進化は正しい方向に向いているわけではない

昨日の朝は、新しいミニPCのセットアップが気になり0時過ぎに起きてセットアップ作業をしたのですが、結局その後ほとんど寝ることができず、寝不足でした。

しかしながら、IO DATAの小さなUSB無線LANアダプタのお陰でインターネット接続が可能になり、目的であったTurboCADによる作業ができるようになりました。

昨夜は寝不足のせいでよく寝ることができ、今朝は快調でした。

気になっていた図面はだいたいできたので、ほっとしたところです。

大した作業ではないにしても、AutoCADで他の人が作成して使いまわして改変を経てきたファイルを自分の目的に沿った内容に書き換える。しかも互換ソフトを使う。

そういうチャレンジでしたが、大分理解できるようになってきました。

購入していたTurboCADのバージョンは2021のDeluxeでしたが2ライセンス購入しても先日までほとんど使うことができていませんでした。

GWになんとか、スピーカーエンクロージャーの図面までは描けるようになったものの、仕事用のファイルは複雑でしかもサイズが大きいので、その後も苦戦の連続でした。

今回わかったのは、内部で使用しているブロックが別のファイルになっていることでした。

したがって、CADファイルをひとつだけで使い回すことはできません。

そのことがわかっただけで大きな進歩でした。

昔はドラフターに向かって手描きしていた図面ですが、いまは、こうやって使い回すことになります。

そして、その構造を理解しないと、めちゃめちゃなものが出来上がります。

見た目がなんとかなっていても、その内実は複雑な部品が絡み合って壊れやすいということです。

便利になればなるほどわかりにくくなって、ある意味不便になっていきます。

CAD図面なんかいくらでも詳細に描けるので、データサイズがどんどん増えてきます。

メーカーのサイトからバルブのCAD図をダウンロードして使うと、メーカーのロゴまで描きこまれています。

その分データサイズが増え、CADソフトが取り扱う情報が増える。

CPUの負荷が増える。

PCのスペックを上げなければならなくなる。

手描きの図面だったら、肉眼できれいに見える解像度まで描けばいいので、ずっと内容がすくないのに、工事に対しての価値は変わりません。

むしろ余分な情報を削ぎ落としてあるので、工事する側にとっては良いかもしれません。

今回購入したミニPCのCPUは5700Uと、そんなに遅くないものですが、操作にもたつくので、CAD図を扱うにはデータを小さくする工夫が必要でした。

こうして、世の中どんどん便利になり不便になっていく。

昨日の記事にピン留めした、Appleが旧来の製品を壊していく動画は、いずれ自分の製品が壊されるという予言でもあります。

進化は正しい方向ばかりではなく、同時に誤った方向にも進んでいきます。

いろいろできるようになって、『えっへん。どんなもんだ！』というのは尊大で自己分析ができていない卑しい人間のすることなのかもしれません。

気をつけなければ。