カテゴリ:科学( 29 )

昨日は、沖縄県の翁長知事が亡くなったとのことです。
ご冥福お祈りいたします。
その前日には俳優の津川雅彦さんが亡くなったとのことでした。
津川さんは最近は拉致問題の啓発ポスターでしか見かけていませんでしたが、ボランティアでされていたそうです。
どうも有難うございました。
ご冥福をお祈りいたします。

本日は長崎に原爆が落とされた日です。
追悼の式典には国連の事務総長が参列されたとのことです。
本来、原爆は落としたほうが反省しなければならないはずですが、落としたほうの米国は、戦争を終結させて多くのアメリカ人を救った、と正当化しているそうです。
いまさらアメリカに文句をいう話ではありませんが、国連事務総長は、アメリカに反省させるよう働きかけていかなければ核兵器はなくなりません。
実質的には、核兵器を無くすより使わせないというのが今後とるべき方針でしょう。
現実に、現在の日本は、アメリカの核で守られています。
すべての国で廃棄しなければ核兵器はなくなりませんが、それでも、別の兵器を使って戦争が起こるので、戦争そのものを起こさないように変えていくのが正しい筋道でしょう。
気が付いたら所持していた兵器と軍隊は必要なかった...となる日まで。
原爆やその他の兵器で亡くなられた方々に哀悼の意を捧げたいと思います。

話は変わって、7月25日の記事(TSパラメータ)のところで、専門家の方から資料を頂いたことを書きました。
また、その他にインターネットで情報を得て、電気的シミュレーションの勉強をしています。
旅行の飛行機の中で四苦八苦していたのですが、バスレフが理解できないので、まずは密閉型について、確認してみました。
電気は苦手なので、頂いた情報、インターネットでの情報の他に、教養部時代の物理の教科書を引っ張り出しての再勉強です。
少年老いやすく学成り難し...とは、よく言ったものですね。
物理の教科書には、磁場の変化と電流との関係について記載されています。
とりあえず、得た情報から書いてみた密閉型の等価回路は下記の通りです。
a0246407_16364624.png
ここで、キルヒホッフの法則を適用すると微分と積分の混じった方程式を得ます。
a0246407_16365358.png
このままでは見にくいので、両辺を時間で1階微分し、Lの項を左辺に移行すると下記のとおりです。
a0246407_16365984.png
これで、運動方程式と形が同じになりました。
運動方程式は下記のとおりです。
a0246407_16370783.png
バスレフと違って、質点がひとつしかないので、運動方程式はこれだけです。
とりあえず、電気的シミュレーションと運動方程式との比較をしてみました。
a0246407_16371441.png
ここまでは、なるほどねえ~。
と、納得しました。

問題はダクトです。
今まで調べた電気的シミュレーションの式では、ダクトが振動板に与える影響がどうモデル化されているのかよく分かりません。

ここまでは簡単に行きましたが、これからが難題です。

写真整理ができずに通勤列車内で書いているので、なかなか旅行記になりません...



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by mcap-cr | 2018-08-09 19:31 | 科学 | Trackback(190) | Comments(8)
昨日、NHKのラジオを聴いていたら、『夏休み子ども科学電話相談』という番組をやっていました。
番組の趣旨として、こどもの素朴な疑問に答えて科学への興味を広げようというようなことだと思います。

その中で、興味を引く質問と回答がありました。

重さはどうしてあるのですか?

こういう疑問に対して、いったいどう回答すればいいのか、考えてみました。
大切なのは、相手に合わせて、説明することです。
まず、大切なのは、重さと質量という概念を説明することだろうと考えました。
重さ=力、と質量というとらえにくい概念、この2つをこどもに説明できるだろうか?
これは難題です。
自分は高校生のときの物理の時間に教わって理解できずにあれこれと考えたことを思い出しました。
重さと質量との関係を表すのは、ニュートンの運動方程式です。
しかし、この
F=ma
という方程式の意味が、私には理解できませんでした。
質量に加速度を『掛ける』という操作が実感として湧かなかったためです。
『掛ける=積』という数学的操作は、何を意味するのか?
『1パックに5個入っているみかんが10パックで、全部でみかんは何個ですか?』
こういう質問だったら、5個入りが10パックで、目の前にパック入りみかんを想像すれば、5x10=50個だね!という答えが想像できます。
しかし、質量という難解な概念に、加速度という全く性質の違うものを掛けるとはどういうものなのか、私には想像ができませんでした。
正直言って、これを、概念をしらない小学生に説明できるか?と聞かれると、できそうにありません。
高校のときは、『考えることを止めて数式通りにする』という手法により妥協して切り抜けました。
考えないことで乗り切るというのは屈辱でしたが、いまは、なんとなくわかったような気がします。
深く考えずに、力は質量が2倍になれば2倍になる、加速度が2倍になれば2倍になる、ではその関係を数式で表すと?
F=ma
という程度に軽く考えればいいのかもしれません。

