Window10 Homeリテールライセンスの復活

もう2年近く前のことですが、正規に購入したWindows10 Homeのリテールライセンスが使えなくなっていたことを書きました（Windowsのライセンス認証）。

このときの問題はちょっと面倒で、

(1)Windowsのライセンス登録を普段使っていないMicrosoft アカウントに紐付けていた（ような気がする）

(2)そのアカウントには全然ログインしていなかった

(3)アカウントの保存期間管理によりアカウントを削除されてしまった（推測）

(4)別のマザーボードにWindowsをインストールしたら撥ねられた（このライセンスは別のパソコンで使われていました．．．のようなメッセージだった←リテールライセンスのポリシーが変更されていたらしい）

というものだったろうと思います。

せっかく大枚はたいて購入したライセンスが使えなくなるのは悔しいので、2年ぶりに、元のマザーボードにWindows 11 Homeとしてインストールを実施しました。

結果として、今回ははじかれずにインストールできたので、その内容をメモします。

インストールしたマザーボードには、MX Linux 23.6がインストールされており、妻が使用しています。

MX Linuxは安定稼働しており、まったく問題ありません。

昨日は妻が出かけていたので、これを止めてWindows 11 Homeをインストールしました。

以下に手順を書きます。

(1) CSMを無効化し、UEFIを使用するようBIOSを設定変更した。

(2) UEFIで、MX Linuxが起動することを確認した。

(3) PCを停止し、Windows 11 HomeをインストールするSSDを取り付けた。

(4)MX Linuxを起動し、KDEパーティションマネージャーを使用して、SSDのデバイス割付を確認した(nvme0n1と確認)。

(5) MX Linux上で、下記コマンドを使用して、SSDを初期化した。

　$ sudo dd if=/dev/zero of=/dev/nvme0n1 bs=32MB status=progress

　最初は2GB/sと速かったが、次第に遅くなり、最後は400MB/sくらいになってしまいました。

　初期化のときにSSDの放熱フィンを触ると熱かったので、ファンで冷却しましたが速度は変わりませんでした。

(6) LinuxがインストールされていたSSDを取り外し、Windows 11インストール用のUSBメモリーを差し込み再起動した。

(7) 再起動時にDELキーを連打しBIOS設定を呼び出し、USBメモリーから起動するよう設定を変更した（BIOSを呼び出すキーは、マザーボードにより違います。DEL, F10, F2, ESCなどいろいろある。）。

(8) Windows 11のセットアップを開始した。

(9) ライセンスキーを入力した（キーは有効と確認され次に進めた）。

(10)途中で、インターネットに接続されていない、と表示されたので有線LANを接続して続行した（無線LANアダプタがあったがこの時点では認識されていなかった）。

(11)Windowsのログイン時に、その他のオプションを何度かクリックしたら、"iPhoneまたはAndroid..."のオプションが出たので、AndroidデバイスでAuthenticatorを起動し、画面のQRコードを使って認証すると、セキュリティをクリアした。

(12)設定項目を指定して先に進むと、MSI（マザーボードのメーカー）のドライバーの自動インストールが始まった。

(13)不要なソフトを削除した（最も重要なのはOneDriveを削除すること）。

(14)ここまでで、画面の色がおかしくなったり、画面が消えたり、とても使える状態ではなかった。(グラフィックは、AMD Ryzen 5 5500GTという標準仕様です。)

(15)再起動すると、Windows Updateも継続していた。

(16)Windows Updateのために何度か再起動したが、結局画面の色がおかしくなったり画面が消える（画面が真っ黒になりしばらくすると復活する）問題は修正されなかったので、使えるレベルには至っていません。Windowsを使う必要はないのですが、そのままライセンスが無効化されたままでは悔しいので意地でやってる感じです。

さて、ほかに気づいたことを書きます。

何度か再起動したら自分がキーを打ち込んだ直近にある無線LANルーターではなく、最近使用している別室のアクセスポイントにつながっていました。

やはりWindowsはデータを盗んでいるようです。

品質が悪い上にスパイ機能付きか．．．

このプロセスは、かつてのOSインストールと比べると、かなり難しくなったと思います。

Linux OSのインストールは、ライブUSBで同じOSを起動し、そのツールを使ってインストールし、ソフト会社のアカウントにインストールする必要もないので、ずっと簡単です。

かつてのLinux OSは、ソフトを選んだり、パーティションを自分で考えて切ったりするなど指定事項がたくさんあったのですが、今は、Windowsよりもずっと分かりやすく簡単になったし、プライバシーを考慮せずに代理がインストールすることもできるので、むしろWindowsよりも一般向きになりました。

Windowsを使うにはマイクロソフトにプライバシーを提供するが、Linuxを使用してもプライバシーは守れるということは、一般には全然認知されていません。

洗脳とは恐ろしいものだなと思います。