワーグナーのオペラは、ほかの作曲家のオペラ作品とは違って、拍手を拒否します。

途中の拍手はもちろん、早過ぎる拍手もNGです。

拍手は作品の価値を損ねる、そういうことは、会場でアナウンスすべきでしょう。

今回は、１幕目が終わった時に早い拍手があり、気になった人も多かったと思います。

そして、最後は、静かに終わるのですが、やはり早い拍手が入り、ヤノフスキーが、拍手するなという合図を客席に出しました。

早い拍手をした人は、１幕で学べと思いますが、学べなかったようです。

早く拍手するより拍手しないほうが良い。

そういう常識を作るべきと思います。

そういう問題はあったものの、御年８５歳のヤノフスキーの綿密な指揮が作品の価値を上げていた素晴らしい演奏でした。