で、この質問者に回答するには、質量とは何ぞや、力とは何ぞや、という明快な説明をしなければなりません。
自分だったら...むむむ...
質量が明快に説明できれば、力は何とか説明できるかもしれませんが、質量は...
無理か...

で、回答者の説明を聞いてみました。
回答者は科学作家という分野の方だそうです。

なんと、ヒッグス粒子が物を動きにくくするという説明をしています。
こりゃ、うわー!なのですが、ちょっと待てと。
それって重さじゃなくって質量の説明じゃね?
進行係が2名いましたが、『先生、質量のほかに重さ(=力)の説明もして頂けますか?』という突っ込みもありませんでした。
小学生に、力の説明をするのに、ヒッグス粒子の概念が必要なのかな???
ちょっと斜め上の説明にビックリしました。
普通の大学の先生だったらどう説明するのだろう?
興味があります。

子ども科学電話相談室って、自分を含めた大人の理解度のチェックにいいのだろうと思います。


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by mcap-cr | 2018-07-26 19:52 | 科学 | Trackback | Comments(2)

TSパラメータ

最近、TSパラメータを使用してシミュレータを開発しておられる方から連絡を頂きました。
私自身がもう少し理解したら、リンクなどこのブログで紹介したいと思います。

音響技術者や電気技術者の方は、スピーカーシステムのような物理的なシステムの負荷をインピーダンスとして等価回路を作るのが得意です。
TSパラメータは、そういう技術者向けのパラメータなので、電気音響の技術を修得していないと何のことかよくわかりません。
私などは、そういう世界と無縁だったので、そういう思考回路がなく、そのために、振動の方程式を立てて、それを直接解くという手法を使っています。
電気音響技術者の方から見ると当たり前のことに、違う手法で取り組んでいるのは興味深いようです。
住む国が違うと言語が違うように、専門分野が違うと、手法が違います。
ですので、着目する部分も全然違います。

ありがたいことに、ソフトウェア設計図書のコピーを頂いたので、ちゃんと理解してから機械シミュレーションと対処して、次のステップに進もうと思います。

いまのシミュレータプログラムに、TSパラメータを取り込めれば面白いことになります。
難題であると共に楽しみでもあります。


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by mcap-cr | 2018-07-25 19:09 | 科学 | Trackback | Comments(2)
昨日は、ワールドカップで日本チームが惜敗して見ていた人は大いに興奮したようです。
監督の采配が悪いという意見もあるようですが、結果のもとになる原因は一つだけじゃないでしょう。
日本チームの得点シーンを見ていて思い出したことがありました。
過去には、『日本代表チームは決定力が足りない』というマスコミによる批判の言葉がありました。
ひょっとしたら今でもそういわれているのかもしれませんが。
単に、いいところまでいっても点が入らない、ということを表現する言葉が、決定力不足だそうです。
こういう抽象的な表現をしていても改善に結び付けることはできません。
点を取るという最後の結果に至るまでにはプロセスがあり、そのプロセスを地道に積み上げていかなければなりません。
強豪ベルギーをあそこまで追い込んだのは、そういうプロセスをひとつずつ積み上げてきた成果にすぎません。
実業団のアマチュアからプロリーグを発足させ、ヨーロッパのプロリーグで活躍できる選手を育て、作戦を想定通りに実行する練習を積み重ね、チャンスがあれば、一気に決めるだけの基礎体力と精神力を身に着けさせて...こういったプロセスなくして勝つことはできません。
負けたのは残念ですが、積み上げれば、成果を出せることを見せてくれた選手たち、どうも有難うございます。

古代の人も空を飛びたいと思ったでしょうが、それが実現するまでにどうやって理論を発見し、それを具現化する技術を開発してきたか。
『決定力不足』なんて言って一足飛びに納得するのは、魔法で空を飛ぶのを夢見るのと同じことです。
『アべが悪い』というのも同じで、悪いのであれば、何が悪いかをひとつずつ検証し、それを解決するための具体的な方法をひとつずつ実行しくことが国会議員の仕事です。
まさしく、国会審議という民主的な手続きを拒否して『アべが悪い』なんていうのは、知性が著しく低いことを印象付けるだけの話です。
なぜか学者にもこういうことを言うひとたちがいます。
学者は頭がいいはずだ、という子供たちの夢を破壊しないでくれい!


先日、DistrowatchというLinuxのまとめサイト(英語)を見ていたときに、広告でおもしろい数学の問題を見つけたことを書きました。
そのときは、ご指摘を頂いたように解なしだったのですが、また、同じ広告主の広告をみつけました。
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さて、解けるかな?
という広告です。
見た感じ解けそうです。

こういう問題は、平方根が付いたままでは解きにくいので、平方根がなくなるよう数式を変形するのが定石です。
まず両辺を2乗します。
a0246407_16133964.png
このままでは、まだ、平方根が残っているので、左辺を平方根だけの項、右辺を平方根のない項になるよう移項します。
a0246407_16134358.png
ここで、両辺を自乗すると、平方根がなくなります。
a0246407_16135018.png
と、二次の項が消えて簡単な一次式になりました。
これで正しいかどうか、最初の式に代入してみます。
左辺は、8+7となり、右辺の15と一致しました。

前回の解なしという罠があったので、今回も警戒していますが、確かめ算で確認できたので、多分これで合っているのかな?

こういう初歩的な問題を広告に出す理由って何なんでしょう?
苦手な人に受講してほしいから?
それともやっぱり落とし穴があるのか...


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by mcap-cr | 2018-07-04 19:13 | 科学 | Trackback | Comments(2)
こういう馬鹿記事書く人や、それをそのまま原稿にしてしまう編集者って何だろう?
台風7号、2日午後にも済州上陸…韓国直撃は6年ぶり
2018年07月01日10時00分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]


台風7号が2日午後にも済州道(チェジュド)を打撃すると予想される。台風が韓国を直接襲うのは6年ぶりだ。

(省略)

最大風速は30日夜から1日朝にかけ104キロメートルまで強まるが徐々に遅くなり済州道に直接的な影響を及ぼす2日午後には83キロメートル水準になるとみられる。

中心気圧は980~990ヘクトパスカル水準を維持し、3日午前9時ごろには1000ヘクトパスカルに強まる見通しだ。

(省略)

気象庁関係者は「台風に先立ち週末に強く量が多い梅雨の雨が降るとみられ、山崩れ、築台崩壊、低地帯浸水などの被害が発生しないよう徹底的に備えてほしい」と呼びかけている。
日本の新聞記者でも、『XXボルトの高圧電流』なんて書く人がざらにいますが、この韓国の新聞社のレベルって一体何だろう?
普通に違和感がないのでしょうか?

ちょっとだけかばってあげるとしましょう。
もともと、気圧というのは、通常の変動範囲だったら、気圧の大小そのものが生活に与える影響はあまりありません。
こういうのは、流体力学で教わるナビア-ストークスの方程式にも示されていますが、圧力そのものが、流体の動きに影響を与えているのではなく、周囲との圧力差が、流体の動きに影響を与えます。
大気圧の代表値は、101.3kPaで、これを通常の大気圧とすると、これより1kPaオーダーで低い部分が低気圧になります。
低気圧部分の気圧が周囲の気圧と違う場合には、気圧差が圧力差となって風が発生します。
物理学的には、ベルヌイの定理というもので、エネルギの保存則により、圧力差が風による動圧に変換されるというものです(実際にはもう少し複雑ですが)。
ですから、本来なら、気圧を絶対圧表示にせずに、マイナス3.0kPaみたいな大気圧の代表値を基準としたゲージ圧で表示すれば、こういう阿呆な間違いは防げるはずです。
小学生でも知っていることなので、こうやってかばっても説得力はありませんが。
たぶん、こういう間違いをする人に『圧力とは何ですか?』と質問してもまともな答えが返ってくることはないでしょう。
圧力の概念も小学校で教わるのですが、そういうレベルに達しない人が大学を卒業したり、新聞記者になったりする世の中ですから、適切な情報を探すのに、新聞やテレビを頼る時代は終わったといえるでしょう。
気圧も理解していない団体の情報は、ほかのことも推して知るべきレベルでしょう。

まあ、突っ込みネタを探すとかではなく、情報選別せずに、中央日報とか、朝日新聞とか、毎日変態新聞とか(それ以下の紙屑新聞も当然含む)を購読して信じている人は、義務教育から受けなおすほうがいいでしょう。

今日は、ワールドカップで日本がベルギーと対戦します。
自分の場合は普段より1時間ちょっと早く起きるだけのことなので明日は早起きして見なきゃ。
頑張って応援することにします。


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by mcap-cr | 2018-07-02 19:13 | 科学 | Trackback | Comments(2)
Windows10のイメージ丸ごとバックアップを実施しました。
最初にWindowsの標準機能だけでバックアップしたのですが、バックアップイメージの保存とは別に16GBのUSBメモリーが必要なのが気になりました。
そこで、Linuxのライブイメージを使ってディスク丸ごとバックアップするという技を実施しました。
Linuxの場合、DVDやUSBメモリーに保存したライブイメージからPCを起動すると、Linuxの機能を利用できます。
Linuxのコマンドはディストリビューションに関係なく共通なので、情報はインターネットを検索するといくらでも出てきます。
こういうときのためのUSBメモリ起動のLinuxが必要ですが、手元になかったので、KNOOPIX8.1のライブイメージをダウンロードして手元にあったUSBメモリにイメージを作成しました。
そこから起動してWindowsディスクのバックアップはコマンドを打ち込んで終わるまで待つだけ...
最近は、ハードディスクが安くなったので、DVDみたいなディスクは使いません。
何とも簡単になったなあ。200GBちょっとのディスク丸ごとで4~5時間かかったけど。
ちなみにディスクに空きがあるので、イメージサイズはおよそ93GBでした。

それは関係なく、Linux情報をまとめたDistroWatchというサイトを見ていたら、面白い広告が見つかりました。
a0246407_10562401.png
さて、xの値は?
というものです。
ぱっと見れば、
a0246407_10404893.png
なのですが、そうしたらゼロ割になってしまいます。
ゼロ割を避けるためには、
a0246407_10401094.png
のはずです。
とりあえずxが1ではないことにして計算してみます。
a0246407_10404002.png
こうすると
a0246407_10404893.png
という解が導かれるので、
a0246407_10401094.png
であるにもかかわらず
a0246407_10404893.png
という矛盾した解になります。
広告のサイトを覗いてみると、登録が必要なのでちょっとやめておきました。

こういうのって悩むなあ。
工学的にはどうでも良さそうな感じなのですが。






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by mcap-cr | 2018-06-27 19:39 | 科学 | Trackback | Comments(4)
年金が破綻するとか、老後のためにン億円貯めておかないと豊かな生活ができないとか云われ続けています。
年金が破綻するのは当たり前の話、驚くことはありません。
そもそも、年金は、積み立てたものを少しずつ戻すという建前なのですが、初期に、積み立てていない人にじゃんじゃん払ってしまったし、年金機構が、仕事を怠けまくって人件費が莫大になっているうえに、自分たちのための福利厚生施設に流用し、さらに、記録が消えたり(多分、職員が着服したので意図的に消したのでしょう)。
運用がどうたら言う前に、年金機構のための、オーバーヘッドコストが大きすぎるので、こんなのでやっていけるわけがありません。
それに、厚生年金は、本人が支払っている金額に会社負担分が乗って合計2倍が年金機構として流れていますが、会社負担分については、なかったコトにして説明されています。
こんな状況で、年金システムが破綻しないはずはなく、今後は、自分が収めた(会社分は差し引いても)金額が戻ってくるのはよほど運がいい人でしょう。

自衛策は、定年なく働き続けることです。
ということで、私は、死ぬまで働く覚悟を決めたので、老後の積立はしないことにしました。
実際に、自営として働いてみると、結果としては、サラリーマン時代よりいいことがいろいろとあります。
いちばんいいのは、売上や利益の目標を押付けてくる人がいないことです。
必要な分を稼げば、あとは無理に儲ける必要はありません。
その年の分を稼ぎ終わったら、あとは翌年のための仕事をすればいい、とそんな感じになってきています。
休みを調整しやすいのもメリットです。
定期的に収入があるという訳ではありませんが、いまの時代に終身雇用を確約してくれる会社なんかそうないので、むしろ自営のほうがいいかと思ったりしています。

自営でいちばん大切なのは、仕事を取るために、知識を付けることです。
ということで、改めて勉強すると、知らなかったことが多すぎることに気付きます。

金属材料が降伏する理論とか、教わったのかなあ?
それでも、勉強すると少しずつ頭に入ってきます。
熱処理にしたって、表面的なことを断片的に覚えていただけなので、改めて勉強すると、自分の無知が浮き彫りになります。
Never be too late.
とはよく言ったものですね。

いろいろ調べながら勉強してみて意外だったのは、やっぱり書籍のほうがインターネットよりも勉強しやすいことです。
インターネットでは直接の解答を見つけるのに有利ですが、直接関係ない情報が織り込まれているほうがわかりやすい場合が多いと思います。
いまは、買ってすぐ裁断してスキャンなんですが...


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by mcap-cr | 2018-05-17 19:58 | 科学 | Trackback | Comments(3)

放送大学

衆議院選の結果、とりあえず与党が勝ち、政権が覆る心配はなくなりました。
マスコミは、与党圧勝とか言っていますが、私には、希望の党と立憲民主党で100議席を超えているのが驚きです。
私には、まだテレビや新聞しか情報がない人が多いなあ、という印象でした。
テレビや新聞しか情報源がないという情報弱者が減っていけば、いくつかの野党は晴れて壊滅するだろうと思います。
マスコミフィルターのかからない情報共有が進んで、邪魔しかしない野党が自然淘汰されればいい良い世の中になってゆくでしょう。

さて、自分は放送大学の卒業生ではありませんが、以前、たまたま何回か報道大学の講義の番組を見たことがあります。
放送大学は、たぶん、名前しか知らない人がほとんどだと思いますが、なかなか素晴らしい講義をしているところです。
ということを下記のニュースを読んで思い出しました。

大爆笑に包まれたあの「事件」思い出す人も ネットで超有名だった群馬大学教授が解雇


どうやら、放送大学をバカにした教授の話がお笑いだったようですが、教授職にあっても無知な人は無知なんだと思います。


上に書いた、私が見た放送大学の講義は、制御工学でした。

もう20年近く前のことだと思います。


私は、制御工学の講義を正式に受けたことがありません。

制御工学の教科書類を読むと、ラプラス変換を使った伝達関数表現とか、状態方程式とかが説明されているのですが、多変数制御については、あまり触れられていません。

学生に多変数制御の講義をしてもわかる人が多くないのだと思います。

大学の教養課程で解析学というのを教わる場合が多いと思いますが、そこで、ヤコビアンという行列を教わります(今はどうかわかりませんが)。

ヤコビアンは多変数制御で用いられて、多変数の関係式のゲインを行列で表現したものです。

放送大学で、こんなことを説明していました。

ちょっとだけ補足すると、入力変数が3、出力変数が3(3入力3出力)の場合、入出力変数の関係は一般的に、次式のように表されます。

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ここで、ヤコビアンは、次式のようになります。
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ヤコビアンは、各出力変数に対する、各入力変数の影響を表す偏微分係数を並べたものです。

単純な、入出力が線型の関係であれば、ヤコビアンの各要素は定数となり、これがゲインマトリックスとなります。

入出力の関係が非線形であれば、ゲインは一定にはなりませんが、ヤコビアンは、函数としてのゲイン行列となります。

実際には、時間的に変化する過渡特性の表現が必要で、それもモデル化しないと多変数制御モデルは作れませんが、そのために必要なのがヤコビアンです。

こういう内容の講義を普通の大学てやっているかどうかは分かりませんが、放送大学ではちゃんとやっていました。


知っている人には当たり前のことなのでしょうが、解析学でヤコビアンを教わっても何に使うのか分からないと価値がありません。

多変数制御なんてごく僅かな人しか携わっていないでしょうが、制御を専門にする人なら知っていても悪くないと思います。


おそらく、大学卒業者の中でも上記のことを知っている人はすくないと思います。
例の教授は、そういうことを知らずに放送大学をバカにしてしまいました。

知らないからこそ、放送大学を馬鹿にするようことができたのでしょうね。






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by mcap-cr | 2017-10-24 00:00 | 科学 | Trackback | Comments(0)

数学と物理学

いま、私がウェブで受講して入るイタリア語の講座は、政治や社会問題から物理化学までいろいろな分野の単語を覚えられるよう教材が選ばれているのですが、数学と物理の練習に興味深い例文が出てきたので、書いておきたいと思います。

イタリア語:La materria è il materiale di cui siamo fatti.
英語:Matter is the stuff we are made of.
"matter"は、我々を構成するものである。
という意味なのですが、果たしてmatterとは何かよくわかりません。
そこでWeblioで調べると、以下の説明が出ています。

質量を伴う物;事柄
質量を伴う物から内容を伴う事柄に意味展開するが,現在では事柄の意のほうが中心

ものすごくわかりにくい概念ですが、確かに、肉体は質量を伴うもので構成されています。
ちょっと勉強になりました。

こんな文って、電流と電圧を区別できないア○ヒ新聞の科学記者とか、弾道ミサイルの飛ぶ範囲をメルカトル図法の地図に円で書いてしまうような番組制作スタッフは、#%®§&©÷¦ǼɮɱѬ...となってしまうでしょう。
そもそも、この例文をイタリア人やアメリカ人に読ませたらどうなのでしょう?

ちょっと怪しい例文も出てきます。

La forza del calore o del movimento si chiama energia.
カロリーまたは運動の力(?)をエネルギと呼ぶ(???)
英文のほうも記録していたつもりだったのですが、The powerの後ろをイタリア語のまま書いてしまっていて気付かず、正確な英語記述ができませんでした...

forzaをwordreference.comで調べてみると、以下のような訳が付いています。
strength, energy, intensity, momentum, force....
これって物理的意味を理解することなく、何となく使っている言葉みたいです。
電流と電圧の区別ができないというのと似てるなあ。
strength 強度:いろいろな定義がある
energy エネルギ:物理的には仕事や熱量のことで、単位にはジュール(J)=(N-m)を使う
intensity 集中度:いろいろな定義がある
momentum 運動量:いわゆる ft=mv (運動量保存の法則)というものですね。単位は(N-s)
force 力:単位はニュートン(N)で、kg-m/s2という単位です

物理学の最低限度の基本は次元です。
次元を元に単位が付けられます。
次元の違う物理量を同じ言葉で表すのは、間違いの元なので、高校のときに物理の授業でさんざん教わると思います。

例文を読んでいると、大人に対しても教育が必要なのだな...と思います。
試験に受からないと被選挙権や選挙権を取り上げるシステムにしたらどうなってしまうのでしょうか?


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by mcap-cr | 2017-08-27 00:00 | 科学 | Trackback | Comments(2)

どう計算するか

今年の東京音楽コンクールの予定を忘れてしまい二次予選は聴けませんでした!
残念です。
今年は声楽がないので残念な年でもあったのですが、馬鹿でした。
次の日曜のピアノの本選には行きたいと思います。


さて...全然関係ないはなしです。

ダブルバスレフの共振周波数の公式とか、計算式はいろいろありますが、私が重視する計算方法は、手計算です。
紙に書いて筆算して値を求めることが多いです。
電卓も持っていますが、手元には置いていないので、滅多に使うことはありません。
ボケ防止という目的もありますが、それだけではありません。

手計算すると、単位を間違えたり、桁を間違えたりとか、そういうことがないよう念入りに確認する必要があります。
電卓で計算してしまうと、キーをひとつ押し忘れても気付かないし、単位を間違って、桁違いの間違いをしても気付かないことが多くあります。

私の場合、計算にLibreOffice Calcも使いますが、結果に疑問を感じたときには、最後の確認には、筆算します。
当然計算精度は劣りますが、計算の方向性が間違っているかどうか、原始的に確認できます。

生物としての人間の根本的な問題として、インフラのない無人島に漂流してしまったりしたら、手計算しかできません。
頑張れば計算尺とかも作れるでしょうが、手計算より大変だと思います。
紙と鉛筆がなくても、地面に書いたりできるので、手計算が命を救うこともあるんだろうと思います。

手計算できるので、プログラム計算も信じられるのだろうと思っています。
ですから、プログラム計算しても、そのままでは信じないで、結果がもっともらしいかどうかを見ています。

似たような条件で計算して、結果が大きく違わないか
同じ条件で順番を入れ替えても結果が同じか
分割の仕方を変えても大きな差はないか
....

さすがに市販されているようなソフトではこういうことで結果がおかしい、とか発覚することはありませんが、そんなに数多く出回っていないソフトではときどきこういう計算でバグが見つかったりします。
大学の研究室とかで使っている手作りも計算プログラムも同様でしょう。

科学に相対すると、最後は、原始的な計算で矛盾のないことを確かめる必要があるのだろうと思います。


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by mcap-cr | 2017-08-23 00:00 | 科学 | Trackback | Comments(0)

工学オーディオに取組むオカルト嫌いです。


by MCAP-CR